超獣戦隊ライブマンを見終えて
私にとっては不思議な作品だった。どちらかというと気に入ったキャラがいれば、そのキャラにのめり込んで作品を見続けていくことが多いのだけど、特に戦隊ものは。ガオレンジャーのガオシルバー、アバレンジャーのアバレブラック、ボウケンジャーのボウケンシルバー。これらの作品は、彼らがいないとたぶんのめり込むことはなかったと思う。特にアバレブラックとガオシルバーは私を特撮ヒーローの世界に引き戻したはキャラクターといってもおかしくはない。だけどライブマンの勇介や丈、めぐみの存在は好きだけど、のめり込むほどのキャラではない。それなのに面白く感じられたのは、たぶんストーリー自体にあると思う。特に勇介たちライブマンと、Dr.ケンプたちの対立構造が、話を引っ張り、最後まで私を引きつけたのではないかと思う。ケンプたちの考え方に対するアンチテーゼとしての勇介たちの存在。敵側にも単純な敵とは言い難いものがあるから、この長丁場を持たすことができたと思う。ライブマンの特徴って、突き詰めると、勇介たちとケンプたちの存在にあると思う。またダイナマンでも敵の存在が物語を引っ張っていく原動力になっているような感じがする。そこでの内部抗争などがあることによって、ヒーローたちに別の光を当てているような感じがする。ヒーローたちは正義を標榜する必要があるから、彼らだけを中心に据えてしまうと、話自体が単純になってしまうのだろう。だから多様な敵の登場で、ヒーローたちの輝くにも変化を出していくということなのかな?ジェットマンにしてもゴーゴーファイブにしても敵側がすごく魅力的だったというか、ヒーローたちよりも個性があった。やはりヒーロー番組は敵に個性的な存在感が必要なんだろうな。