カテゴリ:観戦記(ファジアーノ)
【中国リーグ 後期第2節】
◇日時 2006年7月2日(日)11:00 ◇場所 岡山市神崎山公園競技場 ◇観衆 511人 0-1 ファジアーノ岡山 2 1 セントラル中国 2-0 今日のゲームが、生死をわける天王山の一戦なんだけど、これは、まわりで応援しているサポーターの勝手な思い入れかもしれない。 もし、敗れても、客観的に見れば、私たちの人生に大きな影響を与えるものじゃないと思う。決して、死にはしない。今夜、阪神タイガースが敗れるとの同じくらいのことかもしれない。いや、阪神タイガースの勝敗に比べれば、名もなき地域リーグのクラブの勝敗なんてどうでもいいかもしれない。 でもでも、どうでもいいと思っていない人たちが、スタジアムに駆けつける、声を出す、手をたたく。 我々は、昨年、熊本に置き忘れてきたものがある。それを、取り戻すチャンスさえ、今日、負けてしまえば、失ってしまう。 今朝は、5時に目が覚めてしまった。 ワールドカップのフランス-ブラジル戦を見ながら、ネットで空模様をリサーチ。 5:30に山口県から雨雲が去り、7:00には、広島県も雨雲が抜けた。 11時のキックオフには、余裕で、大丈夫そうだ。 スタジアムでのサポの集合時間は9時半。9時前にスタジアムに到着すると、すでにサポグループは、横断幕のセッティングに入っていました。みんなのこの一戦にかける想いがヒシヒシと伝わってくる。 雨上がりということで、メインスタンドのコンクリートの席は水がたまっている。 また、ピッチ上でも、水が浮いている場所が至るところにある。しかし、キックオフ時間が近づくにつれて、青空が広がってきた。 神崎山競技場は、メインスタンドのコンクリートの段に1000名、バックスタンドの芝生席に500人くらい収容できるこぢんまりとした陸上競技場で、メインスタンドは傾斜があって見やすく、また、バックスタンドの芝生席はピッチにとても近い。 ただ、桃スタや笠岡、美作のようにベンチに透明のダッグアウトがないので、運動会のようなテントを貼るもんだから、メインスタンドから見ると、どうしても死角ができて、見づらい。 お客さんは、511人。ここのスタジアムだと、寂しくないほどのにぎわいだけれど、優勝を占う大一番で、なおかつ、岡山市内開催だったので、1,000人越えはほしいところだった。 メインスタンド中央部では、テントを張って、グッズ販売中。 スタンドでは、ファジのレプユニやTシャツを着て応援しているお客さんも多く、少しずつ、定着してきているように感じる。 また、2人のジェフェルソン選手が、スタンド中央部から観戦していました。彼らが、この大事な一戦に間に合っていれば・・・。いや、この補強を活かすためにも、絶対に負けられない一戦。 サポグループは、メインスタンドの端に陣取った。総勢40名くらい。 メインスタンドでやったせいか、初めて声出し隊に参加してくださった方も多かった。試合前から、リーダーは気合いは入りまくりで、ピーンと張りつめた空気を感じます。 また、今日は、トランペットの演奏もあり、高台にある競技場から、眼下に広がる神崎の田園地帯にファジアーノコールが響き渡ります。 さて、11時にキックオフ。強い西風が吹く中、追い風を利用して、序盤はセントラル中国が攻め込む。 オフサイドぎりぎりの飛び出しから、ゴール前でつながれ、前半5分で1点を失う。 その後も、同じようにディフェンスラインを突破され、危うい場面がしばしば。 ファジアーノも相手ゴール前まで、ボールを運ぶが、決定的なチャンスはほとんどない。そんな中で、佐川急便東京から移籍してきたばかりの伊藤選手の存在が頼もしい。ボールのキープ力、人に対する強さは、このレベルでは、光り輝いて見える。 前半終了間際、セントラルの左サイドからの突破を中川選手が足をひっかけ、主審の手には、いきなり「赤いカード」が・・・。 えぇ、1点負けていて、10人になってしまうの?? ショックでしばらく呆然としていたけれど、冷静になって数えてみると、ファジカラーのユニを着た選手10人にGKもちゃんと揃っている。どうやら、イエローカード1枚目で、主審の間違いだったようだ。ふぅ~。 とにもかくにも、追加点を防いで、1点差のままで終わったのは大きい。後半は、風上にたって、反転攻勢あるのみ。 後半は、「JFLへ行こう~♪JFLへ行こう~♪・・・みんなで行こう~♪」コールで始まる。 後半は、あきらからにファジアーノのペースだ。簡単にゴール前までボールが運べるようになった。川原選手、吉谷選手、藤井選手などのドリブルのキレもよくなってきている。 そして、後半8分、福森選手の右コーナーキックを乙倉選手が合わせて、1-1の同点。スタンドからは、大歓声がわき起こる。 その後も、ファジアーノが攻め続ける。何度も決定機を迎えるが、ことごとくゴールポストに跳ね返された。こういうシーンが3~4回は、あっただろうか?なかなか追加点が奪えない。 このまま同点のまま終わっても、優勝のチャンスは大いに残る。しかし、欲しいのは勝ち点3だ。 残り15分をきり、「Pride of Okayama」の大合唱がわき起こる。このコールは、魔法のコールで、前々節の日立笠戸戦では、2点を奪い逆転勝ち、前節の佐川中国戦では、数的不利の傷だらけの状態で1点差を守りきった。 明らかに選手のリズムがよくなったように感じられる。 そして、後半33分ゴール前で梁選手からのパスを吉谷選手が、きれいに流し込み2-1と逆転!! その後も、攻め続け、相手GKと1対1となる場面も、相手GKに阻まれ、追加点が奪えず。 ロスタイム3分。本当に長い長い3分だった。そして、待ちに待った試合終了のホイッスル。 スタンドのお客さんは、総立ちで、ファジの選手に拍手を送る。 サポーターも重苦しい緊張感から解放され、顔は笑顔でいっぱい、互いに握手し、勝利を祝福した。 試合が終わっても、多くのお客さんは、しばらく余韻を楽しんでいるようだった。 こちらは、ヒヤヒヤもんだったけれど、こんな面白いゲームを見ることができたお客さんは幸せだったと思う。きっと、今日のお客さんのリピーター率は高いと思う。 しびれるようなゲームを3試合続けて見させてもらった。ファジアーノというチームが、本当にタフでたくましいチームに成長しているというのを肌で感じられる。 さて、中国リーグはこれから、2ヶ月の中断期間に入る。 1 ファジアーノ 勝点 24 得失点差+24(残り5試合) 2 佐川中国 勝点 16 得失点差+15(残り6試合) 3 セントラル 勝点 16 得失点差+13(残り6試合) ※3強の直接対決は、最終節の佐川-ファジアーノ のみ。 得失点差でも他を圧倒しており、数字の上では、残り5試合で、90分負けを2回しない限り、優勝できると思う。 つまり、○○○▲●なら、セントラル、佐川勝ち点が並ぶ可能性はあるけれど、得失点差で逃げ切れるだろう。 むろん、それは机上の計算だ。 両ジェフェルソン選手の活躍で、きれいに○を5つ並べてくれるものと信じている。10月22日、邑久で優勝を決めてしまいましょう! 09/10(日) 11:00 石 見-岡 山(益 田) 09/24(日) ファジ-JFE(神崎山) 10/08(日) 13:00 フジタ-岡 山(佐 伯) 10/22(日) 11:00 岡 山-日 立(邑 久) 10/29(日) 13:00 佐 川-岡 山(揚倉山) これで、全国社会人選手権に悲壮な決意をもって臨まなくてもよくなったはずだ。 全国の強豪のレベルを肌で、感じて、本番の地域リーグ決勝大会にのぞんでもらいたい。 そうそう、サポーターは、11月24日(金)~26日(日)のスケジュールを今から、開けておかないといけないことが決まったんですよ。(笑) ちなみに、場所は、埼玉(熊谷市)、高知(春野町)、長崎(島原市)です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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