カテゴリ:観戦記(ファジアーノ)
【第88回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 1回戦】
◇日時 2008年9月13日(土)13:00 ◇場所 桃太郎スタジアム ◇観衆 1,479人 3-0 ファジアーノ岡山 6 0 日立笠戸 3-0 ◇得点 鴨川(1分)、武田(5分)、金(42分)、鴨川(59分、62分)、玉林(71分) ファジアーノにとっては、初めての天皇杯出場。天皇杯というのは、ボーナスのようなもので、たとえ負けても、今のカテゴリーや立ち位地を失うことはなく、新しい選手や戦術を試すこともでき、勝てば勝つほど、全国にその名をPRできる、さらには、元旦に国立というささやかな夢も見ることができるというメリットだらけの大会じゃないかと思います。 たしか、交通費も出してくれたはずですが、しいて言えば、カテゴリーの下のチームに負けると選手、サポ、フロントは落胆するし、多少の選手の疲労の蓄積がリーグ戦に影響するといった問題はありますが・・・。 ファジアーノの全国的な知名度は、一部のコアなサッカーファンや上を目指すJFLクラブの地元を除けば、限りなく0に近いんじゃないかと思います。 実際、JFLの結果は、朝日、読売、毎日、産経の全国紙には、義務のようにスコアだけが小さく掲載されているだけです。(日経には載りません。) 岡山にゆかりのある人でも、たとえば、年に何度か帰省するとか、県人会に入っているとか、今でも岡山につながりを持って暮らしている人を除けば、ほとんど、その名前さえ、知る術はないんじゃないでしょうか。 たとえ、その名前を知っていても、ファジアーノが大きな夢を実現しようとしているクラブであること、そして、吹けば飛ぶようなちっぽけなクラブであること を知る由もありません。 そういった意味で、カテゴリーが下のクラブとあたる1回戦、2回戦は、絶対に負けるわけにはいきません。何が何でも、甲府戦まで勝ち上がらなければならないと、ファジアーノにかかわる人の全ての想いじゃないでしょうか。 午後からの仕事がキャンセルになり、奇跡的に桃スタに行けることになった。 息を切らしながら一生懸命自転車をこいで、スタンドに到着すると、すでに「オーバー ザ レインボー」が始まっていましたが、なんとか、間にあった! 天皇杯の料金体系は、メインスタンドの中央部分が当日券で2,500円、両端及びバックスタンド中央が2,000円、バックスタンド両端が1,500円ということで、メインスタンド中央部は、ガラガラ。 だれしもが、日頃のJFLのゲームに比べて、割高感をもってしまうのは、仕方ありません。 全体で1,000人も入っているだろうかと思ったけれど、バックスタンドがそこそこ埋まって、公式発表で、1,479人。 お客さんの多いバックスタンド側では、売店が営業していなかったなぁ・・・。 今日、一番、嬉しかったのは、日立笠戸の大応援団が、桃スタまで駆けつけてくれたこと。聞くところによると、バス3台で150人ほどの方が、メインスタンドアウェイ側で、太鼓あり、チャントありの、最後まで温かく、気持ちのこもった応援を繰り広げ、試合を華やかに、そして盛り上げてくれていたと思います。 さて、1回戦の対戦相手の日立笠戸は、700系の新幹線を製造していることで有名な事業所です。 昨年の中国リーグの対戦結果は次のとおりで、どちらの試合もジェフェルソン選手が大爆発でした。 4/22(日)13:00 ファジアーノ 8-0 日立笠戸(周南) 得点:ジェフェルソン 3、伊藤 2、川原、池松、朝比奈 6/03(日)11:00 ファジアーノ 13-0 日立笠戸(桃太郎)2,455人 得点: 喜山 4、ジェフェルソン 4、弦巻 2、川原、朝比奈、中川 しかし、私の個人的には、2006年の中国リーグで後半38分まで、1-0とリードされ逃げ切られそうになった薄氷の勝利が、強く印象に残っていて、一抹の不安を感じます。 ファジアーノの先発メンバーは、主力組が抜けて、控え中心のメンバーですが、FWの鴨川選手、DFの金選手が、公式戦発スタメンで、どんな動きを見せてくれるかお楽しみ。また、重光選手、三原選手にも注目です。是非、監督にアピールして、JFLのスタメン復帰を果たして下さい。 ただ、背番号が30番代の選手が多く、何度も、電光掲示板で選手の名前を確認しないといけないくらい、私は、ファジの選手を知らないことに気づいた・・・。 勝敗そのものは、前半1分の鴨川選手、5分の武田選手のゴールで決まった感じ。 後半、すごい勢いで中央突破し、華麗なドリブルで日立笠戸ゴール前に迫ってくる選手の姿が目に飛び込んできた。うちに、こんな巧い選手いたんだろうか?? その選手の背番号は38。最後の最後で、ボールを奪われてしまったけれど、もし、あのままゴールが決まれば、「みふぁラー」も「隠れみふぁラー」も涙を流して喜んだはずだけに、残念・・・。 試合結果は、鴨川選手のハットトリックなどで、6-0の勝利。 口の悪い人は、「鴨川しょう」ではなく、「鴨川 大」だと言っていましたが、コンディションが良くなれば、もっともっとやってくれるはずです。今日は、その片鱗を見せてくれただけでしょう。これからに一層期待します。 また、点差が開いても最後まであきらめずに、1点を取ろうとしていた日立笠戸のひたむきなプレーも、印象に残りました。 日立笠戸の応援団の方、中国リーグのゲームでも、その何分の一でもいいですから、是非、ホームゲームのスタジアムで応援していただきたいです。 P.S. おいしい「たいやき」を差入れしてくださったゴールのおかあさん、ありがとうございました。 また、打ち上げのあと、酔っぱらいを自転車ごと、うちまで送ってくださったKさん、ありがとうございました。 JFA公式記録(PDF) 試合映像 GO! FAGIANO(山陽新聞) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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