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男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

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November 2, 2020
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実はここ最近、ようやく自分の『メイン(?)』であるショベルヘッドに乗ってきました。 かれこれ昨年から乗っていないので10月も中旬になって約1年ぶりの初乗りです。急に寒くなってきたので場合によって『走り初めにして走り収め』ということになります。

通常のライダーであれば乗るのが日常で『〇〇に走りに行った』等のツーレポこそネタなはずが、俺の場合はそもそもの『乗った』ということがネタになっているという現実の残酷さ。とは言え別に暇が無かったわけではないので苦では無いのですが、単純に優先すべきことが沢山あったというだけです。

特に社会人や家庭を持てば意識が変わる為、優先順位が変わり必然的に時間は失われてしまう。そこで直面するのは『乗らないのであれば手放したら』なんていう家族からの心無い言葉。

 

恐らくそんな弊害はライダーであれば多くの方が経験し、やり場の無いストレスを抱えていることでしょう。ですが、そう都合良くはいかないのはお互い様なので共に感謝し現実を受け入れてどう愉しむかが大切。俺の場合は自らが二輪業界に務めていることもありますが、まだ家族から理解を得られているなと感じる。




たまたま妻に時間を貰い、走ってきたわけですが・・・改めてバイクは良いなと感じましたね(笑)

仕事柄、国内外の最新モデルの大半に乗ってきましたが、何だかんだ言って自分のバイクが一番。 多分それは性能云々ではなく色々な想いが入っているからでしょうね。 正直言ってハーレーダビッドソンであれば現在におけるミルウォーキーエイトのエンジンは性能面や乗り味含め個人的にはかなり好み。

けど、ショベルヘッドにはショベルにしかない機械的な乗り味、アナログでダイレクトなフィーリングがあって凄く良い。『鼓動感』と呼ばれ、乗り味として認められてからの『狙った鼓動や排気音』ではなく、当時としては『構造上、致し方なく出てしまった鼓動(振動)と排気音』がショベルの醍醐味。 メカニカルノイズは五月蠅いし、ギアは入り難い、4速のギア比は実用的ではないし、時に不快なレベルですらあるものの、またそれが記憶に残る『味』だったりする。







始動方式は儀式的にキックスタートで始まる。アクセルを数回捻り、キャブレーターの加速ポンプから燃料を召喚し空キックを数回。圧縮により気化された燃料を内部にまで送り込んだら第一工程は完了だ。イグニションをONにした後、全力の本キックで火を飛ばしショベルモーターは眠りから目覚める。

久々にエンジンをかけて跨り、ハンドシフトでギアを入れ、左足のスーサイドでクラッチミートしてアクセルON。ダイレクトマウントされたエンジンは車体全体を震わせ乗り手の視界を歪ませながらも突き進む。ケツ下では1340㏄の巨大な爆発が生み出され、リジッドフレームを伝ってダイレクトな動力伝達を感じることが出来る。この走りはこの上なくアナログで気分を高揚させてくれます。

購入したのが確か21歳、もう15年以上も前の話。 姿かたちは進化を遂げ今に至るものの、辿り着くまでの年月には様々な人生が刻まれ、単純にバイクという『モノ』ではなく『コト』となった。



今回は久しぶりだったせいもあり、近場をさらっと流しエンジンの様子を見ました。

専用にモディファイされたRSDの2in1から生み出されるエキゾーストサウンドは俗にいう『爆音』ではなく、以外にも『アダルトなサウンド』で何処か品がある。1~2速は加速重視の為にギア比が狭いものの、3速以降は極端に速度域が広く低回転となり、ゴロゴロとしたテイストと共に後方から吐き出されるサウンドはかなり重厚。 

​『コイツ・・・なかなか良い音出すな。』​


年齢が20代から30代も後半戦となり、いつからか爆音を忌み嫌う様になった。それだけ落ち着いたってことにしておこう。 購入経緯は『生きがいを見つけたかった』という理由で、当時、アメリカンブームであった時代に憧れのバイクを衝動的に手に入れた。







時間は経ち、学生であった俺は社会人へ、家庭では運良く結婚し守るべき者が増え、人の親にもなった。15年流れた経過年月から世界的情勢を見れば東北では過去前例を見ない大地震が発生、今におけるコロナウイルス等、生きていると若い頃には想像もしていなかった様々な経験や歓び、苦悩があるのだなということを知った。

そんな時の中でも手放さず変わらず存在するのがこのショベルヘッド。『随分とナルシストだな』なんて自分でも思うことはありますが、こういった『想い』というのは実際に生まれるもんなんです。個人的にモノに対して想いを入れる体質があるんですが、その中でもとびきり入れているのがコイツでしょうね。







当日の気温は非常に心地良く、バイクに不必要な風も無い。 俗にいう『バイク日和』というやつです。何もかもを忘れて強制的に集中させられ自分だけの空間を生み出す『バイク』という存在は、見慣れた光景も何処か新鮮で、気温の変化や季節の香り、普段は気付かない新たな発見があったりと単純に操り走ることが愉しい。スーパースポーツ等の走行性能を駆使したものではなく『機械の調子を伺いながら操る』といった玄人好みの感覚に近い。

知識が無い人が乗れば憧れだけで手に入れれば痛い目を見る可能性はあるものの、ある程度の知識があればそこまで難しいバイクではない。今には無い乗り味を愉しむ・・・これもまた贅沢の1つ。












本日の走行は126km。 この間の給油2回。 
手間はかかるがバイクは最高。いや、手間のかかるバイクこそ最高なのかも。  







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Last updated  November 2, 2020 10:40:47 PM
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