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2010.05.27
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カテゴリ:びしびし本格推理
あの”一休さん”を主人公にした歴史ミステリーを読んだ。

○ストーリー
小坊主ながら京都で一番の知恵者として有名な建仁寺の一休に,高い位の方からある依頼が来る。その内容は,金閣寺で死体で発見された人の死の真相を探ってもらいたい,というものだった。一休は,建仁寺の下働き少女・茜と,検使官の新右衛門と協力し,調査を行う。そして徐々に明らかになった事件の真相とは?

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この作品に登場する一休,そして仲間は,テレビアニメの『一休さん』のイメージが重なる。住職に怒られつつ,お寺で毎日を過ごす姿や,ワガママな三代将軍・足利義満の無理難題をとんちで切り返す姿も,違和感が無い。

それだけならば,うまくすれば子どもにも親しみやすい歴史ミステリーということになったハズだ。だが,足利義満の傲慢さを表すために,義満が他人の妻を人前で××したり,他人の娘の着物を一枚一枚脱がせたり,といったシーンがあるので,もうムリ。どうも鯨統一郎は,このあたりのバランス感覚がちょっとズレている。

こうした構成の結果,知恵者の一休と,傲慢な権力者・義満との対比が良く出ている。けど,他に表現方法があっただろうになあ。

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引っ張ったワリに事件のトリックは大したことがない。そもそも密室と呼ばれていても,厳密とは言えないし。

むしろ「なぜ事件が起きたのか?」という背景の考察の方が面白い。さすがは鯨統一郎,とひしひしと感じさせられる部分だ。

作品には「このはしわたるべからず」など,誰もが知っているようなとんち話が散りばめられていたのが,最後の謎解きを踏まえると,そうしたとんち話も別の見方ができるようになる。

”これが真相だったのかも知れない”と思わせるテクニックは,「邪馬台国はどこですか?」と同じ。長編小説の体裁となっているので,説得力はそれ以上かも知れない。

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やはり鯨統一郎は歴史ミステリーが面白い。









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Last updated  2010.05.30 16:16:23
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