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音の感覚には、倍音や、和音の同時的な響きの垂直の論理、と、
旋律の水平的論理がひそんでいる。この3つはすんなりと一致するわけではないところがおもしろいくも悩ましい。 ともあれ、ドレミファソラシドというイオ二アンスケールのみに特化してしまったピアノの論理や西洋古典音楽理論だけじゃあ、ど~にもならないことは確かだろう。 山下洋輔が参考にしている民族音楽研究家、小泉文夫の発見は、 旋律の論理は、一オクターブよりも狭いんじゃないか、ということだった。人類は最初から、ドレミソラド、もラドレミソラ、と言う風に一気にオクターブ内を動く旋律の使用音を発見したわけではない。 よく使われるラドレミソラを例にとるとこれは、もともとあったのはラドレ。短三度の音程幅+二度の音程幅の組。 一度音からみると、その短三度音と四度音。 これが二つあわさって、 ラドレ+ミソラ(ラドレの5度平行移動) のオクターブ音階になるのだろう。 沖縄音階、ドミファソシドも、基本は、ドミファ 長三度の音程幅+短一度の音程幅の組。。 基音+長三度の音+四度の音が基本。 これが二つあわさって、 ドミファ+ソシド(ドミファの5度平行移動) ちなみに人工的島歌であるブームの「島歌」などではレも加わっているが、これは ドミファソ+ソシドレ(ドミファソの5度平行移動)という発想だろう。レが加わっても、ドレミという旋律はでてこないから。 ................. さて、 いわゆるブルー・ノートを含んだ、いわゆるブルース・スケールも 最初からオクターブの音階を考えるのではなく、 より小さい単位の組とその平行移動で考えてはどうか、というのが 山下洋輔のとりあえずの結論なのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003.10.10 15:19:33
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