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昨日のお話の続きです。 相談に来た女性の息子が難病だった。 この女性は前世でも、息子が不治の病で、お遍路をしていた。 与乃登は繰り返しを断ち切るために前世の記憶を書き換えようと考えた。 女 性「前世の記憶を書き換えることが出来るんですか?」 与乃登「厳密には違うのですが、催眠誘導によって前世のストーリーを良い物へ置き換えて今生への影響を抑えます。」 女 性「どのようにするのですか?」 与乃登「今のあなたが、前世のつらかった部分を手助けして、新しい物語に変えていきます。無理にしなくても物語は勝手に展開していきますから心配有りません。」 女 性「はぁ。よろしくお願いします。」 つまり、この女性の場合、お遍路の廻って願掛けをしたにもかかわらず、不治の病で息子が死んでしまったことが問題になっている。誘導催眠で、この前世に戻り、息子の病気が治るストーリーを体験する。そのことで、繰り返す事から解放されるのだ。 女性はまさに前世のお遍路の現場にいた。 与乃登「さぁ、注意深く見てください。息子さんの病気が治りそうな情報はありませんか。」 女 性「そういえば、ご住職が何か言っています。そう、病気なら、この「飲み札」を飲んでみなさいと言っています。」 与乃登「いいですね、他には何かありませんか。」 女 性「門前に漢方の薬屋さんがあります。漢方医の先生が煎じ薬を分けてくれました。」 与乃登「それでは、時間を進めましょう。息子さんにその二つを飲ませてみましょう。どうですか?」 女 性「いいようですね。元気になってきました。」 与乃登「それからどうなりましたか。」 女 性「息子の病気は治りました。無事に育っています。」 与乃登「その後はどうですか?」 女 性「息子は成人しました。立派に店の跡を継いでくれました。」 与乃登「もっと時間を進めてみましょう。」 女 性「私はおばあちゃんになり、孫に囲まれています。」 与乃登「あなたは幸せですか?」 女 性「はい。家族に囲まれて幸せです。息子も幸せそうです。私は安心して、亡くなりました。」 与乃登「はい、どうですか、戻られてみて。」 女 性「今のは本当の前世ですか?」 与乃登「いいえ、違います。しかし、本当の前世のような感じでしょう?」 女 性「なんだか、言いようのない絶望感のようなものが無くなりました。」 与乃登「それは良かった。たぶん前世での体験を繰り返すことは無くなるでしょう。」 女 性「でも、どうして、体験していないことが見えるのでしょうか。」 与乃登「さぁ、そこまでは分かりません。でも、問題のある部分を手助けすると違うストーリーが展開するようです。」 女 性「それで悪影響が無くなるんですか?」 与乃登「そのようですね。」 女 性「息子の病気も良くなると嬉しいです。」 与乃登「そうですね、楽しみですね。」 それから、女性の息子は少しづつ良くなっていると聞いている。 与乃登(よのと)の神霊心療室 与乃登の神霊心療室/
与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。 30代前半の女性が守護霊を知りたいとご相談に見えました。 与乃登「どういったご相談でしょうか?」 女 性「はい、守護霊を教えて頂きたいと思います。」 与乃登「分かりました。視てみましょう。」 早速、与乃登は神前に座って霊視を始めました。 与乃登はいつものように、主祭神に祈り、依頼者の守護霊を呼び出した。 普通は、何か問題のない限り、守護霊は姿をみせるのだが、今回は違った。 与乃登の目の前に映ったものは守護霊ではなかった。 それは、この女性の前世の姿だった。 雨の降りしきる中、お遍路姿の女性が、満足な蓑もなく、すり切れたわらじを引きずり、杖にすがりながら山道を歩く姿。 これは、何時の時代か。 江戸時代か。 江戸時代に、女性が一人でお遍路? やがて、この女性の悲しみが与乃登の胸に伝わってきた。 そうか、子供が病気か。 もう三度目のお遍路。 やっと授かった、跡取り息子。 当時の不治の病。 母はなすすべもなく、お遍路に願掛け。 今でも、女性一人の歩き遍路は難しい。 ましてや、江戸時代となれば、険しさは言うに及ばず、それだけ強い思いが伝わってくる。 そして、願いむなしく、幼い息子は帰らなかった。 悲しい。 与乃登はこの物語を女性に告げた。 女性はあふれる涙をぬぐおうともせず、こう言った。 女 性「実は、息子が難病なんです。」 あぁ、何という因果! 与乃登「そうでしたか。」 女 性「この前、お遍路に行ったんです。」 与乃登「・・・・。」 女 性「確かに、昔来た事があるなーって感じたんです。前世で回ってたんですね。」 与乃登「三度ほど回られたようですよ。」 女 性「そうですか。その時の息子の病気は治ったのでしょうか?」 与乃登「残念ながら、治らなかったようです。」 女 性「今生も治らないのでしょうか?」 与乃登「そうとは限りません。結末はいつも同じではありません。」 女 性「では、なぜ、今も同じように息子は難病なのでしょうか?」 与乃登「この前の人生で、治らずに亡くなったので、今回は治るために同じような人生を選んだのかも知れませんね。」 女 性「そのときの息子は、今の息子でしょうか?」 与乃登「おそらくそうでしょう。」 女 性「前世と同じように、治らずに亡くなるといったことがないように出来ませんか。」 与乃登「そうですねぇ。守護霊様に聞いてみましょうか。」 女 性「お願いします。」 与乃登はもう一度神前に座った。 やがて守護霊が現れた。 女性の父方、8代前の男性。 医者だ。 与乃登「お出ましありがとうございます。」 守護霊が頷いた。 与乃登「質問したき事がございます。この女性の息子の病気は治りますか?」 守護霊「前世と同じではない。」 与乃登「では、可能性はあると言うことですね。」 守護霊「親子がそう思えば。」 守護霊はそういって、消えた。 もう、いつだって、説明は十分ではない。 女 性「どうでした?」 与乃登「親子が治ると思えば道はあるそうです。」 女 性「良かった。どうすればいいですか?」 与乃登は考えた。 今のままでは、前世の繰り返しの道を歩んでいるように思えたからだ。 与乃登「では、前世の記憶を書き換えましょう。」 女 性「え?そんなことが出来るのですか?」 この続きは次回と言うことで。
この前のお話の続きです。 飛び降り自殺が出たマンションの供養とお祓いを済ませた与乃登は安心していた。 しかし、予想に反してまた、飛び降り自殺者が出てしまった。 与乃登はすぐに現場のマンションに向かった。 そして、マンションを見るなり、驚いた。 彎弓直箭だ。しかも、祠と直沖だ! 与乃登は初めて見た。 原因はこれか。 つまりこういう事だ。 マンションの建っている場所は風水的に大凶相の土地なのだ。 彎弓直箭(わんきゅうちょくせん)とは住居が、道が弓のように曲がっているカーブの外側に建ち道の内側に向いた出入り口に向かって真正面に、寺院や祠・神社などが建っていることを示している。 ちょうどカーブした道を弓となぞらえて、寺院などから矢が住居に向かって放たれている様(直沖)を表している。 このマンションの前にはカーブした道。 マンションの出入り口正面にお寺の参道があり、寺院と向かい合って建っているのだ。 風水では寺院や神社などの正面に住居を立てることを忌み嫌う。 カーブした道の外側に立てることも災いを呼ぶと言って忌み嫌う。 ここではこの二つが重なっていた。 大変な大凶相の土地と言えよう。 しかし、お寺や神社などとても身近な建物だ。 いままで、ここまで、災いがひどい例は見たことがない。 やはり、二つそろえば大凶相といわれるだけのことはある。 道理で、マンションの建っている土地自体に因縁があるわけではない。 霊視で、風水的なことまで見ておけば良かった。 災いを呼び込む立地条件となっていた。 さて、問題はどうやって災いを止めるかだ。 与乃登「社長、このマンションの所にお地蔵さんはありませんでしたか。」 社 長「あぁ、そういえば、このマンションの前のカーブは事故多発地帯だったので、昔、お地蔵さんがありました。」 与乃登「今はないのですか?」 社 長「マンションの建設に邪魔だったので、裏へ回しましたが、何か?」 与乃登「そのお地蔵さんをマンションの入り口に戻せば、災いは収まりますよ。」 社 長「え!そんなことで収まりますか?それならすぐに戻しましょう。」 与乃登「そのお地蔵さんが、マンションがお寺の正面にあることの風水凶相を押さえてくれていたのですよ。」 社 長「はぁ。祠は動かすなと言いますからねぇ。祟りですか?」 与乃登「いやぁ、ちょっと違うんですけど。」 社長は理解してくれたか別として、大急ぎで戻したようだった。 あれから、自殺者も交通事故も起きていないと言うことだ。 与乃登(よのと)の神霊心療室 与乃登の神霊心療室/ http://yonoto.com/
与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。 不動産会社の社長がご相談にお見えになりました。 与乃登「お久しぶりですね。どうかされましたか。」 社 長「はい、この前は自殺者の部屋のお祓いでお世話になりました。実は今回もまた出たんです。」 与乃登「え!また、自殺者ですか。」 社 長「はい。この前とは違うマンションなんですが、飛び降りです。」 与乃登「これは、痛ましい。」 社 長「マンションの住人ではないのですが、どうも近隣の区の住人で、老人らしいのです。」 与乃登「詳しくは判らないのですか?」 社 長「はい。警察に聞いたのですが、何せ個人情報保護法やらで、亡くなった方すら判りません。」 与乃登「そうですか。そうしたら、お祓いをご希望ですか?」 社 長「はい。実は、先生にお会いする前に何人か飛び降りがあったのです。」 与乃登「多発現場ですね。」 社 長「前はお寺さんにお願いしてご供養頂いたのですが、どうも収まりませんでした。」 与乃登「わかりました。マンションの住所はこれですね。」 与乃登は早速、霊視に入った。 おや、女性が居るな。 与乃登「社長、この前亡くなった方は女性でしたか?」 社 長「いえ、男性だったと聞いています。」 そうか。この人が引っ張ったのか。 他には何もなさそうだな。 社長が引き寄せたのでもないし、土地に問題はない。 よし、ご供養に入ろう。 現場にいた女性をあの世へ送る紙札が焚かれた。 亡くなった方々のため観音経が読誦された。 土地の神々にご加護を祈願した。 与乃登「さぁ、これでいいでしょう。」 社 長「いや、助かります。自殺者が出ると本当に困るのです。」 与乃登「そうですよね、誰も喜ぶ人はいませんからね。でも、老人の自殺者が出る悲しい時代になりましたね。」 社長は安心したように帰って行った。 それからしばらくして、社長から電話があった。 与乃登「どうされました?」 社 長「先生、また自殺者が出ました。」 与乃登「何ですって?まさか!」 与乃登はすぐに現場のマンションに向かった。 そして、マンションを見るなり、驚いた。 彎弓直箭だ。しかも、祠と直沖だ! 与乃登は初めて見た。 原因はこれか。 この続きは次回と言うことで。
有る会社の社長さんが不運の原因をご相談に見えました。 熱心に先祖供養をする社長さんは開運の兆しが見えましたが、またもや不運に見舞われます。 与乃登は先祖が原因では無いと気づき、祟りの主を探しだし、あの世に帰しましたが、そこで見たものは。 与乃登は社長の後ろに立つ女性の姿を見た。 夜叉のような表情で仁王立ちする女性はまさに恨みの権化とかしていた。 ほうほぅ、生き霊ですか。 なるほど。女性の恨みか。 かなり気合いが入っていますな。 ピンクのシャネルのスーツにフェラガモのパンプスで仁王立ち。 普通、家の中の生き霊は靴は履かないんだけどなぁ。 勝負服は崩せないか? それともトレードマークで見せたいか? 霊達は個人を象徴する持ち物は割とはっきりと主張するものである。 与乃登「社長。女性に恨まれるようなことでもありましたか。」 驚いた表情を読まれまいと平静を装いつつ、 社 長「いや。心当たりは・・・・。」 与乃登「そうですか。髪の毛の長い、結構化粧の濃い、ピンクのスーツを着た女性が見えますが。」 社 長「え、えーっ。」 与乃登「仁王立ちで、社長を睨んでいますが、ほっといてもいいですかぁ。」 社 長「いや、何とかしてください。お恥ずかしい限りで。」 社長が語るのはこうだった。 十年ほど前、会社もうまく行かず、生活も荒れて、この生き霊の女性とねんごろになったが、結婚を迫られ、何もかも面倒になっ て無理矢理別れた。そのとき、お金のトラブルもあったという。 そのことがあって、生き方を変えようと相談した僧侶に助けられたというのだ。 与乃登「未だに恨んでいますね。」 社 長「そうでしょうなぁ。悪いことをした。」 与乃登「会って、話をされたらどうですか。」 社 長「もう、どこにいるのか判らないのですよ。」 与乃登「では、仕方ないですね。説得してみましょう。」 与乃登は生き霊に帰るよう説得をした。 しかし、言うことを聞くはずもなく、仕方ないので、取引をすることにした。 与乃登「どうだろう。社長さんから謝ってもらいます。そして、あなたの開運祈祷を入れさせて頂くので帰ってもらえないか。」 少し、夜叉のような表情は和らいだが、キツイ視線は変わらなかった。 与乃登は女性が何も言わないのを了解したものと見なし、懺悔文を読み上げ、社長に謝罪の言葉を述べてもらった。 そして、開運の護摩が焚かれると女性は居なくなった。 与乃登「これからもあの女性の幸せを祈ってあげてください。」 社 長「もう懲りましたので、十分にさせてもらいます。先祖供養だけしておけば何とかなると思っていました。」 与乃登「先祖だけよければいいというものではありません。一人で生きているわけではありませんから。」 社 長「そうですね。恨みだけは怖いですね。」 恨みは時間を超えて残る。 ありがたくない遺産は残したくないものだ。 与乃登(よのと)の神霊心療室 与乃登の神霊心療室/STRONG> http://yonoto.com/
与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。 有る会社の社長さんがご相談に見えました。 与乃登「どうなさいましたか?」 社 長「はい。実は、私の家は代々災難続きで、途方にくれておりましたところ、ある密教のお坊さんに先祖の問題があると教えられまして、熱心に先祖供養をして参りました。」 与乃登「それで良く成られましたか?」 社 長「はい、おかげさまで毎月護摩焚きをして頂いてもう十年になりますか、ずいぶんと災難も減りまして、会社の方の売り上げも安定してきまして、一時のことを思えば事なきを得ております。」 与乃登「それは良かったですねぇ。」 社 長「それが、今年の初めにそのお坊さんが亡くなられて、護摩焚きが途絶えまして、また、いろいろとやっかいなことが起こって参りました。やはり、先祖の問題は解決していなかったのでしょうか。」 与乃登「それはご心配でしょう、視てみましょう。」 早速、与乃登は神前に座り、ご先祖を呼び出してみた。 すると、初老の夫婦が現れ、丁寧に頭を下げられた。 あぁ、ご先祖様だな。しかもかなり古い。 与乃登の心に感謝の念が伝わってきた。 判りました、その旨、お伝えしましょう。 与乃登「ご先祖様は感謝をしておられますよ。問題はないようですね。」 社 長「そうですか。それは良かった。それでは、私の災難は何が原因でしょうか。」 与乃登は再び神前に座って霊視を行った。 すると、若い男性が現れた。 どうやら死んだことが理解できていない様子だ。 自殺者だな。 与乃登「社長さん、ご親戚の方で、若くして自殺をされた方はいらっしゃいませんか。」 社 長「はい、おります。甥ですね。まだ迷っていますか。」 与乃登「そうですね。亡くなられたことが判っていないご様子です。でも、この方が災難の原因ではありませんよ。」 与乃登は亡くなられた甥御さんを丁寧に諭し、あの世へお送りした。 さてと、何が原因で、災難が起こっているのか。 おかしいな。 さっきから、殺気の視線を感じるぞ。 じーっと、視線の先を見据え、殺気の主を捜した。 おまえか。 神前に飾られた、御幣の陰に息を潜めるように、殺気の主が居た。 与乃登「おまえは、誰か。」 殺気の主は姿を現した。 武 者「お前に語るつもりはない。」 与乃登「姿を現したのなら、名を名乗れ。」 武 者「お前は関係ない。」 与乃登「当ててやろう。この社長の先祖に恨みを持つ者だな。」 男はにやりと笑い、ひげ面をなで回した。 武 者「いかにも。我らが一族、受けた仕打ちはお返し申す。」 事は起こりはこうだ。 この社長の先祖が引き起こした数々の問題で、子孫に代々不幸が押し寄せてきた。 幸いなことに密教僧侶のおかげで、先祖供養は行き届き、かなり問題は解決したが、 先祖が起こした問題で、恨みを持つ者まで、供養は行き届かず、先祖ばかり供養することに腹を立てた 祟りの主が、僧侶が死んで、護摩焚きが途絶えたために祟り始めたと言うことだ。 与乃登「おとなしく、供養を受けたらどうだ。」 武 者「そうはいかぬな。坊主の手前、おとなしく見ておったが、もう恐れるものは何もない。やりたいようにさせてもらう。」 これは、相当、験力のあった僧侶であったのだな。ついでにこいつも焚いてくれていればなぁ。 与乃登「おとなしく、供養を受けぬと、ただでは済まぬぞ。」 武 者「やれるものならやってみろ。おぬしなど、怖くはないわ。」 もう、面倒なヤツだな。 しょうがない。かたづけるか。 与乃登は桃の剣を取り出し、霊縛をかけた。 与乃登「困々々 、至道神勅、急々、如塞、道塞、結塞縛、不通不起、縛々々律令、えーいっ!」 霊縄が武者を巻き、霊縛がされた。 武 者「何をする。祟ってやる。」 与乃登「わめきなさんな。おとなしくしていればはずれる。」 与乃登は恨みを持つ武者のため、祝詞を奏上した。 武者は声を出さずに泣いていた。 いつの間にか巻き付いていた霊縄は消えていた。 与乃登「さぁ、もうよろしいでしょう。お帰りなさいませ。」 与乃登は武者をあの世へ帰した。 振り返って、社長を見たとき、与乃登はのけぞった。 この続きは次回と言うことで。
昨日のお話の続きです。 ある2代目社長が、事業がうまく行かないと言ってご相談に来られました。 聞くところによると亡くなった祈祷師に祟られているというのです。 与乃登は早速、祈祷師を地獄から呼び出し、あの世に送り返しました。 そのとき、祈祷師は不敵な笑みを浮かべ、一言つぶやいた。 祈祷師「俺を帰しても、呪詛は破れんぞ。」 与乃登「あっ!しまった。こやつ、呪詛を残したな。」 与乃登は神前に座り直した。 なるほど、あやつの流派は独特らしい。 これはやっかいなことになるな。 同じ流派のやり方でないと呪詛ははずれぬか? 与乃登は書庫から**流の呪詛外しの資料を引っ張り出した。 与乃登「なになに、本尊は大黒天。35日の行法か。」 そこへひょっこりと栄信が顔を出した。 栄 信「何のまねごとだ?」 与乃登「おぉ、栄信和尚、いいところに。今あの世からお帰りですか?」 栄信は元々**宗の僧侶だが、死んでなお長年私のクライアントに祟っていたお方だ。 しかし、いまではすっかり浄化が行き届いて、あの世とこの世を行き来する気ままな僧侶となっている。 与乃登「そういえば、和尚は**流の呪詛外しはご存じですよね。」 栄 信「慣れぬ事はやめておけ。手伝ってやるから、いつもの通りの護摩を焚け。」 与乃登「これはありがたい。違う流派のことで手間取っておりましたゆえ。」 早速、神道護摩が焚かれた。 **流派独特の呪詛は、法力の強い栄信の助けで、流派を越えて外された。 栄 信「供物と経を頼むぞ。」 そう言い残すと栄信和尚は神前に消えた。 与乃登「ご協力おおきにさんです。また、たのんます。」 ようやく落ち着いた与乃登は神前から降りて 与乃登「社長、祟りは収まったと思います。」 社 長「そうですか。途中からどなたかとお話の様子でしたが。」 与乃登「はい、知り合いの僧侶が手伝ってくれました。宗派が違いますといろいろと難しいことがありまして。」 社 長「よく分かりませんが、見えない応援があると言うことですね。」 与乃登「そうなりますね。」 社 長「両親は祈祷師を信じて亡くなりましたが、私には判っていました。私は改宗していませんから、元々の宗派で両親を供養していきたいと思いますが、問題はないでしょうか。」 与乃登「そうですね、ご両親も判ってくれるでしょう。」 2代目社長は安心して帰って行った。 与乃登は栄信和尚を供養したときと同じように、一度は仏道に励んだ破戒僧の祈祷師を供養するために護摩を焚いた。 なぜ、そんなヤツのために護摩を焚くのかって? そんなヤツのためだから護摩を焚くのだよ。 誰も供養などしちゃくれないヤツだから。 そりゃあ、神様や御仏にしこたま怒られるだろうさ。 でも、供養を受けないと、浄化の道のりは遠いからね。 袖すり合うも多生の縁。 与乃登(よのと)の神霊心療室 http://yonoto.com/
与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。 ある2代目社長が、事業がうまく行かないと言ってご相談に来られました。 与乃登「どうなさいました?」 社 長「はい、実は視て頂きたいことがございまして。」 与乃登「会社のことですか?」 社 長「そうなんです。どうしてもうまく行きません。私には理解できないことがありまして。」 与乃登「と、申されますと?なにか不思議なことでも起こっているのですか?」 社 長「はい。祟りではないかと思うのです。」 与乃登は社長の運気を調べてみた。 与乃登「そうですね。今の時期、財運も、経営に関しても悪い時期ではないですね。」 社 長「はい。悪い材料は何もないのです。でも、次々と契約がつぶれ、嫌がらせなどのトラブルに見舞われています。」 与乃登「思い当たる節もないのですね?まるで呪われているみたいだと。」 社 長「いえ、思い当たる節はあるのです。」 与乃登「では呪っている相手をご存じなのですか?」 社 長「おそらく間違いはないと思うのですが、しかし・・・。」 与乃登「何でしょうか?」 社 長「相手は亡くなっているのです。」 与乃登「残留思念ですか。」 社 長「いえ、今も呪っていると思います。だから、祟りだと思うのです。」 事の起こりはこうだ。父親である先代社長が病気の兄、長男を救うため、ある祈祷師に救いを求めた。評判のよろしくない祈祷師は自分の所属する宗派に改宗を進め、先代社長夫妻は熱心に信心をしたが、甲斐無く長男は亡くなった。次男である2代目社長は菩提寺の住職の薦めもあって、改宗しなかった。祈祷師は2代目社長にも強く改宗を迫ったが、拒否しトラブルとなった。 社 長「私が、2代目を継ぐことになってから、祈祷師の嫌がらせが続き、菩提寺のご住職にお願いして、護摩焚きをして、押さえていたのですが、ご住職が高齢のため亡くなられてから、いっそうひどくなりました。しかし、今年の春先に当の祈祷師が亡くなったのです。ようやく解放されると喜んだのですが、トラブルが収まりません。」 与乃登「そうでしたか。今でも祟っていると確信されているのですね。判りました。視てみましょう。」 早速、与乃登は神前に座って、霊視に入った。 すると眼光鋭く、仁王立ちの汚れた袈裟を着た僧侶が現れた。 与乃登「破戒僧だな。何が欲しい。」 破戒僧はただ、与乃登をにらみつけた。 与乃登「地獄におわすか。ならば、この世に戻られよ。」 与乃登は抵抗する祈祷師を捕まえ、この世に戻した。 そして間髪を入れず、あの世へ送り返した。 そのとき、祈祷師は不敵な笑みを浮かべ、一言つぶやいた。 与乃登「あっ!」 この続きは明日と言うことで。
昨日のお話の続きです。 与乃登は滝場で神道護摩を焚いておりました。 地獄に落ちた御霊を救う札を焚いたとき龍神が現れました。 そして、その龍神を地獄に迎えに行き、無事、お連れ致しました。 龍神 「地獄に忘れ物をした。取りに行ってはくれまいか。」 与乃登「して、何をお忘れで?」 龍神 「珠を忘れた。」 与乃登「珠、ですか。」 うーん。また、もう一度、地獄へ行くのか。 簡単なことではない。 第一、臭い。 笑い事ではない。臓物がせり上がるような匂いなのだ。 守護神がもう一度行ってくれるのか? ましてや、珠。 どこにあるのだ。 与乃登は思案していた。 龍神 「あれがないと龍神界に帰れぬ。」 与乃登「うーん。守護神が許すのなら、取りに参りましょう。」 そんな大事な物を忘れるか? どこにあるんだよ。 GPS機能でも付いているのか? 与乃登「緋龍磐船、天降りませ。おぉー。」 守護神は風と共に現れた。 あぁ、行けってことね。 しかたない。 与乃登「姫谷の龍神の珠が有る場所まで、我を連れ給え!」 やがて、地獄に到着し、浮いた躰は落ち着き、右手下方向に珠がある感覚があった。 与乃登「ここか。」 手を伸ばし、掴もうとした。 与乃登「届かない。」 やっかいだった。 珠はヘドロのような汚泥に埋もれ掴めないのだ。 与乃登は守護神の緋龍の背から落ちないようにしがみつきながら、ヘドロの海をかき回した。 与乃登「取れた!」 珠は入念に両手でぬぐうと美しい光を取り戻した。 与乃登「よし、戻ろう!」 やがて、与乃登の意識は祝詞座の躰へと戻っていった。 早速、右手の掌の内に光る珠を龍神が待つ、水晶玉へ戻した。 龍神 「大儀であったな。」 与乃登「お喜びなら何よりです。龍神界に戻られますか?」 龍神 「戻ろう。」 与乃登「では、お送り致しましょう。」 与乃登は龍神を載せ込んだ水晶玉を祭壇の中央に置き、短い祝詞をあげた。 与乃登「綾に畏き、姫谷の龍神、龍神界に帰りませ、おぉー。」 風がゆっくりと祭壇の前を通り過ぎ、龍神は龍神界へと戻っていった。 与乃登「やれ、お戻りになられたか。」 与乃登の躰に鱗のような光る小さな破片がぱらぱらと舞い降りてきた。 与乃登「あぁ、龍神様はお喜びだな。」 なぜ、龍神様が地獄に堕ちていたのか判らずじまいだったが、無事、龍神界に戻れて何よりだった。 与乃登(よのと)の神霊心療室 http://yonoto.com/
与乃登はこんな不思議な体験を致しました。 ある日、与乃登は精霊供養のため滝場で神道護摩を焚いておりました。 この日は珍しく地獄に落ちた御霊を救う札を焚きました。 この札は、口伝の特殊な札で、大変強力な力を持つ札です。 すると、祭壇の前に龍神が姿を現しました。 与乃登「どちら様ですか。」 龍神 「姫谷の龍神である。」 与乃登「何かご用でしょうか。」 龍神 「迎えにまいれ。」 与乃登「はて、どちらまでお迎えに上がればよろしいか。」 龍神 「地獄。」 これは、これは。また高飛車な。地獄まで迎えに来いだと? 与乃登「龍神様とお見受け致しますが、なぜ故に地獄におられますか?」 龍神 「理由は申せぬ。早く参れ。」 さては、この札のせいか?地獄から龍神を呼び起こしたか?やれやれ、精霊供養ではなかったのか。 理由は言えないだとぉ?どうせ、ろくな理由ではないだろうけど。 しかたがない、何かのご縁なのだろう、迎えに行くか。 与乃登「では、お迎えに上がりましょう。」 龍神 「早く致せ。」 どこまでもタカビーなのね、このお方は。 地獄からお連れした龍神を載せ込む水晶玉を祭壇に用意した。 そして、与乃登は守護神の緋龍に乗るために祝詞座へ座り直した。 与乃登「緋龍磐船、天降りませ。我を地獄まで連れ給え!」 風が吹き、与乃登の躰は浮いたような感覚に襲われた。 与乃登「緋龍様、姫谷の龍神様の場所までお連れ願えませんか。」 与乃登の躰が左右に揺れ、風の中を飛ぶような感覚が続いた。 やがて、浮いていた感覚が収まり、揺れも止まった。 意識上に右手前方の薄明るい光を放つ珠が見えた。 与乃登「お待たせ致しました。姫谷の龍神様、これより、現界へお連れ申し上げます。」 与乃登は薄明るい珠を両手で抱え込み、戴いて持ち、緋龍磐船に声を掛けた。 与乃登「緋龍様、それでは、戻して下さい。」 すると、また、与乃登の躰が浮いたような感覚になり、風の中を飛び、意識が祝詞座へ戻ってきた。 祭壇の前で、素早く両手から、龍神様に水晶玉へお移りいただいた。 龍神 「ご苦労であった。」 与乃登「理由は明かしていただきませんでしたが、よくお戻りになられました。龍神界へお帰りになられますか?」 しばらく沈黙があった。 龍神 「いや、帰ることが出来ぬ。」 与乃登「何か不都合でもおありですか?」 龍神 「忘れ物をした。」 与乃登「はぁ?」 この続きは明日と云うことで。 │<< 前のページへ │一覧 │ 一番上に戻る │ |
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