藤井四段が30勝目 初黒星後の対局を白星で飾る 将棋界最多の公式戦29連勝を達成した最年少棋士、藤井聡太四段(14)が6日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた順位戦C級2組の対局で中田功七段(49)を破った。2日にプロ初黒星を喫した後、最初の対局を白星で飾り、公式戦通算30勝目を挙げた。 連勝はストップしたものの、藤井四段への注目は高く、この日も約40人の報道陣がつめかけた。午前10時、藤井四段の先手番で対局が始まった。王将の周りを駒で囲って守備を固める「穴熊」攻略で知られる中田七段に、自陣で穴熊を構築して臨んだ藤井四段。穴熊を崩そうとする中田七段と接戦が続いたが、午後10時14分、藤井四段が正確な読みで長丁場の戦いを制した。
終局後、藤井四段は「連勝に関係なく普段通りの気持ちで臨もうと思ったが、前回負けているので、以前より勝敗にこだわる感じになった。次も今まで通り全力で臨みたい」と話した。
次回は11日、若手棋士が参加する加古川青流戦で都成竜馬四段(27)と対戦する。
藤井四段は昨年12月のデビュー戦から快進撃を続け、6月26日には30年ぶりの新記録となる29連勝を達成。しかし、今月2日の対局で佐々木勇気五段(22)に敗れ、連勝記録がストップした。