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2013.08.13
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森博嗣の剣士ファンタジー〈ヴォイド・シェイパ・シリーズ〉の第3作目を読んだ。

○ストーリー
育ててくれた師と死に別れ,自分の出生の秘密を求め都を目指す剣士・ゼン。初めて城下町に来た彼は,侍同士のいさかいを仲裁したことがもとで,城で審議を受ける。そこで彼はある女性に会い,ある場所に向かうように指示をされる。そこでゼンを待っていたのは?

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このシリーズも第3作目になって,だいぶ読み易くなってきた。これはひとえに主人公・ゼンが,フツーの人間に近付いてきたからだろう。

第1作目は主人公の一人称でずっと考え事ばかりしていて,苦痛でさえあった。ここに来てお愛想で挨拶をしたりと,日常会話が出来るようになったので,沈思黙考があまり続かないようになった印象だ。

大きな赤ん坊として登場したゼンが,徐々に年令相応の青年へと育ちつつある。

もっとも相変わらず「参っちゃう」と「お参りする」の区別さえ出来ないが,旅の仲間の女性・ノギとのやり取りなど,可愛らしくてクスッとしてしまう。

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相変わらず剣の立ち合いのシーンになると,流れるような文章になり,そのリズム感で読んでいる方もスピードが上がり,実際に斬り合いの場にいるような気分になる。

〈スカイ・クロラ・シリーズ〉では「インメルマンターン」を初め,専門用語が多くて恥ずかしながらところどころ着いていけなかったが,このシリーズは言葉が平易なので,文章に身を任せれば大丈夫だ。

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第3作目のゼンは,世間の道理も覚え,なるべく争いごとを避けようと行動する。町のいさかい,お城での武芸会,宿屋への襲撃。

さらに師・スズカの兄弟弟子という老人も現れ,ゼンはその道場で修業をする。

このまま終わりかな?と心配を始めたところで,ラストはなかなか盛り上がり,ゼンも活躍をする。

が,都へ近付くほど,ゼンと同等かそれ以上の使い手が現れており,天下無双のスズカ流の看板がゆらいでいる。大丈夫なんだろうか?

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読み易くなった一方で,ストーリー展開が早いのも少し気になる。

山から降りてきて都を目指しているゼンだが,あまりにも都合よく自分や師と関わりのある人物と会い過ぎではないだろうか?

通常の時代小説って,もっとゆっくり展開するので,カチカチとスケジュールどおりのような流れがちょっと違和感を与える。

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まあ,でも第1作目から比べると,ホントに楽しめる内容になったなあ。












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Last updated  2013.08.13 23:24:12
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