日本全国城巡り第27弾は岐阜県の郡上八幡城。城址にそびえる
白亜の天守は昭和初期に建築された模擬天守なのだが大阪城の
ような鉄筋コンクリート造りではなく木造なのが特徴だ。天守
を建てる際、どの城を参考にするかで犬山城や彦根城も候補に
挙がっていたが最終的に当時まだ現存していて国宝だった大垣
城に決定したという。実際、郡上八幡城の天守は大垣城の天守
に似ていると皆言うが、本家の大垣城天守は戦災で焼失し戦後
木造ではなく鉄筋コンクリートで復元されてしまった。鉄筋で
外観だけ往時に似せて作った天守は城の形をしたビルであって
城とは言い難い。城としての価値は限りなく低い…本家大垣城
がこの惨状ゆえ今となっては木造の郡上八幡城天守の方が城と
しての価値が高いという逆転現象がみられる。戦前撮影された
古写真で見る焼失前の大垣城天守はホントに凄いんだけど…。
天守を建てる際、木造にしたのと犬山城天守を模倣しなかった
のは正解だと言える(鉄筋コンクリートで犬山城天守を模倣と
いうのが最悪のパターン)。作家・司馬遼太郎が「日本で最も
美しい山城」と言ったそうだが現地でじかに白亜の天守を眺め
ると決して誇張した表現ではないと感じた。元々どの方向から
見ても美しく見えるよう計算され建てられたというから納得が
いく。最初来た時、麓の駐車場横の広場にある「山内一豊と妻
の像」の背後に、これまたいい塩梅に白亜の天守が映ってるの
を見て驚いた。これは偶然なのか、予め計算されているのか…
城内は意外と狭いが天守の中は予想より広かった。それに木造
なのに土足で上がれるのは意外だった。天守の外だけじゃない
内部も美しさを感じる。床がしばしばミシミシ音を立てるのが
面白い。二条城の二の丸御殿のうぐいす張りの廊下みたいだが
これも計算の内!?天守から眺める外の景色も美しい。元々高所
にある山城だから眺望が良好なのは当然だが…。来てよかった
![郡上八幡城と像](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/2319ef894a0bfe6619e8d6e9ab9b3cbce65b8cce.95.2.9.2.jpeg)
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Last updated
2014年05月11日 16時32分02秒
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