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カテゴリ:陸上競技
明日の5月10日(土)には国際GP陸上大阪大会が世界陸上の会場でもあった,長居競技場
で開催されます。 男子13種目,女子11種目の他に,ノングランプリ種目としてリレー(4×100m,4× 400mの両種目)などの種目も実施されます。 リレーは,日本代表チームとして1および2チーム出場し,女子のチームは世界の国別ラン キングの16位ぎりぎりの当落線上にあり,何とか難関を突破し,大いに期待したいもので す。(男子はほぼ当確と思います。) 女子の4×100mリレーは2チームがエントリーしました。 Aチームは,4.29の織田幹雄記念で日本タイ記録を出した,福島千里選手(北海道ハイテ クAC)がメンバーとなり日本記録を出し,バトンパスがうまくゆき42”台突入もと願って います。 女子の予想メンバーは,4×100mリレーが石田智子~信岡沙貴重~高橋萌木子~福島千里 の4選手で北風沙織選手は欠場しました。 4×400mリレーでは,5/3の静岡国際陸上の400mで日本記録を出した丹野麻美選手 を初め,2位でPBの木田真由選手,3位の堀江真由選手,400mHの日本記録保持者の久 保倉里美選手がエントリーしており,木田~丹野~堀江~久保倉のオーダーでしょうか。日本 記録も十分狙えましょうか。 なお,福島選手は100mにも出場しますが,もちろんこの種目がメインです。 C・ストラップ選手(バハマ)--10”84のPB,2007--11”15, C・ジェター選手(アメリカ)--11”02のPB,2007--11”02の2選手もエント リーしており,両選手に引っ張られて,11”32のA標準突破(=日本記録樹立)なるの か,165cm,48kgの細身な身体で,華麗な走りが見られるのか楽しみです。 信岡沙貴重選手(ミズノ)も,この種目に出場しますが,脚の調子はどうでしょうか,上昇気 配かどうかが気がかりです。 女子400mでは,再び丹野麻美選手(ナチュリル)にA標準の51”55に挑戦するのが見 られそうです。 向正面,正面と風がちょうど良く吹いてくれればと願うのみです。 アメリカのM・ワインバーグ選手がエントリーしていて,PB,2007ともに50”24と 高記録の持ち主なので,他の51”台の外国人選手とハイペース24"台半ば~後半で中間を 行き,何とか持ちこたえて欲しいものですが。 注目の(どちらかというと,独断と偏見ですが。)選手は,先般に,P・スネル氏の講演会で 現物の顔と声を観聞きできた,800mの横田真人選手(慶応大),1,500mの両選手の スリムな身体に賭けてみたいものです。どちらも,ほとんどぶっつけ本番のようなので,次回 に期待を持てる内容を示せるのでしょうか。 この大会は,注目の世界的な選手といえば,男子110mHの世界記録保持者の劉翔選手(中 国)の出場で大いに盛り上がることと思います。 昨年も13”06の大会記録で優勝しており,今回もシーズン直後の試合でも好結果を出して くれると思われます。 男子の棒高跳びでもブラッド・ウォーカー選手(アメリカ) PB 6m00,2007 5 m95の第一人者ですので,中国の選手を含めての4選手の争いになるでしょう。 ここでは,澤野大地選手(ニシ・スポーツ)の怪我での欠場ですので,残念です。 男子の100mの日本勢(朝原宣治,末讀慎吾,塚原直貴,上野正英の4選手)の競り合いも 興味が引かれます。 走り幅跳びでは,男子は中国の李選手が8m22のPBを持っています。豪の8m台のPBの 3選手とともに,荒川大輔選手(同志社陸友会)がA標準(8m20)にどこまで肉薄できる かも注目です。 女子では,PB,2007の記録でも池田久美子選手(スズキ)の6m86,6m73が最も よく,静岡国際での6m51をさらに上積みして欲しいものです。 今回の大阪での国際試合からは,次の3つのことを着目しています。 1.外国勢と対戦し,上位に入ったり,接戦や互角の試合ができるのでしょうか。 これから,海外遠征に出場し戦えるメンバーが幾人出るのかも注目です。中国でのプレ大会で の成果がどの程度見られるのかも楽しみです。 2.ほかの競技に比べて,五輪ではインパクトが弱かったのが実情です。 2004アテネ五輪では,ご承知の通り,男女で各1種目(ハンマー投げの室伏広治選手,マ ラソンの野口みずき選手)優勝しましたが,昨年の大阪の世界陸上からはもう少し盛り上げが 必要なようです。 現在,屋外の試合に出場していなかったり,万全な調子に至っていない選手の,怪我や故障か らの再起を見守りたいと思います。 3.プレマラソンや今月下旬のプレ陸上大会での五輪会場やコースでの状況の把握ができるよ う,健康な身体で無事帰ってきて欲しいものです。 現地でのゲームの参加が,きっと本番の五輪で生かされると考えられます。 4.いずれにせよ,できれば高いレベルでのA標準突破しておき,6月26日~29日の日本 選手権では,優勝(または2位)し,種目によっては複数の参加ができると良いと思われま す。これを機会に,上昇機運に乗りたいものです。 マラソンや競歩の代表選手の中には,プレ大会でのコースの下見ができた選手が多いようで す。男子の選手では,意見が異なるのも雨天でのレースで大気汚染(主に浮遊塵等)の感じ方 が同じではありませんでした。今後の北京の空を,よくニュースなどで観て生きたいもので す。 5月11日(日)には,野口みずき選手(シスメックス)が仙台国際ハーフマラソンに出場し ます。昨年も,復調を確認できたゲンの良い試合でした。 今季も同じように,良い成果を挙げられて,次のステップにしてくれるのでしょうか。 5月17~18日は昨年同様に熊谷で東日本実業団陸上が開催されます。 大阪で出場した,東日本の選手の半数かそれ以上がエンリーしています。 ここでも,大阪で食い足りなかった選手もいることでしょうから,是非観戦している目の前で 好記録を出して欲しいものです。 どうか熊谷に好選手が集結し,ベストのパフォーマンスを披露してくれると思います。 この地での大会に参加する,すべての選手の健闘を祈ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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