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アイスホッケー男子の名門「西武」が今季限りで廃部することが19日に正式に表明しました。
チームを所有するプリンスホテルの業績がここ数年悪化し、年間約5億円といわれるアイスホッケー部の運営費の維持が難しくなったことや、今回の金融危機で今後の経営環境の見通しがさらに厳しくなると予想されることから廃部に至りました。 選手には17日に廃部決定が伝えられたということです。
西武は2003年に経営の合理化などで西武鉄道とコクドが統廃合し、06年にSEIBUプリンス(略称・西武)に名称変更しました。 西武は、前身の国土計画、コクドを含め日本リーグ13度、アジア・リーグ2度の優勝を誇る強豪です。チーム関係者は「何とかアイスホッケーの火を消したくない」と話しています。 廃部の決定は17日、ホームの東京・西東京市で行われたアジアリーグ、ハルラ(韓国)戦終了後のロッカールームで、小山内幹雄オーナー代行から選手にも伝えられました。 今季アジアリーグでは7チーム中、目下2位で次戦は20日の王子戦(札幌市月寒体育館)を控えています。 来年2月のプレーオフ進出も決めていますが、形を変え日本アイスホッケー界を支えてきた名門は、世界規模の不況の波には勝てずに、43年の歴史に幕を閉じることになりました。 日本連盟の渕上英機専務理事は「寝耳に水。西武から何も聞かされていないから話しようがない。西武から事情を聞いて今後の対応を検討しなければならない」と話しました。 日本を代表する企業チームの消滅でアジアリーグの存続自体も危ぶまれます。38回の歴史があったかつての日本リーグが、04年に現行のリーグに移行したのも不況による企業撤退が原因でした。 アジアリーグに日本から参戦する唯一のクラブチームのアイスバックスは資金繰りで四苦八苦です。三本柱の企業チーム、西武、王子、日本製紙の1社でも撤退したら他の2社が残る理由はないとも言われており、日本連盟の関係者は「連鎖反応が起きるかもしれない」と指摘しています。 西武には男子日本代表も多数おり、来年2月の2010年バンクーバー五輪・世界最終予選への影響も懸念されます。 19日午前、都内のホテルで渡辺幸弘・プリンスホテル社長から選手やスタッフに正式に廃部決定が伝えられました。鈴木貴人主将は「正直すぐに事実を受け入れることが出来ない。今はシーズンを最後までしっかり戦うことが大切だが、アイスホッケー界全体にとっても大変なことになる」と沈痛な表情で話しました。 ベテランDF・川口寛は「突然のことで茫然とした。心にぽっかり穴が開いた感じ」とショックを隠しきれない様子でした。 18日にはテニスの「AIGオープン」に特別協賛してきた米保険大手のAIGグループの撤退や、アパレル大手のオンワードホールディングスによる、アメリカンフットボールの強豪「オンワードオークス」の今季限りの活動停止の発表もありました。不況による影響は日本のスポーツ界全体を揺さぶっています。 プリンスホテルが、チーム存続に向けて受け入れ先を探していることが19日、分かりました。西武はプリンスホテルの財政的な理由で廃部が決まり、同社社長から選手らに方針が伝えられました。 しかし、チームの消滅はアジア・リーグ存続にもかかわる問題であるため、受け入れ先探しに全力を尽くしているということです。 前身のコクドは、日本アイスホッケー史に輝かしい足跡を残しました。堤義明・元オーナーの陣頭指揮で、西武グループは西武鉄道が1966年の第1回日本リーグの創設メンバーとして参戦しました。西武鉄道から分離する形で、国土計画(のちコクド)は72年の第7回から加わりました。 2003年に西武鉄道が廃部し、コクドと統合。アジアリーグ移行後の06年に現在の西武に名称変更しました。関係者によると廃部のうわさは10月ごろから流れていたといい、廃部を経験していない旧コクドの選手を中心に動揺が広がっているということです。 チームの年間運営費用を約5億円と明らかにした、渡辺社長は「経費負担が高く、継続するのは経営上難しいと判断した。苦渋の決断」と廃部の理由を説明しました。 来年3月のアジアリーグ閉幕までは活動しますが、今後はチーム全体の譲渡を最優先するということです。小山内幹雄・アイスホッケー部オーナー代行は選手25人、スタッフ8人の計33人をそのまま引き取る企業を探し、すでに数企業と話し合いを持っているそうです。 今回の廃部が王子、日本製紙など、アジアリーグに参加する日本チームに与える影響も懸念されます。同リーグ開催も、全盛期に6チームで実施された日本リーグが不況による企業撤退で4チームに減ったためでした。「移籍にせよ、身売りにせよ、選手たちの活躍の場がなくなることだけは避けたい」(チーム関係者)と買収先を探すなど今後の策を講じていますが、激震は収まりそうにありません。 西武の廃部は最悪の場合、リーグ存続も難しくなり、日本アイスホッケーの灯が消えることにもなりかねません。 受け入れ先が見つかるように祈ります。 【ヤンキースにサバシアとバーネットが移籍】 ヤンキースと投手としては史上最高額となる7年1億6100万ドル(約143億円)の大型契約を結んだC・C・サバシア投手(28)と5年総額8250万ドル(約73億円)で契約したA・J・バーネット投手(31)が18日、ニューヨーク市内のヤンキースタジアムで入団記者会見をしました。 記者会見は、建設中の新球場ではなく、今季で役目を終えた旧ヤンキースタジアムで行われました。 契約総額を合わせると200億円を超える2人は、ピンストライプのユニホームに袖を通して笑顔で記者会見に臨みました。 昨年のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いた左腕サバシアが「興奮している。エースとしての務めを果たしたい。自分は自分。どこに行っても変わらない」と語りました。 今季ア・リーグ最多奪三振を記録した右腕バーネットは「夢がかなった」と感激の面持ちでした。 ヤンキースが獲得したサバシアとバーネットは、オフのフリーエージェント(FA)市場では実力、実績ともに最高クラスでした。通算勝利はサバシアが117勝、バーネットが87勝で、先発陣の強化を優先課題に挙げていた球団には最高の補強となりました。 キャッシュマン・ゼネラルマネジャーは「先発があと1人は欲しい」と次の補強に意欲を見せました。金融危機も、不況も、新球場1年目を最高のシーズンにしたいヤンキースには関係ないようです。 キャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)は、日本選手については「市場に出ているのは知っているが、特に言えることはない」と話し、積極的な発言はしませんでした。 キャッシュマンGMは投手陣の編成を「先発枠の空きが一つある。マイナーから昇格させてもいいが、市場も見ている」と語りました。ポスティングシステムでの米球界入りを目指す西武の三井についても「手続きされたことは知っている」と述べるにとどまりました。 ヤンキースには金融危機も、不況も関係ないようですね。 だから高年棒の松井秀喜が故障して長期の休養をしても、問題ないようで助かります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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