終戦の日雑感
昨日は台風接近ということで奥さんの実家に枝打ちに行ってきました。風雨で枝や落花で近所に迷惑をかけないようにするためです。サルスベリ、きれいなんですけどね。こぼれのルコウソウが咲いていました。あとは掃いて終了です。終戦の日なので父がよく話していた戦争の話を書きます。長くてごめんなさい。丙種合格 徴兵検査は丙種合格、予備役です身長も160近くあったし体も私よりは強かったからちょっと不思議なんか「ロクマク」という言葉が耳に残っているので病歴にあったのでしょうか叔母はそんなことはぜったいない、って後に言ってましたが 招集令状 オレが招集されるようではこの戦争負けだな、と思ったそうだどんな気持ちだった?と聞いたら「べつに どうしようもないから自分のことは何も考えなかったけど、母と弟妹だけで生計はどうなるか気になったと」 配属は兵站担当 送られたのは中国南部、上海あたりから上陸して漢口の方へ向かったようだった配属は父は「カモショー」と言っていたが記憶違いか聞き違いか、戦闘の訓練を受けていないためか食料等を運搬する部隊に配属された初めの頃は食べ物も嗜好品もあってこんないいところがあるのかと喜んでいたそうな 上官は怖い? 不条理な体罰で有名な日本陸軍の上官が二等兵ごときにゴマをすってタバコなどをもとめてきたとか 鉄カブト 私が物心ついた時点で父はかなりハゲていた。「戦地で不衛生な鉄カブトを長い間かぶっていて一気にうすくなった」「遺伝じゃないからおまえは心配しなくていいぞ」と言ってくれたたしかに私の頭髪まだかなり頑張ってくれている 戦況悪化 物資が届かなくなって日本軍お得意の「現地調達」がはじまった食料運搬の仕事は略奪に変わった 幸い戦闘はなく逃げ去った後の民家から鶏とか盗んだ、ただし手早くやらないと武装した人が戻ってきて反撃されたらしい 機銃掃射直撃 戦闘機の機銃掃射にあって走ったけど背中の衝撃で飛ばされて気を失った 目を覚まして兵舎に戻ったらみんなに!!という目で見られた 装備を解いたら 寝るため背中の装備(リュック)を解いたら穴の空いた水筒と毛布と弾丸が出てきた 野営中 頭の良さそうな仲間に「戦争どうなるだろう」と聞いたら「勝てるわけ無い 物資も届かない 空を飛んでいるのは他国の戦闘機ばかり」と言われてやっぱりなと確信したらしい へび みんなが栄養不足の中、南国出身の同僚兵士が大きなへびを捕まえてきて水ばかりの雑炊に放り込んだ、へびの黄色い脂が鍋にびっしりと浮かんで育ちの良い父は閉口した でもそれでみんな元気になった 帰還 中国戦線でよかったよ 満州や南方へ行った近所の人は帰ってこなかったなただ心配したとおり3人の弟妹のうち下の2人が養子に出されていて母親に怒ったなー