最終回の感想は
こちら。
『1リットルの涙』 最終回 「遠くへ、涙の尽きた場所に」
◆キャスト◆
池内亜也 … 沢尻エリカ
池内潮香 … 薬師丸ひろ子
麻生遥斗 … 錦戸亮
池内亜湖 … 成海璃子
麻生芳文 … 勝野 洋
池内弘樹 … 真田佑馬
池内理加 … 三好杏依→
杉浦まり … 小出早織
河本祐二 … 松山ケンイチ
恩田耕平 … 水谷百輔
西野良三 … 佐藤重幸
水野 宏 … 藤木直人
池内瑞生 … 陣内孝則
◆スタッフ◆
原作 … 木藤亜也 『1リットルの涙』
脚本 … 江頭美智留 大島里美 横田理恵
演出 … 村上正典 木下高男
音楽 … 上田益
主題歌 … K. 『Only Human』
挿入歌 … レミオロメン 『粉雪』
→公式サイト
人の役に立ちたい。
そう思う亜也は、自分が出来ること。。懸命に詩を書いていた。
一方の遙斗は、亜也とあわなくなり、鬱屈した生活を送っていた。
亜也、二十歳。
病気になってから5年。昔の私を、もう思い出せない。
水野はラットでの研究報告をしたが、
成果の得られない研究に、他の医師たちの見方は厳しかった。
家族の揃った病室。
亜湖の絵が賞をもらい東高に貼り出されるという。
それを聞いた亜也は「いきたいな、ひがしこう。。」と。
両親と亜湖は、東高へ亜也を連れて行った。
校内では、後輩達が合唱コンクールの練習─『3月9日』を歌っている。
よみがえる日々─
亜也の絵は、家の豆腐屋の前でとった家族の集合写真を絵にしたものだった。
「来てよかったな。。15歳の私は、ここで確かに生きていた。」
かつて遙斗が持ってきた鉢植え。
花びらが一枚一枚開いていく。
亜也は立ち上がろうと、ベッドのふちに手を掛けたが。。
「おかあさん、もう、あるけない。。」
(お母さん、私は何のために生きているの?)
亜也の心の声が響いた。
運動能力の低下が著しい亜也。
「急に危険な状態に陥る危険性があります。」と両親は水野からそう告げられた。
病院の校内で遙斗を見かけた父が声を掛ける。
「俺はな、お前には十分すぎるほど感謝してるんだ。だから、これからは、お前はお前の人生をきちっと生きてくれ。」
一方、母は、病室の前にいた麻生教授に声を掛ける。
遙斗は自分の殻に籠もってしまったという教授。
教授は遙斗の兄の死について話す。そして。。
「今のお嬢さんとの時間を大事になさってください。」
亜也は、不自由な身体を押して必死で日記を書いていた。
「こわいの。。いま思ってる気持ちかかなかったら、あしたには忘れて、消えてなくなっちゃうでしょ?」
病院内を移動していると、
医大の4年生。。実習生達が亜也に挨拶をしてくる。
亜也の話し方を見て、子ども扱いをする実習生。
それを見ていた遙斗は、亜也が通り過ぎた後、実習生たちに一言言わずにはいられなかった。
「あの。。もっとちゃんと勉強してください。
あいつ、身体上手く動かせないけど、うまくしゃべれないけど、
幼稚園児じゃありません。
頭の中は、あなたと一緒です。ちゃんとわかりますから。」
遙斗は、そう言い放って亜也の後姿を見送った。
その姿を、亜湖が見ていた。
水野医師は、研究に没頭していた。
その様子に院内では、水野医師の転院の噂がされていた。
それを聞いていた亜也は、一人で食事をとっていた。
そして。。亜也は食べ物を詰まらせた。
そこに亜湖。
病室内は慌しさを増し、亜湖は、そんな姉の姿見つめ、ただ呆然と立ち尽くしていた。
駆けつけた家族が病室に揃う中、亜也は意識を取り戻した。
みんなの泣き顔が涙で曇った。
きっと私は、こんな些細なことで死ぬのだろう。
水野は様子を見に、亜也の病室へ。
すると亜也は、ペンを持ったまま倒れこむようにしていた。
日記を書きながら眠ってしまったようだ。
水野は、傍らに置かれていた一通の手紙を手に取った。
水野は授業を終えた遙斗を待ち伏せていた。
結局、亜也のことを何もわかってやれなかったという遙斗に、
水野は自分が神経内科になった経緯を話し、
そして、亜也への手紙を手渡した。
水野は遙斗に手紙の意味を伝える役目を託した。
亜也の病室のドアが開く。
「せんせ。。?」
「すっかり根付いちゃったな。こいつ。」
遙斗は鉢植えを見てそういった。
カーテン越しの再会。
「久しぶり。」
遙斗は、亜也と同じ病気を持つ子の手紙を読み聞かせた。
死にたいと思っていたが、亜也の詩を読んで力を得た子からの手紙を。
「おまえ、人の役に立ちたいっていってたよな。
お前と初めて会ったとき、
俺は、人が死のうが、生きようがどうでも言いと思ってた。
でも、今は違う!
お前には、欲張ってでも、無理にでも、ずっと生きてて欲しい。
だから、俺。。」
カーテンの隙間から手を伸ばす亜也。
遙斗はカーテンを開いた。
遙斗は、ベッドに横たわる亜也に手紙を手渡した。
「あそうくん。。あるけなく、なっちゃった。」
「うん。」
「でも、あたし、やくにたてた。」
「うん。」
「やくにたったんだよ。」
「うん。そうだよ。」
水野が亜也の病室へ。
「せんせ。ほかの病院いくの?」
「違うよ!どうして?」
「ずっと、ここにいる?」
「いるよ。」
「みずてられたかと、おもった。いつまでも、あたしがよくならないから。」
「見捨てないよ!絶対に見捨てない。だって君は僕の患者だもん!
絶対に諦めたりしない。君の病気治すこと。
だから、亜也ちゃんも諦めちゃダメだよ。」
「でも。。もし。。 あたしのからだ、つかってね。病気の原因、見つけてね。
おなじ病気のひとの、やくにたちたい。」
水野は一瞬言葉を失った。そして。。
「献体のこと言ってるの?」
亜也はうなずいた。
「せんせいの、やくにたちたい。」
「亜也ちゃん!今の君は、こんなに元気じゃないか、だから、そんなこと考えたりしちゃ、絶対にいけないよ!」
水野は涙を堪えて、笑顔で言った。
自室に帰った水野は、悔しさをぶちまけた。
とりあえず今回は、ここで一時停止いたします。
論議を巻き起こした(?)ラストシーンでしたが、
こうして、最終回を振り返っていくと、
ひとつひとつの台詞が、
ひとりひとりの登場人物の表情が、
胸に突き刺さってきます。
ドラマ自体を、この日記上で完全に再現するつもりはないのですが、
胸に響いた台詞、シーンを拾っていくだけでも、膨大な量になてしまうのが、このドラマのすごいところです。
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