家庭で出来る排毒・浄化法
.・・◎・・.簡単でシンプルな実践法を書いておきます。この実践法のことをアーユルヴェーダではアーマ・パーチャナと呼びます。アーマ・パーチャナとは、体内に残っている未消化物(アーマ)を直接排泄させて、浄化する方法です。青い果実からはジュースを絞ることは出来ません。よく熟してからでないと効率よく絞れないのです。これと同様に【未消化物】もいったん熟させ、消化しきってからでないと排出できません。また効果的に浄化できないばかりでなく、逆に病気を作ってしまうことにもなりかねません。まずはアーマの消化(パーチャナ)あるいは熟成させるアーマ・パーチャナが必要となります。具体的にいうと【消化力=アグニ】を高めることです。家庭で出来るアーマ・パーチャナ1、白湯(さゆ)を飲む最も簡単なアーマ・パーチャナの方法は、温かい白湯を飲むことです。白湯は火と水のエネルギーを持っています。その中の火のエネルギーが同じ火のエネルギーであるアグニ(消化力)を増進させるのです。そして水は尿量を増やし毒素の排出を促します。ただし、上部消化管から出血している場合やピッタが増悪して逆上している人は火のエネルギーを増やし過ぎるので、熱い白湯は控えます。2、小食にする甘い食物や脂肪分をひかえ、腹半分から八分目を守ります。あるいは毎週土曜日、一日を野菜ジュースや野菜スープ、あるいは粥(かゆ)とか白湯のみで過ごすこともよいでしょう。消化力がよみがえりアーマを消化するのです。一ヶ月に何回か、一日の断食をするというのもデトックスになります(これは注意が必要です)お釈迦様も「ウポアズ」という小断食をなされて病気を癒しておられました。しかし、断食することはヴァータ(風の要素)やピッタ(火)を増大させます。ですからピッタ体質やヴァータ体質では完全に断食するよりも、小食にする程度の方がよいでしょう。3、アグニ(消化力)の変動に応じた食事をするつまり自然のリズムとしてアグニが低下する夕食や朝食を少なくします。朝食を少なくすることはよく皆さんがなされることですが、特に朝方に体が硬いなどの症状がある人では、その前の夕食から少なくして早い時間帯(日没3時間まで)に済ませることが大切です。夕食に肉類や揚げ物をとらない方がいいでしょう。4、アグニ(消化力)を高めるスパイスや薬草などを積極的に取るショウガのスライスを適当量のお湯で煎じて一日に何回か飲みます。あるいは、ショウガの絞り汁をかけたり、こしょうをふりかけて、少量の熱くない白湯で薄めて食膳に飲みます。5、運動や入浴をする運動や入浴はアグニ(消化力)を高めます。ただし入浴は食事の前か、食後2~3時間時間以上たってから入るようにします。6、汗を出す汗を出すことはアグニ(消化力)を高めピッタ(火のエネルギー)を浄化することです。朝、早足の散歩などでうっすらと汗を出すことは、朝食の消化を完全にします。●以上の浄化療法を数日行うことを毎月繰り返すだけでも、かなりの浄化効果が得られます。また、簡単な体調不良であれば、アーマ・パーチャナだけで治ってしまうでしょう。・・・