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2013.10.02
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カテゴリ:ばくばく冒険小説
〈理系ブーム〉の始祖・森博嗣のファンタジーを読んだ。

○ストーリー
世界が変容する場面に登場する赤い瞳の女性。彼女は付き従う緑の瞳の少年,黄色い瞳の青年たちと,なんとか世界を修復しようとする。次々と移り変わる圧倒的なイメージの先に現れたものとは?

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なんとも分類しづらい作品だ。主人公である〈赤目姫〉と,彼女をサポートする人々が描かれるのだが,その場面や視点,そして人格までも,くるくると移り変わってしまう。複数の物語をシャッフルしてつないだようであり,間違いなく酩酊感を味わうことが出来る。

SF,ファンタジー,哲学書のミックス,そんな印象だ。

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冒頭はいくつかのストーリーラインが平行して語られていたが,〈赤目姫〉の視点から語られるようになった中盤からは,人格までも次々と移動する(!)ようになり,複雑さを増す。終盤は,人形,人間,そして神を論じる精神哲学の議論のようになり,ぷつんと終わる。

こうして紹介すると,難解さを売りにして読者をだましているだけの作品のようだが,いくつもの美しいシーン,描写,そしてロジックがあり,読書体験としては楽しめた。

〈ロビンス卿〉の観測所のシーン,〈赤目姫〉たちの会議が襲撃されるシーンなど,洗練された映像で描写される部分もあり,とても印象は強い。

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作品の全体像であったり,語ろうとしていることの真意は,とても僕には理解出来ないが,部分部分がひじょうに美しく,楽しめる作品だった。

森博嗣のファン以外には,なかなかオススメは出来ない。けれども森博嗣の気の抜けた最近のミステリーに手を出すならば,こちらの方がずっと素晴らしいと思う。















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Last updated  2013.10.05 14:15:42
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