さて、フランス人のギオムさんですが、彼は多言語さんです。
もちろん、フランス語に、英語、ロシア語、ポーランド語、そして、日本語。
英語は、普通に話してるし、
ロシア語も普通に話せる、
そして、ポーランド語にいたっては、テレビでニュースを見ても99%わかるそうです。
(今、彼は、ポーランド人の奥さんとポーランドに住んでいる)
マルタ(奥さん)に、「彼のポーランド語はどう?」と聞くと、
「もう、普通のポーランド人のレベル」なんだそう。
そして、この言語の中で、唯一劣っているのが、日本語らしく、初級とのこと。
(と言っても、私とは、簡単なことは普通に話せます。)
で、日本に来たからには!と、日本語をがんばって話そうとしており、その姿勢は大尊敬。
彼の他の言語のレベルを考えても、さもありなんとうなずくばかりなのです。
が、時折、変なフレーズを言う~!
どう、変かというと、ぶっちゃけ、
古い~!
どうやら、持っているテキストが古いんじゃないかな。
例えば、笑ったのが、コレ ↓
「吉野さん、音楽会に行きたいので、雑誌のぴあを買いたいのですが。」
音楽会もそうだけど、
ぴ、ぴあって...!
(ネットが一般的になる前、首都圏の映画やコンサートのスケジュールが載ってた雑誌。)
私「ギオムさん、ぴあはもう廃刊だよ。」
ギ「ええっ!?」
(雑誌としては廃刊で、MOOK版としてはあるそうです)
他にも、
「蚤の市で、江戸時代の茶碗を買いたいです。」
の、蚤の市???
もう、そのままフリーマーケットでいいんじゃないかな?
「古い」の他にも、
「それは、ちょっと言わないんじゃないかな」的なフレーズで話しかけてきます。
私は、外で武術の練習が1年中あるので、比較的、日焼けをしているのですが、
ギ「吉野さん、小麦色に焼けていますね。」とか、
江の島で、日が沈むのを見て、
ギ「太陽が、水平線に沈む眺めは素晴らしい。」とか、
決して間違ってはいないけど、そうやって言うのを聞くと、なんか変~。
冷蔵庫から飲み物を出した私に、
ギ「私にも、飲み物をお願いできるかしら。」とかいうしさ。
あまり、そんなことを言うので、気になり、聞いてみると、
勉強しているテキストからの丸覚えフレーズらしい。
他にも、どんなのがあるか言ってみて、と言うと、
ギ「クマが、ピーナッツをむしゃむしゃ食べます。」なんて言ってたが、
ん、むしゃむしゃ?
っていうか、その前に、
クマって、ピーナッツなんて食べるっけ???
後は、いきなり、
「秋の日のヴィオロンのため息の」なんて言うから、何ごとかと思ったら、
森瑤子の小説のタイトルと判明~。(1989年出版)
私は、いつも生徒さんには、
「テキストは、新しいものがいいよ。
定番の人気テキストで、何刷もされたものならともかく、
とりあえず、基本は、新しいものを薦めるよー。
じゃないと、ナウい!なんて死語を覚えることになるかもしれないよ~。」
と言っているのですが、それを改めて、ギオムさんに言うことになりました。
ということで、
ギ「吉野さん、一緒に新しい日本語のテキストを買いに行きましょう。」とのこと。
うん、私もそれを薦めるよ~(泣)