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2007年のティモシェンコ論文を要約… (旅行・海外情報)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】
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しきのぴぃちゃんの日記

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2008.09.06 楽天プロフィール Add to Google XML

 2007年のティモシェンコ論文を要約してみる(その1)
[ カテゴリ未分類 ]    

ティモシェンコ論文のポイントを私なりに要約してみますね。

・国による経済管理体制の強化、とくにエネルギー産業における国家統制策の強化は腐敗と非効率を蔓延させている。

「経済協力開発機構(OECD)によれば、国の管理下にある生産施設の原油生産量はこの3年間で倍増している。政治的反対意見は封じられ、(政府に批判的な)新聞、テレビ局、ラジオ局も閉鎖されるか、事実上、政府の管理下に組み込まれている。選挙で選ばれた知事が、クレムリンが送り込んだ人物にポストを奪われ、ロシア議会も国家権力の独占をもくろむクレムリンによって骨抜きにされている。」

・対外的には核開発や天然ガスなどのエネルギー分野でイランと結んだり、相手構わず武器を売却したりする一方、近隣諸国には膨張主義的にふるまい、天然ガス価格の大幅な引き上げをグルジアなどの旧ソビエト諸国に迫り、経済的に締め付けてきた。

・ボリス・エリツィンが政治的反対意見を民主政治の不可欠な要素として容認したのに対し、「偉大なるロシアの復活」を目指すプーチンは、最初から、中央政府の強大な権限を復活させるには政治的反対意見を抑圧することが必要不可欠とみなしていた。

・現在のクレムリンが重視するのは民主主義や人権ではなく、秩序、(天然資源がもたらす利益を分配する権限を含む)権力、そして国際的影響力を回復することだ。

「各省庁の幹部や閣僚、代議員、連邦組織の幹部、地方政府や地方議会の幹部など現体制の重要メンバー1016人を調査したモスクワ・エリート研究所のオリガ・クリシュタノフスカヤ所長は、このうちの26%が過去にソビエトの秘密警察である国家保安委員会(KGB)またはその後継組織に所属していたと指摘している。また経歴の空白や奇妙な昇進ルート、KGB関連組織での勤務など、彼らの経歴をさらに詳細に調べると、プーチン体制の幹部の実に78%がKGBに関係していたとみなせるとクリシュタノフスカヤは結論している。」

・長期的に世界に悪影響を与えるのは、ロシアの相対的強さよりも、システマティックな弱さかもしれない。

「例えば、アルコール依存症と崩壊寸前の保健医療システムが人口動態に大きな打撃を与えている。

エイズウイルス(HIV)の猛威が今後ピークに達すると予想されているのに、すでに過去8年間にわたって人口は毎年70万人のペースで減少し続けている。

男性の平均寿命は世界最低水準だ。専門家の多くは、今後ロシアの人口はより劇的に低下していき、21世紀半ばにはおそらく1億人を割り込むと予測している。」

・経済が力強い成長を遂げているといっても、その基盤は不安定だ。永久に続くはずのない原油高、そして、バランスを欠いた「投入の増大による生産の増大」という、ともに持続不可能な要因を基盤としているからだ。

「エネルギー価格の高騰と原材料輸出の増大によって、ロシア経済は世界第10位の規模になるまでの拡大を遂げた。だがこの数字は原油価格が1バレル61ドルで推移することを前提にしており、現在の原油価格はすでにこの水準を下回っている。

しかも、エネルギー資源の輸出がクレムリンの歳入の約30%を担っている。エネルギー産業を別とすれば、ロシアの工業輸出の多くは軍需品で、その売り上げの半分以上を占めるのが最新鋭の航空機だ。」

・経済活動が多角化されていないため、ロシア経済は、国際的な原油価格や商品価格が下落すれば、大きなダメージを受ける。

・ロシアにおける社会格差は幅広い領域で拡大している。

・OECDのリポートによると、腐敗もエリツィン政権期以上に深刻な状態にある。

・民間企業の意思決定に対する政府介入のレベルは、共産主義の崩壊以降、いまやもっとも高まっている。

・さらに、法の支配が確立されていないために、拡大する中産階級も、経済を先へ進めるのに不可欠な財産権その他が保障されるかどうか確信が持てずにいる。

・チェチェンにはクレムリンの強権者が送り込まれ、公然と反対派を威嚇し、拉致し、殺害しているし、北カフカスはこれまでどおり紛争の火種であり続けている。また、ロシア軍は腐敗しきっており、将校は徴集兵を奴隷同然に扱っている。

・また姿を現しつつある危険な新型結核への対策はとられていないし、人口の17%を占めるイスラム教徒のなかで過激派が台頭していることにも何の対策もとられていない。

・しかし、石油資源をバックに経済が再生し、プーチンがより規律ある政府をつくりあげたことで、ロシアは戦略的に台頭し、とくに世界のエネルギー供給をめぐって大きな課題を突きつける力を持つようになった。

・ソビエトの崩壊後、欧米は、「ロシアの地位が低下した以上、もはやクレムリンに特別な外交的配慮をする必要はないし、国際問題をめぐって重要な役割を認めるに値しない」という判断を下した。弱体化していたロシアを無視し、対話と協調のネットワークに取り込むことを怠った欧米は、その結果、ロシアが力をつけたときに出てくる悪癖の反動を大きくしてしまった。

・こうした欧米の無関心な態度が伏線となってロシアは欧米に反発するようになった。東ヨーロッパ諸国を自分たちの安全保障枠組みに取り込み、欧米の一部にしようとする試みを、ロシアが自国に敵対的な行為とみなしたのもこのためだった。1990年代のロシアに欧米がもっとまともな対応をしていれば、ロシアの膨張主義はこれほどひどくはならなかっただろう。



Last updated  2008.09.06 20:53:05




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