TTT(チモール混濁試験)/ZTT(硫酸○TTT(チモール混濁試験)[単位]:4.0以下 ○ZTT(硫酸亜鉛混濁試験)[単位]:4.0~12.0 TTT・ZTTは,膠質反応とも呼ばれ,血清に試薬を加えて血清が混濁する程度を測定する検査である.主に,血清中の蛋白成分の構成比の変動を知るために実施される. 混濁度は,血清中のγグロブリンが増加すると増して(上昇),アルブミンが減少すれば低下する.また,脂質,リポ蛋白が増加すれば混濁度が増し,特にTTTは有意に上昇する(検査にあたっては,空腹時に採血を行うことが重要である). ①肝臓病(急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変,胆汁うっ滞,脂肪肝など) ②高脂血症(血清が乳びとなる場合,著しい上昇をみる) ③膠原病(慢性関節リュウマチ,SLEなど) など. ①肝臓病(肝硬変,慢性肝炎,肝癌,急性肝炎) ②慢性炎症(結核,慢性尿路感染症,慢性気管支炎など) ③膠原病(SLE,慢性関節リュウマチ,橋本病など) ④多発性骨髄腫,悪性リンパ腫 など. [2002.09.08更新] 血液物知り事典へ |