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rainywoods2001

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2009.09.01
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利子、利息に関して
 ぎょっとする話が のっている。
 
ある お金というものを知らない村があって 
そこに銀行家がやってきた。
銀行家は 村人たちに お金があれば
物の交換や 分業に便利だと説き、
利息付きで 自分で発行した通貨を
村人たちに一人づづ貸した。

一年たってみると なるほど便利だった。
銀行家がまたやってきて
村人に 通貨を一度全部かえしてくれと言った。
しかし 利息分が返せない者がいた。
銀行家は しかたがないな、
そしたら こんどは前と同じだけの通貨と
利息分も追加して貸しましょうと言った。
 
こんなことが 何年も くりかえされ
村の通貨量はふえていった。
村人は 利息分をかせぐため 互いに通貨を
ためようとしだした。利息のためによけいに働いた。
なかには たまった利息分がたまらない者も
続出した。
またきた銀行家はしまいに怒って 払えなかった人には 
利息分の土地をもらいますよ と言った。
 
たとえば 銀行家は 村全体では1000単位の通貨を
年利息5%で貸したとしましょう。
一年後には 1050単位になってないといけません。
しかし この通貨は この村だけにしかないんです。
村中探しても 
村全体の利息ぶんの通貨合計 50単位は

もともと どこにもないのです。

というのが 落ち。

 
近代イギリスの国家の政府も 国債という借金証文を
設立された中央銀行のイングランド銀行にわたして
その分の通貨を発行してもらい借りることにしました。
利息つきで。
中央銀行というのは 政府から独立した機関なんですね。
政府とりも中央銀行のほうがえらいわけ。
払えない利息分は かわりになる権利を
侵略でも収奪でもして取ってこいと
命令できたんでしょうか。

著者は自分のHP や 反ロスチャイルド同盟(笑) という
サイトをもっています。
著者のロスチャイルドがどうのという
ずさんな陰謀論は ともかく、
 
利息と通貨のある世界には その陰に
借金があり 足りない利息相当分のひずみが
あちこちにあるということが最も言いたいことみたいです。
 
著者は 利子のない地域通貨の運動家のようで
「エンデの遺言」という本に影響されています。
こういう事を考えた人は歴史的にも多く
じっさいにそんな通貨が流通しているところもあるようです。
柄谷 行人も かって 運動していたはず。
 
Wikipedia 政府紙幣、 をみると
なんてえ 無利子国債と対になったアイデアも 
自民党でも まじめに検討されていたようです。
構造的にふくれあがらざるをえない国の借金・国債の問題を
解決するには日銀ではだめかも ということでしょうか。
榊原 英資
なんて 大物もかかわっていたんですね。おどろきました。
 
宗教上、利子をとらない イスラム金融、イスラム銀行
なども注目されていますし、
有利子経済のひずみ をなんとかしようという
動きはさかんなようですね。
 
ともかく実体経済と遊離した国際金融にふりまわされるのは
もうごめんというアンチ新自由主義、アンチグローバル経済という
思潮は 貨幣そのもののありかたを検討しなおそう
というところまできているのかもしれません。





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Last updated  2009.09.01 20:04:40
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