カテゴリ:読書
ホホエミさんや薔薇豪さんに影響されて読んだ「愛する源氏物語」コレはなんと言っても登場人物の和歌を俵さんが彼女らしい訳にしてあること。大笑いした訳は 末摘花の技量のなさを表現した「ああ、かろころも」からころもといえば万葉集を思い出す。私は山上憶良や防人の歌が好きだった。 末摘花には6首の歌があるのだがそのうち3首までも「からころも」が使われている。もう古臭い、手垢にまみれた歌語を頻発する彼女。歌の内容も…末摘花の歌にあきれて源氏が詠んだ歌 唐衣またからころもからころもかへすがえすもからころもなる 光源氏 唐衣またからころもからころもいつまでたってもああからころも 万智訳 皆に笑いものになっても大真面目だったのだろう。気の毒だが引き立て役でしかたない。 瀬戸内さんが万智さんに「源氏」の中で誰が好きかと問われて朧月夜と答えると「じゃ、相当あなた、悪い子よ。」ここも面白い。私は特に誰が好きとか、嫌いとかなし。そこまで読み込んでないのだけの話かな。もう私は映画演劇の舞台のイメージが染み込んでしまった。沢田研二も源氏を演じてた。ほっそりした若い時に。寂聴さんは勿論海老蔵が贔屓。玉三郎の藤壺との共演は真に結構でした。舞台だけ観るとその後の藤壺がしたたかに罪の子を帝にしていく所は想像しがたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.31 21:22:30
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