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Y'sの気まぐれ日記 with RX-8 & TUONO

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2007.10.25
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カテゴリ:夢日記
どんどん行っちゃいましょう(^^♪

飽きられないうちに終わってしまわないとね(^^ゞ


では早速(^^♪



この町はそれほど大きくない。人口は4,5万人ってところか。中心部は碁盤の目の様にきちんと整備されており、電信柱や電線は見当たらない。地下に埋められているようだ。丘から見えた通り、高い建物は殆どない。学校や役場など公の建物が最も高い部類に入る。

不思議な事に自家用車は殆ど走っていない。その代わりに2連のバスがひっきりなしに行き交い、住民の足になっていた。ゆりさんに連れられそのバスに乗った。発進は驚くほどスムーズで音も振動も殆どない。そう、さっき?まで乗っていた列車らしき乗り物と同じ感覚だ。

先ほどから感じていた違和感はこれだったのかと、遅ればせながら気付く。そう、街中があまりにも静かだったのだ。一通り中心部をぐるっと一周した後、自分の家に案内してくれた。見た事も無い建物だった。

まずゆりさんが先に入り、親に事の顛末を説明してくれている。その間自分は玄関の外で待っていた。扉が開いてゆりさんが手招きする。恐る恐る中に入ると、見慣れた両親の顔がそこにあった。とりあえず一安心。なんとかなりそうだ。


この町の住人となって1ヶ月ほど経った。生活にもかなり慣れていた。ゆりさん曰く「記憶が無いだけで性格は全く変わってないね。」どうやらそうらしい。とりあえず馴染めたみたいだ。ここでの自分は250ccのオフロードバイクを所有していた。

とある日曜日。ゆりさんを後ろに乗せ、初日に丘の上から見えた林を越えてみる事になった。以前の自分はよくそこにバイクで行っていたらしい。やはりバイクは音がしない。外見はガソリン車なのに。でもまあそんな事はもう気にならなくなっていた。

林は密林という感じではなく木と木の間隔は広い。道なき道を走っているが意識して木を避ける必要はなかった。ゆりさんの指差す方向に走ること数分、林を抜けた先は砂浜の海岸だった。そこでバイクを降り、2人は話しを始めた。自分はこの1ヶ月の感想や、いつも良くして貰っている事に対してのお礼などを正直に話した。

海は大きな湾を成していた。と言うより我々が住んでいる所が海にせり出した半島のような感じだ。対岸には無数の風車が並んでいた。

風車のイメージ



ゆりさんがうれしそうに話し出す。「ケンジさんが帰って来るの。来週。出張で隣町まで来るんだって。一緒に会いに行こ。」複雑な心境だった。でもやっぱり、ここでのY'sを演じなければならない。「うん、行こ行こ。」と笑顔で返した。

帰りは海岸沿いを走ってみることにした。左回りに行けば帰れるはずだ。最初は直進。しばらくすると道は徐々に左に大きな円弧を描くようにゆっくりと曲がり始めた。ぐるりとおよそ120度回った辺りで、自分は視界に飛び込んで来た景色を見て唖然とした。バイクを止め、両足を地面についたまま固まってしまった。

初日には霞んでいて見えなかった対岸の様子が今はっきりと見えている。かなり遠いがその様子を把握するには十分な距離だった。



風化して表面が緑に覆われてはいるが、そのシルエットからは、崩壊したビル群、屋根にぽっかりと穴が開いたドーム球場、途中で折れて傾いた高層ビルが互いに寄り添うように辛うじて立っている姿などがはっきりと見て取れた。見覚えのあるタワーも折れ曲がっている。

「どうしたの?」とゆりさんが。自分はその景色の方向を無言で指差した。「ああ、まだ説明してなかったわね。あれは大昔の遺跡よ。」

その後の説明で、およそ500年前に地球規模の天変地異があったと言う事が判った。そしてそれをきっかけに何度も地殻変動を繰り返し、200年ほど前に今の地形で落ち着いたらしい。気候は温暖化して年中暖かいということも。

この町に来て、乗り物や服装に違和感は感じていたが、それ以外は自分が住んでいた時代と何ら変わらない。というか、どちらかと言うと後退したように思えた生活様式。まさかここが未来の地球だなんてことは一瞬たりとも感じた事が無かった。



1週間経った。今日はゆりさんと一緒に隣町までケンジさんに会いに行く日だ。バイトが長引き、約束の時間に1時間ほど遅れて帰宅した。家に着くと親からゆりさんが先に出発したことを告げられた。

隣町はあの遺跡のすぐ隣にある。そこに行くには途中までバスで行き、1時間ほど歩いて林を抜けなければならない。「ごめんね。ゆりさん。すぐに追いつくからね。」と心の中で謝る。バイクで出ようとした時だった。親がなにやら騒いでいる。たった今TVで、その林に『サーベルタイガー警報』が出たと言うのだ。

「なんじゃそれ?」と問い質す自分に、親は「そうか、あんた知らんかったね。」と早口で説明してくれた。

要約すると、温暖化の影響で、本来は赤道付近に生息していたサーベルタイガーが、今ではこの辺りに生息しているらしい。体長はおよそ3m。長い牙を持つ猫科の動物で非常に獰猛。人間の天敵らしい。みんなが着ている服は大量に駆除されるやつらの皮を有効利用したものだ。気休めだがやつらに仲間だと思わせる効果も少しはあるらしい。


親から猟銃を渡された。使い方も簡単に教わった。自分はそれをサイドカバーに固定し、バイクを飛ばした。大人たちもすぐに駆けつけるやしい。舗装路が終わり、林の中に入った。先週行った林と違い、ここは木の間隔が狭い。思うようにスピードが出せない。音が出ないのでこちらの存在をゆりさんに知らせる術もない。ひたすら走り続けた。幸い人が行き交う道である。ルートを間違える心配はない。

ゆりさんを見つけた。ゆりさんもこっちに気付いて手を振ってくれた。次の瞬間、自分の視界にはゆりさんの延長線上に1頭のサーベルタイガーが重なった。幸いまだやつとは距離があった。

なんとか間に合った。ブレーキターンで向きを変え、ゆりさんを乗せた。再スタートしようとした瞬間、エンジンが止まった。サイドミラーにやつの姿が映っている。だんだん距離を縮めている様子がうかがえる。幸いエンジンはすぐにかかった。

ゆりさんは力いっぱい自分にしがみついている。背中に心地良い感触が・・・なんて気分に浸っている暇はない。発進だ。

数秒後、1発の銃声がした。ミラーで後ろを確認した後バイクを停めた。2人で振り返り様子をうかがっていると、1人の男性がこちらに小走りでやってきた。ケンジさんだった。


「リーーーーン、ジリジリジリ」目覚ましが鳴った。



以上で「夢物語」は終わりですw。4回に渡り長々と書きましたが、お付き合い頂いた皆さん、ホントにありがとうございました(^^ゞ

感謝感謝でございますw<(_ _)>






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最終更新日  2007.10.25 22:47:28
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