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2019年05月28日
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カテゴリ:初音ミク龍騎
初音ライダー龍騎
第24話
「Ouja's counter」
 
ミク、レン、KAITIOはリンの病室を訪れた。しかし、病室にリンの姿はなかった。
KAITO「どうなってんだ?」
ミク「まさか・・・誘拐されたんじゃ・・・」
KAITOがリンの行方を勘ぐる中、ミクは可能性を上げてみた。自分で動けない以上、そうとしか考えられない。そして、犯人はライダーで間違いない。
レン「探そう!手分けして!」
レンは2人にリンの捜索を提案し、すぐに実行に移す。
 
MEIKOは駅から出てきた。医者の勧めで診療所に留められ、気がついたら電車が動いていない時間にまでなっており、ほとんど入院に近い形で1晩を過ごした。
MEIKO「・・・まさか1日も足止めされるなんて・・・」
MEIKOが受けたベノスネーカーの毒は医者が1日けて調べた結果、その医者の知る医学では解明できなかった。故に対処法がなく、どうすべきか分からない。だが現状、MEIKOの体には特に異変等はない。それよりもリンを助けるべきだ。MEIKOはそう思い、再び足を動かす。
そんな矢先、MEIKOはミラーモンスターの気配を感じた。MEIKOの目の前で、百貨店のガラスからデストワイルダーが出てきて近くを通る子供に襲い掛かった。
MEIKO「危ない!」
MEIKOはデストワイルダーの正面に飛び出して子供を守る。MEIKOは子供に逃げるよう促して子供を逃がした。その後、デストワイルダーもミラーワールドへ引き上げる。代わってデストワイルダーが引き上げたガラスの先にはタイガの姿が映った。MEIKOは痺れる脇腹を押さえつつもタイガを見てカードデッキを取り出し、Vバックルを呼び出す。
MEIKO「変身!」
MEIKOはポーズの後、カードデッキをセットし、ゾルダに変身してミラーワールドに入っていく。
 
ミラーワールドではタイガが待ち受けていた。
MEIKO「あなた・・・何だってあんな事を!?」
がくぽ「・・・手合わせ願おう。」
ゾルダは子供をモンスターに襲わせるタイガに怒りを覚える。だが、タイガはそんなゾルダの問いかけを無視し、ゾルダにデストバイザーの切っ先を向け宣戦布告する。
そして、タイガはゾルダに斬りかかる。ゾルダはタイガの斬撃を回避しつつ、距離を取ろうとする。だが、タイガは素早く間合いを詰め、ゾルダに有利な距離を与えまいとする。
ゾルダは距離を取るためタイガの足を蹴り、その隙に後退してマグナバイザーを撃つ。そして、タイガが怯んだ隙にゾルダはマグナバイザーにカードをセットする。
「SHOOT VENT」
ゾルダはタイガに向けてギガランチャーを撃つ。タイガは素早く横に動いて砲撃を回避していく。ゾルダはタイガが自分から離れていくのを見てギガランチャーを置き、マグナバイザーに別のカードをセットする。
「FINAL VENT」
音声の直後にマグナギガが現れる。だが、直後にタイガもデストバイザーにカードをセットする。
「FREEZE VENT」
MEIKO「!?」
ゾルダがマグナバイザーをマグナギガにセットし、トリガーを引く。だがマグナギガから火器は発射されず、トリガーを引く手応えも感じない。
タイガが再びゾルダに斬りかかってくる。ゾルダは「FINAL VENT」が封じられたことを悟り、マグナバイザーを構える。だが、タイガは地面に向けてデストバイザーを振り下ろす。土塊が飛び交い、ゾルダは土礫で視界を遮られた。その隙にタイガがゾルダの脇腹に向けて斬撃を入れる。
MEIKO「うっ!」
ゾルダは以前ベノスネーカーにやられた古傷を斬りつけられ、倒れて転がっていく。
がくぽ「中々の戦いぶりであった。最期は我が奥義で葬ってしんぜよう。」
タイガは勝ち誇りつつもゾルダの戦いぶりを賞賛し、デストバイザーにカードをセットする。
「FINAL VENT」
MEIKO「ぐっ!」
ゾルダはデストワイルダーに頭部を掴まれ、地面を引きずられていく。その先ではタイガがデストクローを構えている。しかし、思わぬ不意打ちを受けた。どこからともなく現れたライアがエビルウィップを振るい、タイガに電撃を叩き込んだのだ。
KAITO「らあッ!!」
がくぽ「うおっ!?」
タイガは予期せぬ伏兵の一撃で思わずよろける。その一撃の後ライアはエビルウィップをしならせ、タイガと距離を置く。一方ゾルダはデストワイルダーに銃撃を入れ、その拘束から逃れた。
がくぽ「・・・魔が差したか。今回は退いておこう。」
タイガはライアの乱入と、「FINAL VENT」が破られたことで状況不利を悟り、その場から撤退する。
 
タイガが撤退したことを確認したライア=KAITOもまたミラーワールドから脱出し変身を解いた。
KAITO「めーちゃん!?」
KAITOは建物の近くでよろけるMEIKOを見つけ、その側に駆け寄った。
KAITO「何でここに・・・ってか何してたんだ?」
MEIKO「・・・何でもない・・・ちょっと飲み過ぎただけ・・・」
KAITO「ちょいとって・・・」
KAITOはMEIKOに肩を貸す。確かにMEIKOから酒の匂いはする。しかし、妙に身体が熱いのを感じた。
KAITO「めーちゃん、熱があるんじゃないか?」
MEIKO「・・・え・・・?」
KAITOはMEIKOの額に手を当ててみる。確かな熱を感じる。よく見れば顔も赤い。
MEIKOは意識が遠のき、力が抜けてグラっと倒れ込む。
KAITO「めーちゃん!?」
KAITOは倒れ込むMEIKOを支え、「ボカロ荘」へ連れて帰る。
 
一方、ミクはルカがリンを連れ去ったのではないかと思い、ルカに当たってみようと考えた。
ミク「ルカさん!」
ルカ「あら、ミクちゃん。」
ミクはルカの勤務する「JTC」オフィスの社長室を強引に訪ねた。
ミク「ルカさん、リンちゃんをどうしたの?」
ルカ「・・・連絡も無しに来るなんて無粋ね。まずは女性らしく、おしとやかに御覧なさい。」
ミク「・・・ごめんなさい。でも!リンちゃんが!」
ルカは焦って息を切らすミクを見苦しそうに見やり、「女性らしく」あるよう促す。
ルカ「・・・随分困窮しているのね。それじゃ、条件を1つ。彼と戦って勝ち残れたら、考えてもよくてよ。」
ミクはルカが目を向けた方向を見やる。その先にはレンがいた。
ミク「レン君!?」
レン「・・・」
ミクはルカに指摘されるまで、レンがルカの傍にいることに気付かなかった。
ルカ「ガラにもなく興奮するから、目の直下の石コロにも気付かないの。よろしい?」
レン「・・・誰が石コロだ!」
ルカ「ふふ、あなたたち、どうやら目的は同じなのね。私も忙しいし、あなたたち2人が殺し合って生き残ったの相手をしようと思う。」
ルカはレンの激昂を無視して、2人に戦いを促す。
ミク「う・・・」 レン「・・・」
ミクとレンは互いに目をやるが、いざ「殺し合い」となると、どうしても気が退く。
ルカ「・・・相変わらず、じれったいのね。」
ルカが痺れを切らしにぼやいた直後、ベノスネーカーがミクに、メタルゲラスがレンに襲い掛かる。
ミク「きゃっ!?」 レン「うッ!?」
ミクはベノスネーカーに巻きつかれ、レンはメタルゲラスに胴体を掴まれる。その最中、ルカは仮面ライダー王蛇へと変身していた。
ルカ「ククク・・・これで戦わなければ、死ぬのは自分たち。それでもまだ戦いたくない、など言えるのかしら?」
ミクレン「!?」
ルカ「よく御覧なさい。」
王蛇は2人に指摘する。よく見ると、ミクの喉元にはメタルゲラスの角が、レンの喉元にはベノスネーカーの尻尾先が突きつけられていた。
 
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最終更新日  2019年05月28日 01時11分37秒
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