習い事、受験勉強、学習全般において、とても役に立つ情報です。
どうすれば学習内容がよりよく身につくか伝授しましょう!
順に追ってわかりやすく説明してみたいと思います。(長文です)
よ~く聞いてくださいね!
記憶のメカニズムについて。
まず、一番最初に重要なのが...
ものごとに対し、興味がないと、人間はすぐに忘れてしまうそうです。
時間にして、視覚は1秒程度。
聴覚は数秒程度。
本当にあっという間!
先日もこんなことがありました。
年少児さんのバレンタインレッスン。
ハートにちなんで、かたち(Shapes)を導入しました。
ハート(ここまではよかった)、まる、しかく、さんかく。
しかくくらいから、もう目が死んでいます(笑)。
かたちはあまりに抽象的すぎて、難しいのですね。
いちご(strawberry)、ワンピース(dress)、消防車(fire engine)
などは、覚えるのに難しいんじゃないかな、と思うのですが、
子どもにとっては、身の回りにある「具体的な」興味あるものたち。
難なく覚えてしまいます。
かたちは、具体例のないまま、かたちカードを見せてしまったため、
まったく興味のない様子。
こんな場合、もう数秒で忘れ去られているのでしょうね。(ごめんね。)
さて、反対に、「興味がある」と脳が判断すると、「短期記憶」に入るそうです。
でも、この短期記憶は、1分くらいで消滅してしまいます。
はかない命なのね。
記憶は次にすすみます。
次に大切になってくるのが...
ちゃんと理解できているか、いないか。
例えば、理解しないでただ聞いているだけの意味のないスペルや歴史年号。
「これどういう意味?」英語のビデオや絵本を見ていて
よくお子さんに聞かれませんか?
日本語で教えてほしいって。
どうして教えてほしいのか。
それは理解したいから。
ちゃんと理解させてあげないと、確実に忘れる機能が働きます。
記憶消滅!ヒュ~~~~~。
ここまで、わかりますか?
入力の段階では、1)興味づけ、2)理解、が重要だということです。
さあ、両方とも見事クリアしました。
次は、「中期記憶」というところに入っていくそうです。
脳の海馬で一時記憶されるのですが、残存期間は1時間~1ヶ月。
70%近くが9時間で記憶から流れ落ちてしまうんだそうです。
さあ、この時点で長期記憶されるものと、消滅させるものを
分けてしまいます。
ここで大事なのが、消 え る 前 に 反 復 す る こ と !
つまり、
復 習 ! ! !
9 時 間 以 内 に復習をしないと、
記憶は消滅してしまうのです! |
9時間ですよ!9時間!
習い事はたいてい週1~2回ですよね。
9時間後に教室でもう一度復習をしてくれるはずがありません。
だから、習い事があった日の家庭での復習が非常に大切なのです。
消える前に反復しなければ、消滅!
そして、反復したものだけ、いよいよ【長期記憶】へ入ります。
ただし、長期記憶の間も、長くても 1 ヶ 月 以 内 に 、 2 回 以 上 反復する必要があるのだそうです。
英語教室などでも、何度も同じことをやるんだな、って思いませんか?
教える側も、また同じだぁ~、なんて正直思いますよ。
でも、やはり復習は理にかなっているのです。
ここでもう一つ、使うこと(アウトプット)を忘れてはなりません。
アウトプットには、発話、発表、テストなどが含まれます。
人間は、使うことで覚えるのです。
このアウトプットまでスムースにいかないと、記憶できたとは
いいません。
英語でもそうです。のどもとまで出かかっているのに、出ないのは
うろ覚えに過ぎず、記憶したことにはなりません。
無意識に口からスラスラ出てこそ、「身についた」ことになるのです。
まとめましょう。
Step 1 興味あり? Yes → 短期記憶へ、 No → 消滅!
Step 2 理解した? Yes → 中期記憶へ、 No → 消滅!
Step 3 復習した? Yes → 長期記憶へ、 No → 消滅!
注)長期記憶に入っても、1ヶ月以内に2回以上反復しないと、消滅!
「「塾」10倍活用法
」(小宮山博仁著)のなかにもこうあります。
「学習方法のなかでいちばん大切なものとは何ですか?という質問が
あったとしたら、この答えは「復習すること」の一語につきます。
...(省略)...」
塾や学校で習ったことはその日のうちに(または次の日に)
復習すれば、絶大な学習効果が得られることになります。」
著者は、エビングハウスの忘却曲線と照らし合わせ、覚えてから
1時間たつと、覚えたことの約半分以上も忘れ、一日たつと
約70%近くを忘れてしまうと指摘しています。
で、結論!!(あ~、しんど)
習 い 事 が 終 わ っ た ら 、
そ の 日 の う ち に
復 習 し ま し ょ う ! |
子どもに習い事が身についているか、身についていないか
人のせいにする前に、(言っちゃった~!)
わが身を省みましょう。
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