カテゴリ:ロータリーの歴史
名前からも判るようにロータリーエンジンを積んだバイクです。497ccシングルローターで67ps/6500rpm。レッドゾーンは7000rpmからです。 スズキがマツダの提携先と同じ旧西ドイツのNSUバンケル社と特許契約を結んで独自に造ったロータリーエンジンです。 マツダが独自の技術を活かして殆どマツダオリジナルに近い仕様にしたのに対し、スズキはバンケルのエンジンの「形」を忠実にコピーして(もちろん細部にはスズキ独自のアイデアが沢山盛り込まれていますが)シングルにしているので、マツダの10A型REをシングルにした物とは互換性がないんです。 このバイクはスズキが社運を賭けて世に送り出した意欲作なんですが、当時のマツダのRE車同様、1973年のオイルショックの影響で販売は振るわず、約6000台しか造られませんでした。 実際に燃費は同排気量の2ストと同等だったんですが、イメージが先行したらしいです。 当時の日本ではREバイクの排気量の解釈が定まらず、結局認可が下りませんでした。マツダの4輪はRE係数「1.5」ですでに1967年のコスモスポーツを皮切りに販売が許可されていたんですが、なぜか2輪では決まらなかったらしいです。 「1.5」なら750cc扱いで日本で売ることが出来ますが、「2.0」なら1000cc扱いになり当時の日本では無理なんです。 今は、2輪の排気量の枠はなくなっています(馬力の自主規制はありますが)。また、RX-8の13B-RENESISで燃費の問題はほぼ解決しています。 今後バイクに再びREが積まれる日が来てくれるといいなあと、じみじみ思う今日この頃です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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