「小児慢性疲労症候群」という病気があるなんて知りませんでした。
子供で最低3ヶ月以上、睡眠や休養でも改善しない疲労が続き、
日常生活に大きな支障をきたしているものの、血液検査などでは
異常がみられない場合をいうそうです。
関東地方に住む19歳の予備校生の症例が、
9月22日付けの読売新聞に載っていました。
中学3年生の頃からひどい疲労感に襲われ、学校に通えない日が多くなりました。
病院を何ヶ所も回ったけれども検査では異常がみられず、
うつ病などの精神科の病気でもないとの診断。
睡眠に問題を抱えた子供の大きな要因は、小学校時代の睡眠不足といいます。
「子供の睡眠不足は、脳の発育を妨げる恐れもある」と強調されています。
この予備校生は、中学受験のために小学4年生から塾通いをスタート。
6年生になると帰宅は午後10時過ぎ、就寝は午前1時の生活。
中学では野球部に入り、夜遅くまで練習。
そして中3の朝、突然、頭痛と目の裏の痛みに襲われたそうです。
高校には進学できたものの、体がだるく、夕方まで起きられない日もしばしば。
登校しても机で眠り込む。
結局、「小児慢性疲労症候群」と告げられたそうです。
そして、「兵庫県立子どもの睡眠と発達医療センター」(神戸市)
へ入院、治療。
こわいですね。 何がこわいかって、きっとこの予備校生は、
病気について知らない周りの人々から「だらだらするな」とか
「なまけるな」とかいろいろ言われて傷ついただろうなって。
この病気のことを知らないがゆえに、家族も悩んで涙する日もあったかもしれません。
よかれと思って中学受験した結果が、
ゴールデンエイジ(人生で最も脳がよくなる9~11歳の3年間)
の大事な睡眠を子どもから奪ってしまう。
その後の睡眠不足も輪をかけたのでしょう。
私の愛読書(↓)にも睡眠について同じことが詳しく書かれています。
午後10時から午前2時の暗闇での熟睡
が脳と身体の成長には欠かせないこと。
午後10時に熟睡させるためには、9時45分にはベッドに
入っていなければならないわけで...
あらためて肝に銘じたいと思います。
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