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さて、老師を1日、鎌倉~横浜を案内したわけですが、 改めて、心に残ったのが、常に武術のことを考えてらっしゃるんだな、ということ。
というのも、江の島の温泉に、水着で入れるところがあるので、 そこに老師も含めて3人で浸かっていたら、 老師が突然、 「武術で腕を動かす時は、この水の中で腕が動く感覚に似ている。やってみろ!」と言いだし、 温泉の中で腕を水面ぎりぎりに出し、 武術の動きをさせられる私達。 老師「Kangzi(私のこと。私の名前の中国語読み)違う! お前、今、腕の力を使って自分で動かしたゾ!」 「もう一回やれ!」 「目で見るな。体感でやれ!」
急に、老師の特訓が始まり、 中国語でわーっと言われて、しぶしぶ水の中で武術の動きをする私達。 ああ、周りのお客さんがみんな見てる...
老師のトレーニングは30分ぐらい続いたでしょうか。 こんな個人レッスン受けられることってないから、本当にありがたいけど、 なにも、温泉の中で、 こんなにみんなに見られながらじゃなくてもいい...(泣) でも、嫌と言えない~。
ま、こんなこともありましたが、けっこう、移動中や、ごはんの時でも 貴重な武術の話や、 老師の人柄が出ている話がいっぱい聞けて、面白かったんだよね。
その日は、七夕でその飾りがあったことから、七夕の話になり、 老師「でも、会えなくても、その人のことを思っているだけっていうのも、いいもんだ。」 なんておっしゃるので、 私 「ん~、でも、私は、やっぱり、実際に会いたいですけどね。」と返すと、 老師「Kangzi、そういうとこ、 お前の武術に出てるぞ!」 そこでも、怒られる私。 なんで~? っていうか、私の武術ってどんなになってるの?
そこから、恋愛論になり、 なぜか急に、老師の言っている中国語が聞き取れだす私。 老師もあきれて、 「Kangzi、お前ってやつは、俺が武術のいい話をしてる時は、 (聞き取れなくて)知らん顔してるくせに、 なんで、こういう話題になると、会話についてこれるんだ? さっきも、ビールを飲む時、”今日は、美女たちと一緒に過ごせて、うんぬん...”って言ったら、 そこも、聞きのがしてないし、 自分に都合のいいところだけ、中国語の聞き取りがアップしてるって... 本当に、お前ってやつは。」と苦笑。
ま、いろいろありましたが、 老師は、すごく楽しんでくださり、横浜と鎌倉のこの感じが気にいられたそうです。 しかも、私が用意したコースが、 「今まで、何度も来日した中で案内されたが、今日が1番よかった!」とおっしゃっていただき、 「次、私が来た時、宿は横浜がいい。 Kangziは、僕の好みをわかっているみたいだから、 次回から、君に宿とかスケジュールを采配してほしい。」 とのこと。
最終的には、私に心を許していただいたのかな?と思っていたのですが、 そこに、たまたま、おもちゃの鳥があって、 その鳥に話しかけると、その中に内蔵されたレコーダーが反応し、 自分が話した言葉を、その鳥がおうむ返しに話すと言うもの。
老師が「中国語でなんかしゃべってみろ。」というので、 私が「他是我的老师。(彼は私の先生です)」というと、 その鳥も同じことをいうのですが、 すかさず、その鳥に、 「不是!(違う、先生じゃない)」と言い返す老師。 私も負けず、もう一度、鳥に 「他是我的老师。(彼は私の先生です)」 老師「不是(違う)」 私「他是我的老师。」 老師「不是(違~う)。」 ・・・ ・・・ としばらく言い合いの攻防は続いたのでした。 お互いムキになってたという~、子供?
ま、彼は私の先生の先生だから、直接の先生じゃないし、 そこらへんは、武術界ちゃんとしてるというか、キビしい~。
というわけで、今回は楽しかったな。 実は、2年前にも一度、この老師をご案内したことがあるのですが、 その時は、一緒に協会の人がいたし、 今回は、もっと気楽な感じで、老師に近づけた気がします。
そして、何よりも2年前に比べて、老師なんだか丸くなられたかも... 2年前の時って、もっと鋭いカミソリのような方だったんだよね。 今も、その昔のやんちゃの片鱗は垣間見えるけれど、もっと、柔らかい感じになられたような~。 それを感じられたのと、 こうやって老師と知り合い、一緒に過ごせられることは私にとって幸せなこと。 老師の言葉を借りて表現するなら、 この「縁」を大事にしたいな、と思ったのでした。 いい1日でした。
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Last updated
August 7, 2016 10:27:35 PM
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