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2013.12.06
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カテゴリ:ばくばく冒険小説
京都を舞台にしたレトロ作品を書き続ける森見登美彦の新作を読んだ。

○ストーリー
京都祇園祭の前夜の土曜日,青年・小和田は,小学校の校庭で椅子に縛られる姿で目覚めた。彼の目の前には,近年京都で有名になった正義の怪人〈ぽんぽこ仮面〉がおり,小和田に自分の二代目となるように迫るのだった。そこに通りかかった浦本探偵事務所のアルバイト女子大生・玉川は,〈ぽんぽこ仮面〉を捕まえようとする。なんと怪人は突然,京都中の様々な裏組織から狙われる存在となっていたのだ。
ある土曜日に起きた京都中が大騒ぎとなった大冒険の始まりだった。

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相変わらず少しレトロで,少し怪しい京都を舞台に,おかしい登場人物たちがヘンテコな行動をしている。まさに森見ワールドだ。

幸せそうなカップルに嫌がらせをする学生集団,偽〈電気ブラン〉の〈テングブラン〉,化け狸,闇の集会〈土曜倶楽部〉など,これまでの作品に登場したキーワードも,また使われている。

ぶっちゃけ大したテーマも感動もあるわけではなく,この空気を楽しめば良いのだと思う。

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もしこの作品にテーマがあるとしたら「怠け者」ということだろう。主人公の小和田青年は,メーカーの研究所に勤務しており,仕事はそつなくこなしているらしいが,プライベートでは週末も独身寮から一歩も出なかったりなど,きわめて怠惰に暮らしているらしい。

これまでの作品では,「阿呆」がテーマであったころが多い・・・とか書いていて,かなり恥ずかしいが・・・。「阿呆」があるジャンルにおいては夢中になれるのに対して,「怠け者」はとにかくノンビリだ。

当然,主人公を「怠け者」にシフトしたのは,時代の流れもあるだろう。「ゆとり」「草食系」「さとり」と,とにかく最近の若者(とくに男子)は省エネだ。

だとすると,この作品は彼らに対する森見登美彦からのエールなのかも知れない?

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新聞で連載されていた時も読んでいたので,前半は記憶どおりだったが,中盤からこちらがドロップアウトしていたので,新鮮味があった。大幅な改稿を加えたということだが,そんな中途半端な読み方をしていたので,まったく分からない。

ファンとしては「有頂天家族」とのリンクがちらほらと見えるのが嬉しかった。(えっ?浦本探偵の正体は?!!気付かなかった・・・)

とは言え単独でも十分楽しめる。「阿呆」成分が減った分,「夜は短し歩けよ乙女」の次に読むべき森見作品としていいのかも知れない。










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Last updated  2013.12.07 17:16:04
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