臼杵紀行~part5(五つ星の旅)大分県国東半島より北に約6キロの瀬戸内海上に位置する姫島。その姫島には1000キロ以上を旅するという蝶、アサギマダラが初夏、そして秋と、毎年飛来します。 秋に飛来の目当ては、白と紫からなる花「ふじばかま」の蜜。 宿の主が、その「ふじばかま」を旅館の花壇に咲かせたところ、どう嗅覚しどう見つけるのか、数年前より此処にも数匹訪れるようになったのだとか。 今年は暖冬のせいで、私が宿泊したときには、まだその蝶を見ることはできませんでした。 築齢50年という、その民宿的旅館は、三代目の息子さんとお母さんが経営されていました。 通りを入って狭い路地にようやく見つけ玄関にいくと、石塀を越えて笑っている風に見える花「コバナセンナ(別名:アンデスの乙女)」が。 他にも「ねむの木」等、敷地内は花でいっぱいに覆われていました。 玄関を入ると、息子さんとお母さんに、にこやかに迎えていただきながら、直ぐ様、大規模旅館とは違う、まるで帰省したときに思うよう、なアットホームな雰囲気を持ちました。 お嬢さんの作という、手作りの食器、花瓶の数々。 部屋、廊下、あちこちにさりげなく飾られた花。 隅々にわたる清潔感は、建物の古さを超えて居心地の良い空間をつくっていました。 夕食も朝食も真の手作り的心のこもった美味しさ。 宿の方には、付かず離れずの、絶妙な間合いのなかで接していただきました。 小雨降る翌朝、まるで家族のように、お母さんと妻の、花談義の様子を傍らで極上の時間として捉えながら、当分の間、この宿でのんびりしていたい気分になっていました。 いつかまた、きっと私は、「ただいま」といった思いでここにやって来ることでしょう。 楽天トラベルで見つけた、料金をはるかに超えた隠れ家的五つ星宿。 そして今回の旅は、その宿とともに多々収穫あった★★★★★旅でした。 細部に、優しさと気遣い思いやりが溢れている楽天トラベル「五嶋旅館」 11/1の口コミは私です。 コバナセンナ ねむの木 ふじばかま 此処に宿泊され今も交流があるという、鎌倉在住のスイス人ご夫婦。 その方が描かれたという水彩画。日本の美が描かれ見事ですね。 |