世界選手権、団体は16位、村田由香里選手は個人総合で27位だったそうですね。私たちは、その場に居合わせたわけではないし、この結果にいたるまでの過程はほとんど知らないに等しいので、簡単に「残念だ」とか「もっとどうにかならなかったのか?」などと言うことはできません。選手もスタッフもみな精一杯がんばった結果であることには間違いないのですから、「おつかれさま、ご苦労様。がんばりましたね!」と声をかけたい気持ちでいっぱいです。
ただ、これから先、日本の新体操はどうなっていくんだろうという一抹の不安はあります。個々のがんばりは認めたいところですが、単に結果だけで判断すれば「これではいけない」と言われてしまう結果なのでしょうから。今までも手探りだったろう強化策がますます暗中模索状態になっていくのかな、という予感がします。
世界の上位で活躍する選手を見ても、新体操は本当に傾向がよく変わるスポーツのように感じます。以前に比べて要求されることも変わってきているのですから、当然といえば当然ですが。一時期はどんどん低年齢化するのか? と思ったこともありましたが、今回の上位の顔ぶれを見てみると案外、長くトップクラスにいる選手が多いことにもちょっと驚きです。カバエバはシニアになったとたんにトップでしたから、出始めが早かったとはいえ、もう数年間、世界のトップ近くにいることになりますよね。スペインのトスタド選手はたしかアトランタ五輪にも出ていたのではないでしょうか。これもまたびっくりです。一方ではジュニアあがりの選手がいきなり活躍していたりもして、なんだかよくわからない状態ですが。
世界的に見ても、「これからの新体操はこうだ!」というものが定まってないように感じられる現在、これから日本がどう立て直していくのかも悩むところだろうと思います。
素人の考えではありますが、とにかく世界に出ていくには「日本のトップ」と胸を張っていえる選手であること、「これが日本の演技だ!」といえる演技であること、がいちばん望まれることかな、と私は思います。「日本の演技」というのはなにも和太鼓とかオリエンタルな振り付けとかそういうことではありません。日本でがんばってきて頂点までのぼってきたその選手の特徴をいかした、その選手らしい演技、というのが、「日本の演技」なのだと思います。シドニー五輪のときの松永里絵子さんの演技はとくにオリエンタルなものではありませんでしたが、松永さんらしい演技という点では、あの時点での日本のトップ選手らしい演技だったといえると思います。シドニーの団体もそうでした。リボン&フープはかなり「和」を意識した構成でしたが、クラブはラテン系というか、アフリカン? な感じさえする演技でしたが、十分に「これが日本の新体操」と感じさせてくれるものでした。
「外国選手にひけをとらない」とかそういうのではなくて、「日本のよさ」を存分に発揮できる選手をこれから育てていってもらいたいというのが今の私の気持ちです。それでは世界に出て戦えないと言われるかもしれませんが、それならそれで仕方ないと思うのです。五輪に出るだけがすべてではないのですから。日本でがんばってきた、日本を代表する選手が世界に出ていって、その結果がダメだったのならそれはそれで仕方ない。・・・といえるのは私がただの「ファン」なんでしょうけど。強化などを担当している立場にいればそんなことは言っていられないのでしょうが。
この問題は、ちょっと大きすぎて語るには自分の役不足を感じます。なので、中途半端ですがこのへんにしておきましょう。生意気を言ってしまってすみませんでした。
今日は、桐朋女子の文化祭に行ってきました。このところ新体操部がめっきり強くなった桐朋女子の新体操部の発表はなかなかすばらしかったです。中高あわせて63名という人数にも圧倒されましたが、まあ、本当にみんな楽しそうに演技していることには感動でした。楽しく踊れる、自分らしく踊れる、結局はそれが新体操の原点なんでしょうね。
最終更新日
2003年09月28日 09時24分00秒