「こぐま会」代表の著書「3歳からの「考える力」教育」は
私の「非」論理的な脳には非常に難しい本だったのですが、
幼児期は、知識を詰め込んだり、暗記させるのではなく、
自分の力で物事を 筋道を立てて柔軟に考える力(=論理的思考力)を
養うことが大事であるというところはおおいに賛同したものです。
小3の計算を4歳児ができた、のようなどれだけ早くできたかと
いうことよりも、 中身が問題と警告し、その年齢の発達段階にあった
教育が必要だと主張。
おそろしく難易度の高い小学校受験問題までは到底いかなくても、
普段の家庭学習もやり方一つで「論理的思考力」を養うことができることを
娘(当時年長)の通った塾のカリスマ先生が教えてくれました。
たしざんをみてみましょう。
うちの娘ももう6歳(当時)ですから、3+4くらいは暗算でできます。
ところが... 「先に答えを出さないこと!!」と口をすっぱくして
言われました。
3+4でしたら、答えを7と書く前に、小さい方の数字の上に丸を
描いていきます。 丸を描きながら「5、6、7」と数えるのですね。(↓)
これが年長の考え方の勉強だといいます。
パッと機械的に足し算ができることが狙いではありません。
算数は筋道を立てて式をたてていくことが大事なんだと、
耳にタコができるくらい言われ続けています。
ひきざんもそうです。
暗算で答えを出してはいけません。
いちいち(笑)手書きでタイルを描いて数を引っぱっていきます。(↑)
娘は「あ~、めんどくさッ!」とブツクサ言いながらも、
手馴れた手つきでタイルを描きます。
タイルの描き方一つもお勉強。
漢字の『口』のような書き順で描き、均等に縦棒をひけることも勉強です。
また、このところやけに毎週出される問題がこちらの重さくらべ。(↓)
「ちえ」の問題ですね。
こちらも、すぐに答えを書いてはいけません。
シーソーに乗っている動物の上に、○や×をしてから答えを書きます。
二度出てくる動物は、赤のえんぴつで囲み、二番手だということを示します。
このような経験を積み重ねることによって、整理して順序よく考える力
が養われるのですね。
普段の家庭学習もやり方一つで「論理的思考力」を養うことができます。
大事なのは答えに至るプロセス。
答えそのものではありません。
みなさんの家庭学習のヒントになれば幸いです。 |