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July 22, 2007
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カテゴリ:ヒーロー映画
「『プレスリーVSミイラ男』を見に行かない?」と女の子に誘いかけたならば、「何それ?」って言われることでしょう。多分、一緒に行ってはもらえない。いや、友達や家族に声をかけたとしても、「いいねぇ。見たいよ」との反応は返ってこないような気がします。

 しかし、それは食わず嫌いってもんですよ。

 若い人は、「プレスリー」を知らないかもしれない。以前、トム・ジョーンズやエンゲルベルト・フンパーディンク(両方ともイギリスの歌手)を話題にしたときに、そんなに若くもない世代が、誰も名前を知らなくて驚いたことがありました。
さらに、「ミイラ男」も、過去の忘れ去られたモンスターなのかもしれません。

 私にとってみれば、「プレスリーVSミイラ男」とタイトルを見た瞬間に、ハリー・ポッターなんかよりはるかに重要な映画としてマークしました。これは見なければならない。
この作品は、渋谷でレイトショーとして劇場公開されました。終映が12時近かったので、電車の都合などがあり、残念ながら見に行けませんでした。けれど、レンタルビデオ屋さんの棚に並んだのです。狂喜乱舞。早速借りました。

 なぜ、タイトルに反応したか。
 プレスリーについては、中学、高校生の頃「エルビス・オン・ステージ(1970)」や「エルビス・オン・ツアー(1972)」を見て、LPレコードも購入しました (彼は、もっと若い頃、日本では「プレスリー」と呼ばれていました。70年代に入って、映画のタイトルからか「エルビス」と表記、呼称されることが多くなりました) 。だから、懐かしくて「プレスリーVSミイラ男」を見たのかというとそうではない。
 ミイラ男については、子供の頃、テレビ番組の「恐怖のミイラ(1961)」がありました。ほかにもユニバーサルやハマーのミイラ男をよく見ました。でも、ミイラに特別なこだわりをもっているのではありません。

 例えば「ジョン・レノンVS狼男」または「スティーブ・マックィーンVS吸血鬼ドラキュラ」でもよかったのです。絶対注目しました。よしんば「美空ひばりVS怨霊化け猫」でもね。
 実在のスターとモンスターを絡ませるテイストに、私の中の虚構センサーが大きく反応します。絶対に見たいと。

 プレスリーといえば比類なき、真のスーパースターです。しかし、この作品では、“キング”と呼ばれた彼も、自分の生活に満足していなかった。あるとき、プレスリーは、自分の物真似をする芸人(いわゆる“そっくりさん”)と入れ替わって、違う人生を味わおうとします。しかし、そのときに交わした契約書を火事で焼失してしまった。しかも、物真似芸人の方は、1977に亡くなってしまいます。もう、元へは戻れない。
 それ以後プレスリー本人は、ドサ回りのショーで、プレスリーの真似をする芸人の真似をして、プレスリーのそっくりさんのそっくりさんとして、生きていた。そして、今は老人ホームの寝たきり老人に。周囲からは、自分のことをスーパースターだと勘違いするいかれたじいさんに思われています。
 その老人ホームを夜な夜なミイラ男が襲う。まだ、復活したばかりでパワーの不足するミイラ男は、確実に魂を吸うことができ、しかも次々に死人が出ても疑われない老人ホームを狙ってきたのだ。

 ミイラ男の存在に気づいたプレスリーは、老人ホームを救うために立ち上がる。
 70歳になった彼は、歩行器がなければ歩くこともできない。しかし、昔から憧れてきた“真のヒーロー”となるために、死力を振り絞る。
 老プレスリーが、ミイラ男との対決に向かいます。あのきらびやかな衣装をまとって、老人ホームの廊下を歩く姿は、例え、歩行器に頼っていようとも、楽屋からステージへ向かう凛々しさです。

 実は、虚構大好きの私自身も、映画を見る前は、もっとすべる内容かもしれないという恐れがありました。プレスリーとミイラ男が巨大化して闘ったとしたら、これは戦隊シリーズです(それでも私は楽しめる!)。
 けれど、この作品は、単なるキャラクターの対決もの域に留まるものではありませんでした。プレスリーは、カッコいいばかりで描かれているのではありません。老いて落ちぶれたスーパースターが、自分を奮い立たせて闘いに挑む姿には味わい深いものがあります。

 ね、だから、タイトルだけ見て、食わず嫌いはいけないよ。案外、おいしいかもしない。


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Last updated  July 22, 2007 06:52:27 AM
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