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ほめ方の極意 |
フジテレビ系列などの全国24局で放映されている「テレビ寺子屋」。
こちらの地域では、日曜日の朝5:15~5:45。
毎週楽しみに見ています。
前バレーボール全日本女子チーム監督の柳本晶一さんのお話は
大変勉強になりました(2009年5月23日放送)。
全日本の指導者としての6年間の監督経験から、
選手の育成法についてお話がありました。
あまり大勢の前で講演をされる経験はないのでしょうか。
少しまとまりが悪くて聞きづらかった点はありましたが(ゴメンナサイ)、
私も教育者のはしくれ。勉強させていただきました。
ホームページから引用しますと、こういうことでした。
※テレビ寺子屋 公式サイト http://www.sut-tv.com/terakoya/
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写真を撮られる時、皆さん「ピース」をしますよね。
やってみると分かりますが片手だと限界があります。
でも、片方の手を添えるとさらに広がります。
この片手が監督の仕事で、それを具体的に言うとほめる事なのです。
ただ、このほめ方にも大切なポイントがあります。
選手はそれぞれ個性があるので上達の度合いも違いますが、
伸びた瞬間にほめなくてはなりません。
なぜかと言うと選手は上達したなと思ってもどこか心配で、
その時に何も言われないと焦るのです。
ですから、私は真剣に選手と向き合っています。
その瞬間を見逃さないでほめると、選手はさらに上達します。
ところで、私は滅多に怒りません。
選手はミスを自覚していますからね。
やはり、何が大切かと言うとほめる事です。
ほめれば確実に伸びますから。
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できなかったことが「できた!」その瞬間、ほめるということです。
お話を聞きながら、子どもたちが年中から小1までお世話になった
塾のカリスマ先生のことを思い出しました。
カリスマ先生も同じことをおっしゃっていたのです。
当時は息子が漢字のハライが苦手で、相談に伺いました。
どうしても手に余分な力が入ってしまい、
どうしてもうまくできなかったのです。
どうすれば上達するのか聞いてきました。
答えはこうでした。
とにかく広告の裏でもって、たくさん練習をさせること。
そして、うまくできた時にしっかりほめて、
その時の感覚を体で覚えさせること。
そう指導いただきました。
柳本前監督は、全日本の合宿や練習が始まれば、
携帯電話は持ち歩かず、電源を切ったままにしていたのだそうです。
自分が電話に応答しているすきに、万が一選手が伸びた時、
その瞬間をほめることを見逃しては、選手にとって致命傷だからだ
とおっしゃっていました。
ずっと目を光らせて選手一人一人をよく観察すること。
一挙手一同を見逃さないこと。
その瞬間にほめれば、確実に伸びること。
それがほめ方の極意だと力強く述べられていました。
英語も同じです。
発音指導をしていますが、例えば、[th]の発音が正しくできたとき、
とにかく思いきりほめます。
その時の感覚を体で覚えてほしい。
一度で習得できない子がほとんどですが、根気強く見守っています。
ちょっと話はそれますが...
この本にも、脳科学の観点から、ほめることの重要性が書かれています。
子供をしつける時は、しかってばかりではだめ。
ほめるというクッションを合間にはさむことが大事だと述べられています。
「子供にやる気を起こさせるには、ほめてはしかり、しかってはほめる
というように、常に脳を揺り動かすといった刺激が必要なのです。」
ただ、逆にほめてばかりいるとよくないそうです。
自分は偉いのだという慢心を植えつけるだけになってしまうからといいます。
私なんて、無意識で怒ってばかりですから、ほめることに集中して
子供に接するほうがちょうどバランスがとれていいのかもしれません。
ほめ方の極意を片時も忘れずいたいと決意を新たにしています。
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