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カテゴリ:映画
最期に賭けたものは、「明日」 『男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW』 監督・・・ソン・ヘソン 製作総指揮・・・ジョン・ウー 出演・・・チュ・ジンモ、ソン・スンホン、キム・ガンウ、チョ・ハンソン 他 【解説】 ジョン・ウー監督の傑作『男たちの挽歌』を、韓国映画界でよみがえらせたノワール・アクション。 北朝鮮からの脱出を目指しながらも生き別れになった兄弟を中心に、熱い男たちのドラマが展開する。 製作総指揮をジョン・ウーが担当し、『力道山』のソン・ヘソンが監督。 『宿命』のソン・スンホンら、韓国映画界を代表するスターたちが共演を果たす。オリジナルをベースにした、スタイリッシュなアクションシーンの数々が見もの。 【STORY】 数年前、北朝鮮からの脱出を試みたキム兄弟。 脱北に成功した兄ヒョク(チュ・ジンモ)はコリアン・マフィアの世界に入り、同じく北朝鮮出身の元特殊部隊員ヨンチュン(ソン・スンホン)と共に釜山を拠点にする武器密輸組織の大物として暗躍していた。 ヒョクの唯一の気がかりは脱北に失敗し行方不明になっていた弟・チョル(キム・ガンウ)のこと。 そんな折、弟が見つかったとの連絡が入る。 ヒョクは弟と感動の再会をするものの、チョルは家族を裏切った兄に対して、強い憎しみを抱いていた。その姿を目の当たりにしたヒョクは組織を離れることを決意する。 しかし、彼に嫉妬心を抱くテミン(チョ・ハンソン)の策略で、ヒョクは警察に逮捕されてしまい・・・。 日本では1987年に公開された香港ノワール、ジョン・ウー監督作『男たちの挽歌』のリメイク。 アンディ・ラウが好きな関係で香港ノワールものは数多く観てる。 その中でも、こちらはチョウ・ユンファや故レスリー・チャンが出てるので印象深い作品。 その作品をジョン・ウーが製作総指揮としてリメイクした韓国作品・・・公開ないと思ってたら、あった! 嬉しくて早速観てきた~~~。 オリジナルと決定的に違うのは、韓国という国の大きな問題、脱北を核としてることでしょうか。 これは私たちには計り知れない複雑なもの。 脱北してきても、韓国で警察官になることも出来るのですね・・・知らなかったです。 警察官になり、兄がいる組織を担当するなどということが本当にあるのかは分からないけれど それが最後まで大きな障害となって哀しい結末へと向かう。 ラストはかなり切ないです。 久しぶりにたくさん泣きました。 韓国映画は、やっと三本目。 1本目『霜花店~運命、その愛』 2本目『天国の郵便配達人』 凄く良かった『霜花店~運命、その愛』にも出ていたチュ・ジンモ。 彼が今回も良かった~~~。 目力が凄い。 自分がしてしまったこと(弟を置いて脱北)を心から悔いていて、弟への愛だけで生きているのに許して貰えない・・・ 弟のアパートの前で、声をかけることも、かけてもらうことも出来ず毎日立ち尽くす姿が不憫で不憫で・・・涙。 暗黒世界で生きる強い男がみせる“弱さ”にクラクラしてしまった。 彼の弟分を演じるソン・スンホンが又いいんです。 『ゴースト』の時はあんなに甘かったのに、まるで昔の東映ヤクザシリーズみたいな雰囲気。 今 日本でこういう役出来る人っているかなぁ??? クールなのに、心根は温かい。一人で復讐に乗り込んでゆくところ痺れちゃいます。 彼の最期・・・涙、涙、涙 愛ゆえに兄を許せない弟キム・ガンウも地味だけど印象深い演技をするんですね。 韓国の俳優さんはほとんど知らないんだけど・・・ 若手有望株ではないかと推察。 ホンッとに憎らしいテミンのチョ・ハンソンも凄くよかったです。 肝っ玉の小さい嫌~~な奴。 弱い奴ほど虚勢を張って・・・ この作品、女性は全くと言っていいほど出てこない。 唯一登場の食堂のおばちゃんがいいんだ! 昔のおばぁちゃんって感じで・・・なんでもいいから座ってコレ食べなさい。アレ食べなさい。ホラホラ・・・みたいな それだけで泣けちゃうんだ。 兄と弟・・・離れて座る二人を叱って、向かい合わせでおばちゃん特製クッパブを食べるシーンなんて泣ける泣ける。 兄弟の愛 そして兄貴分、弟分の愛 親のように見守ってくれる刑事さんと兄弟の愛 たくさんの愛が溢れるバイオレンス・アクション映画。 銃撃戦シーンは凄い! 本当に凄い!! でも・・・心に残るのは男たちの哀しいまなざし。 こういう作品、大好きです♪ マリー的お気に入り度 ・・・ ★9個 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月23日 22時57分10秒
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