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テーマ:卵巣のう腫(95)
カテゴリ:健康
青天の霹靂とはこのことでした。
まさか婦人系疾患で手術を受けて入院するなんて思ってもみませんでした。 十代から今まで月経は遅れたことがないし、生理痛も皆無。 不正出血も何もなく、婦人系は強いというのが私の自慢でした。 それなのに... 2月10日(月)のこと。 朝起きて水を一杯飲んだら急にお腹がジンジン痛み始めました。 それでもなんとか夫と子どもたちに朝ごはんを食べさせて送り出しました。 しばらく横になっていたら治るかと思い、1時間ほど寝ころんでいましたが変わらず。 ちょうど高血圧の薬をもらいに行く週だったので、ついでにかかりつけ医に診てもらうことにしました。 あえぎながらシャワーを浴びて化粧をして、なんとか自転車に乗りました。 おしりが痛いのでサドルに座れず立ちこぎー! 病院に着いた時はお腹が痛くて椅子に座ることができず、ジタバタしていました。 レントゲンを撮りましたが、お腹の脂肪が厚く肺の下が真っ白(笑)。 便がたまって腸を圧迫しているのかもしれないとのことで、浣腸。 しばらくトイレにいましたが、全く変化なし。 CTやMRI検査ができる大きな病院を紹介するからということで、タクシーを呼んでもらいました。 ただ、痛みがひどいので一人でタクシーに乗って受付けを済まし順番が来るまで待って... と考えると気が遠くなりました。 ...ここで、お腹が痛くて一歩も歩けなくなりました。 タクシーはすでに着いていたので料金は取られましたが、代わりに救急車を呼んでもらいました。 救急車って、結構揺れるんですね。 クッションが悪いというか。 振動が体にビンビン伝わってきて気分が悪くなりました。 CTの結果、救急医が「子宮がものすごく腫れています」と言いました。 思ってもみなかった通告で、目がテン。 婦人科に回され、診察。 「通常は親指の先くらいの卵巣(左)が10cmくらいに腫れ上がっています。 腫瘍ができて卵管が重みに耐えられずねじれたために痛みが襲ったのでしょう。」と。 病名は「左卵巣嚢胞(のうほう)腫茎捻転」 そして「今から緊急手術(開腹)をしたほうがいい。入院は10日間。いいですね?」 絶句です。 今から...と言われても、頭がまっ白になりました。 着の身着のままで家を出て来たのです。 レッスンを10日も休むなんて考えられません。 中3生は受験が迫っているのに... 「手術はなんとか春休みまで待てませんか。薬で散らしたり、痛み止めを飲んだりして...」と嘆願すると、 その間に悪化して破裂が進むと、腹膜炎や出血多量でもう一度救急車で運ばれてくることになるかも... 命を落とすことにもなりかねない。 手術で取り出すしか治療法はない、しかも、一刻でも早い方がいいと進言されました。 腹をくくりました。 それから採血、検尿、レントゲン、心電図、とあらゆる検査。 通常なら前日に入院してやる全ての検査を2時間弱ほどでやってしまいました。 辛かったのはMRIです。 画像が乱れるとやり直しになるので、20分動かないでというのです。 お腹がねじれるほど痛いのに、動かないでって。20分が1時間にも感じました。 血が止まる時間を計る検査も痛かったです。 耳に針のようなものを「バッチン」と刺された時は思わず「痛っ!!!」と声が出ました。 あの産婦人科独特の椅子に座らさせれて触診されるのも屈辱的。 いつまでたっても慣れません。 もう一度診察室に戻ると、麻酔医が待機していて説明を受けました。 手術は今から行うことに決定したと。 家の人に来てもらってから手術したほうがいいかと聞かれましたが、 「別に家族がいなくてもかまいません」と即答。 一人が好きな性格とはいえ、この場に至って一人で平気だとは(笑)。 そして主人に電話。 救急病院に着いたときに一度電話したきりでした。 「今から手術に行ってくるわ」と言った時の主人の声。 「はあ????」 手術は約3時間で、夜8時ごろ手術終わると聞いているから、 子どもたちに晩御飯を食べさせてから来て、と告げました。 ベッドに寝かされ、看護婦さんが4人ほどかかって手術着に着替え、下を剃りおへそのごまを掃除して... 恥ずかしいですね~、されるがままです。 そのまま手術室へ。 点滴で全身麻酔。 意識が戻った時には「痛い!!痛い!!お腹が痛い!!」と暴れていたそうです(主治医いわく)。 でも、「痛み止めの点滴が入っていかない!」と叫ぶ誰かの声が耳に入っていましたよ...! 摘出された卵巣は「新生児頭大」(約10cm)ということでした。 実際に見た主人は「髪の毛が生えていて気持ち悪かった」そればかり繰り返していました。 卵巣には髪の毛になるべき細胞もあるわけですから、髪の毛が生えていることもあるそうです。 卵管の付け根は一部破裂して中身が外に出ていたと。 大きくなっていたため、腸など他の臓器に癒着していて、きれいにはがすのに苦労したと医師。 脂(体脂肪ですね~)がじゅわ~っとあふれてきた上に、破裂して飛び出した刺激物を取り除くために 4Lの水で洗っておきましたと言っていました。 麻酔医から、手術中に口からのどに管を入れるので、のどに痛みが残る場合があると聞かされていましたが、 全く痛みはなし。 これだけはよかった~。 翌日の朝には排尿のための管が外され、昼前には自分で立ってトイレに行きなさいだって。 とにかく早く治るために動け、動けです。 痛み止めと言っても、感覚がなくなるほど痛みは取ってくれず、立ちあがってと言われても 腹筋を使うので10cmほど切って縫い合わされた下腹が痛くてできません。 担当の看護師さんがあと3人看護師さんを呼んできて4人(!)がかりで起こしてくれました。 もう少し安静にさせてくれればいいのに、厳しいです! 術後最初の4日間は痛みがあって辛かったです。 お腹を切った痛みよりも、お腹の中がジンジン痛んでいたのです。 出産後の子宮収縮の痛みによく似ていました。 1日2回施される血栓防止の筋肉注射も激痛。 痛いのがこわくて二人とも無痛分娩した私です。 とにかく痛みに弱い(笑)。 病理検査に出されていた摘出物の結果は幸いにも「良性」でした。 悪性なら「卵巣ガン」です。 最初は「腫瘍」と聞かされたので、不安はぬぐいきれませんでした。 検査は外部に出されるということでしたので、結果がわかるまで1週間かかり生きた心地がしませんでした。 術後7日目に診察室で主治医の診察がありました。 抜糸におびえていましたが、今は抜糸なんてしないようです。 溶ける糸で3重にも4重にも縫われていて、上にテープが貼られているだけ。 そのテープをゆっくりとビリビリとはがされたのですが、はがす時の痛みは全くなく、 かぶれやすい私にとってはかえって気持ちがよかったです。 縫い跡もきれいで、熱もなく、血液検査結果も良好。 入院10日と言われていましたが、2日早く退院できました。 この病気の原因ですが、主治医に聞いても首をかしげるばかり。 「何かをきっかけに」としか言いようがないようで、原因は不明のようです。 卵巣の病気は自覚症状がないため、発見が遅れるようです。 私も、卵管がねじれて痛みが出るまで全くわからなかったのですから。 10cmもの腫れ物をかかえたこの太鼓腹。 最近また太ったかな?くらいでスルー(笑)。 今回の手術・入院費として約28万円の請求がありましたが、高額療養費制度というのがあるそうで、 「限度額適用認定証」の交付を役所で受けて窓口に提出すると、半額になりました。 支払った金額は138,130円。 1日5千円(一番安い個室)の個室料がなければ、90,880円で済んでいました。 先月追加で支払った息子の歯科矯正料40万より、よっぽど安い(汗)。 体調はとてもいいです。 妹には、正月に会った時は、顔色が土色で疲れた感じがしていたと言われました。 手術をして悪いものを取り出すと、顔色が良くなりました。 お通じもよくなりました。 夜も一度も起きることなく、ぐっすり眠れるようになりました。 腸や膀胱がどれだけ圧迫されていたのか、よくわかりました。 さっそく今日から仕事始め。 英検3級に合格した生徒の面接対策レッスンが夕方に2時間ほどあります。 座ってできる作業なので乗り切れると思います。 明日も夕方に一人来ます。 通常のレッスンは来週からスタートします。 「術後1ヶ月は安静に」と主治医から言われていますが、のんびりもしていられません。 多くの方々に大変ご迷惑をおかけしました。 講師の都合で2週間という穴を英語学習にあけてしまったのに、温かい言葉で励ましていただき 復帰を待って下さっている生徒と保護者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。 そして、暴れ馬のような私と結婚して「こんなはずではなかった」が口癖の夫(笑)。 支えてくれてありがとうの気持ちを伝えたいです。 ━♪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━♪━ ☆姉妹サイト☆ご紹介 Qちゃん先生の英語子育て応援サイト Qちゃん先生の絵本読み聞かせガイド お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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