|
カテゴリ:陸上競技
屋根付きの陸上競技の走路 2008大阪国際女子マラソンが27日(日)12時10分にスタートします。 記者会見では,内外の8選手が参加し,期待と抱負を述べていました。 けれども,原裕美子選手(京セラ)は,体調不良で欠席しましたが,大会参加も当日の状態で 決めるとか,不安を残しました。 福士加代子選手(ワコール) そこで,今回の最注目される,福士加代子選手(160cm,44kg,25歳,ハーフ1. 07’26””)はどのような状態で望めるのかを単独会見などで探ってみました。 1)マラソンの練習は十分なのか ---- 昨年の11月,12月の駅伝以来,約1ヶ月で仕上 がっているのか。8月下旬の世界陸上10,000mでのレースでのひざは完治しているの か。これは,十分とまではいかないと思いますが,大会に出てくれば万全と見たいものです。 徳之島での合宿(高橋尚子ロード)は,22kmまでと聞いていますが,調整期間が短いとい うことから距離的な不安は致し方ないでしょう。 けれども,1日で通算40kmの超長距離練習を行ったようです。ですから,まずまずのトレ ーニングができたと語っています。 2)42.195kmをマイペースで走りきる,スピード,スタミナ,スピリットの3Sは備 わっているのか。 ---- 記者会見では,「 とりあえずトップを目指す 」と。また,「 機は熟した 」とも。とても福士選手らしいコメントで,気力が充実している証拠です。 また,レース直前まで監督の指示があるそうで,レースのペース配分,勝負するところを決め るようです。 (これは,福士選手自体,軽快なスピードレースをしているので,考えに入れていることと思 います。目標タイムも東京国際を上回る2.20’~21’とも予想していますが。) 3)トラックと違いマラソンには違和感がないのか ---- 「 トラック練習がなくなった 」と簡単に言っていますが,それだけ今回のマラソンに対する意気込みが伝わってきます。 また,丸亀ハーフマラソン(2006.2.5)で1.07’26”の日本記録であの野口み ずき選手を17”も破っていますので,スピードと距離への自身は相当あると,周りのものを 納得させています。 4)エチオピア訪問の様子を見たことがあります。(もちろん,高地にあるので良い心肺機能 を高めてくれる環境だと思いました。) 屋外は荒れたの原で,子供達と大勢ジョギングをしていました。まさに,次世代の,長距離選 手の卵が相当な数に上ると実感しました。 ここでは,室内練習場のトレッドミルでのランニング後に福士選手がハイレ・ゲブレセラシエ 選手のアドバイスを聞いていました。 ゲブレセラシエ選手は,福士選手の後方に腰を落として観察し,足の向きをチェック(真っす ぐにと!)されました。 その後の,アドバイスでも,「 マラソンはイージー(簡単)だよ 」とそれだけだったと。 5)そのほかの気の付いたことは,インタビューでも触れていますが。 初マラソンの日本記録( 2003 大阪での,坂本直子選手の2.21’51”)を破るた め,特注シューズ( アディダス製----ゲブレセラシエ選手も使用 )を使用ということです。 スピードの強化のために,つま先部分に反発力の高い素材を使い,片足130g以下の軽量化 を計ったものだそうです。 その他の選手では,原裕美子選手(163cm,45kg,25歳,ハーフ1.09’3 7”)は参加かが解りません。 ですので,日本選手,外国人選手の好調そうな選手を挙げてみました。 1)ジュリア・モンビ選手(アルゼ)---- (163cm,45kg,23歳,ハーフ1.0 9’34”)はだ2’29”台の選手ですが,小出監督の指導の下,今年の宮崎女子ロードで 優勝し,12月の実業団駅伝でもチームの主力として活躍しました。 今が伸び盛りのようで,日本選手もうかうかできません。 2)日本選手の筆頭は加納由理選手(セカンドウィンドAC)(151cm,40kg,29 歳,ハーフ1.11’03”--2006),次は森本友選手( 天満屋 )で(165cm,45kg, 24歳,マラソン2.24’33”)といった中堅~若手選手の活躍が期待されます。 先頭グループで、ハイペースに挑戦してくれるものと考えます。 3)海外の招待選手では,ルーマニアのドメスク,シモン,イギリスのヤマウチの各ベテラン 勢も先頭グループでレースの主導権を握りたいところです。 今回の,日本選手には事実上北京五輪の最終切符がかかっています。 目標タイムは,昨年の東京国際女子のタイムを切るくらいが要求されます。 ペースメーカーにだれがなるのかが気がかりですが,5kmが16’40”のペースでいく と,2.21’を切る計算となります。ハーフの途中計時が1.10’を切れるかが鍵となり ましょう。 アップダウンのないコースとして知られていますが,24~27kmの15mのアップダウ ン,33kmからゴールまでの5mのアップが気になるところです。 というわけで,平坦な部分が多く,風の影響も少ないのも好条件の1つで,記録を出しやすい コースです。 マラソンを好タイムで走破するには,体格?,ハーフマラソンのタイムが大いに参考になりま す。 そういう意味で,体格とハーフマラソンのタイムも併記しました。参考にしてください。 今回は,福士加代子選手の話題を中心にしましたが,やはり,第3の選手ではなく,北京五輪 の有力選手にのし上がれるはずの選手ですから,この大阪で自身の納得するレースをして欲し いと思います。 ハイペースのレースとなりましょうが,多くの選手が好状態で臨み,好記録続出の良い大会に 盛り上げてくれることを祈ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[陸上競技] カテゴリの最新記事
|