英語の授業参観(小5)にまたもや危機感
昨日は娘(小5)の通う小学校の参観日でした。参観の6時間目は理科。担任の先生の専門は理科のようで、やはり得意な科目が参観になるようです。5年生は2クラスあるのですが、別のクラスが英語をすると娘から聞いて、娘に「ごめん!!」。参観は英語活動を見てきました。繰り返しますが、うちの小学校は英語に対して全くやる気がありません。全国でも最低レベルの内容だと断言できます。英語活動を行っているのは必修化された5、6年生のみ。それ以前に前倒しで熱心にやってきたわけでもなく、4年生以下は活動がありません。運動会の練習や短縮時間割のせいで英語の授業がなくなり、3ヶ月近く活動のない状態が続きました。参観で英語を見せてくれた先生(クラス担任)は、今年他校から転任してきた若い女の先生です。まずは♪Hello Songからスタート。子どもたちを全体で二分して向き合い、順番交代に歌います。♪Hello, hello, hello, how are you?I'm good, I'm good, I'm good, thank you, and you?これを4回繰り返していました。童謡のようなメロディーの歌はちょっと5年生には幼すぎます。1、2年生だったら元気よく楽しく踊ってくれたでしょう。でも、5年生ですもの。振付の通り踊って歌っているのはクラスの半数いるかいないかでした。うちの教室でも、1、2年生までは歌と踊りのハローソングでスタートしますが...5年生? 絶対に踊ってはくれないでしょう!恥ずかしさ満開です。さて、意外だったのはこの日の目当て。壁には「大文字アルファベットの認識」との貼り紙。春にアルファベットの認識を行うならわかりますが、なんで大詰めの11月にやるの~?すでにクラスはできあがっていて、子どもたちが自己紹介を英語でしたり、将来の夢などを英語で発表するとかではなかったの~?今さら大文字アルファベットだなんて。???のオンパレードです。まず最初に先生が「これは何か当ててね」と言いながら、写真の一部分を見せて当てっこ。出てきたのはローソン、ユニバーサルスタジオ、トッポ(菓子)、ブックオフ、ツタヤ、の写真5枚。生徒の一人が「先生~、それ英語と関係ない!!」と指摘。いや、実は身の回りにアルファベットの大文字で表現されているものがあることに気付くことが狙いだそう。でも...あれでもないこれでもないと、この導入に10分も費やすのはいかがかと。飛び交う言葉は「ポッキー!」とか「蒸気機関車!」「映画館!」など。45分しかない授業です。こんなことで英語を聞いたり話したりする時間が削られるのはもったいない。次に生徒は外国語活動教材 “Hi, friends!”の22、23ページ(Lesson 6)を開けて、先生が示す大文字を誌面の絵のどこに隠れているかを探すというアクティビティ。大文字は全部で26文字。全員で全ての文字を探し終わるのに30分もかかりました。次に、スクリーンに映ったネイティブスピーカーの画像と音声を真似ながらアルファべット読みの練習。A、B、C、D、E...に続けて生徒がリピートするわけですが、何しろスピードが遅い。常に子どもたちのほうが追い越してしまって練習になりません。ゲーム世代の子どもたちには速いテンポでいかなくては!そして、先生手作りのアルファベットカードを使って、キーワードゲーム。横の席どうしペアになって、消しゴムを中央に置きます。例えば「B」をキーワードにするとします。全員で順不同に提示されるアルファベットを読んでいきます。「C]「F」「Q」「Z」そして「B」のカードが出た時に、速く消しゴムを取った方が勝ち。26枚ものカードを片手で持ってめくっていくのは大変です。先生は慣れていないのか持ち手がアルファベットの3分の1を隠してしまい、生徒が何度も「先生~、見えない~!」。確かに。EかFかわからない。Lがlに見えました。これを10回行いました(長い!)。一番後ろの席の男の子数人は飽きたのか途中から全くゲームに参加せず、ペアの女の子たちはゲームにならずかわいそうでした。最後にAlphabet Chant(x3)。おなじみのアルファベットソングではなく、テンポの良いチャンツ。これはとてもよかったのですが、音声におくれてA、B、C、D、E...と映像が出るので生徒たちが「先生、音と合ってない~!」。Zと言うときにはTあたりが表示されるのです。あげくの果てに先生が叫びます。「画面は無視して!!」この授業を参観して改めて危機感を持ったのは私だけでしょうか。横にいた保護者が「子どもたち楽しそう~」と言っていましたが、果たしてこのお粗末な活動が中学英語の橋渡しになっているのかどうか...早急な改革が望まれます。━♪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━♪━☆姉妹サイト☆ご紹介Qちゃん先生の英語子育て応援サイトQちゃん先生の絵本読み聞かせガイド