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回転寿司大手のカッパ・クリエイトホールディングス(7421:東1)が決算発表しました。従来なら「回転寿司首位の・・・」と書けたところですがあきんどスシロー(非上場)に首位の座を明け渡し、現在は業界第2位となっています。
回転ずし業界は1皿100円(税別)がメインで原価率が高く経営が非常に難しい業界です。客単価を上げるように各社方策を練っていますが主力の製品は依然として「1皿100円」となっており、昨今の円安による原価の上昇を値上げによって売価に転嫁できないですし、集客力が落ちれば商品の廃棄も増えるので悪循環に陥ってしまいます。 現在の業界順位(売上高と前期比)は 1位 スシロー 1193億円(13年 9月期) + 7.09% 2位 カッパ寿司 933億円(14年 2月期) - 0.82% 3位 くら寿司 881億円(13年10月期) +11.61% 4位 元気寿司 246億円(13年 3月期) + 5.95% 5位 はま寿司 非公開 となっており、かっぱ寿司のみが前期比で減収となっていますし利益面でも一人負け状態となっています。特に前期については営業利益以下全て赤字となっており、当期純利益については「店舗閉鎖損失」と「減損損失」の影響が大きく70億円を超える大赤字と以前の高収益のイメージとは大幅に乖離しています。 カッパ・クリエイトとあきんどスシローは以前にゼンショーが大株主に登場したことがあり、「ゼンショーの一部門になるのか?」と思われた時期もありましたが、両社共に経営陣が反発してゼンショーグループから離脱した経緯があります。現在の業績を考えるとカッパ寿司については離脱したのはマイナスだった感じですね。。。その影響もあってかゼンショーははま寿司に力を入れて出店を強化しており現在は5位となっていますが、「台風の目」になっていずれはもっと上位に食い込んでくると思われます。 また、現在はカッパ寿司と元気寿司が共に非上場の神明が筆頭株主となっており、両社の経営統合に向けて協議中になっています。2位と4位が合併すれば一時的には売上高首位に返り咲きますが、スシローとは内容が全く異なっており、現在の状況のままでは再び首位を明け渡す結果となるのが濃厚ではないかと思います。経営統合をスピーディーに行って早急に成長路線に戻して規模拡大を図らなければこのまま沈没してしまう可能性もあり予断できないですね。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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