カテゴリ:読書
にほんブログ村 私もほとんどフェルメールに恋してるのにこの評価高い本をまだ読んでなかった。知っていたのにリクエストもせず図書館で偶然見かけるという有様。 旅とフェルメールと好きなことがダブル。 読みやすくて同行しているような気分になれる本です。 旅行者は午前中でホテルに帰ってくるとあきれる地元の方、 旅に出たら早朝から深夜まで出歩く私には無縁の話。 でも友人にはホテルでゆっくりしたいという人もいます。貧乏性な私。 私が見たのは12点のみ。それでもあの「真珠の耳飾りの少女」「デルフト眺望」をガラガラの美術館で鑑賞出来たのは幸せ。 ハーグのマウリッツハイス美術館を一人で探し当てるのは大変だったけれど。 フェルメール関係でゲットした本は入手しやすい芸術新潮と文庫本朽木ゆり子著「フェルメール全点踏破の旅」のみ。 「窓辺で手紙を読む女」が観たいです。 玉青さんは盗まれて観ることのできない「合奏」が心残り、 「牛乳を注ぐ女」が一番お好きなようだ。 「合奏」はガードナー美術館のイザベラが1892年にパリの競売で約720万円!で落札。しかもまだ収集を始めたころに。目が高い。 個人美術館は私も落ち着いて鑑賞出来るので好きです。 建物や調度品がその収集家を物語りますから。 この美術館も家具や彫刻、工芸品、楽器などすべてが夫人が使っていたもの。 玉青さんのお母様はご存じ有吉佐和子、お父様も有名な方だったが経営破綻の為、類が及ばないように離婚したらしい。 フェルメールの素晴らしさを父に説明すると「なぜ芸術を説明しようとするのか」と神さん。 平田オリザが「平田オリザの仕事 現代口語演劇の為に」の中で「私はあなたが好きだ」という、日本語はないと書いている。愛する者の前でおそらく沈黙するだろう」 でもやっぱり言ってもらわないとわかんないっす 解っていても行って欲しい女心(笑) 「フェルメールブルーよりタマオ・ブルーの方がいいな」 と。愛情をにじませたお父様。 飽きない理由「眠る女」上から俯瞰する視点ともっと低い視点から視点が混在 小林頼子「フェルメールの世界」セザンヌにも似た矛盾のエネルギー 手紙を読む青衣の女について画家エミールベルナールに手紙を送ったゴッホ 「この一風変わった画家のパレットは青、レモン黄、パールグレイ、黒、白だ。 黒、白、灰色、ピンクがベラスケスの特徴であるように」 次々と興味深い話が出てきます。 フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~ 引用 「出版社からのコメント」「恋するフェルメール 36作品への旅」、2007年7月30日発行。著者は有吉玉青、1963年東京都生まれ、早稲田大学哲学科、東京大学美学芸術学科卒、ニューヨーク大学大学院演劇学科終了、とお堅い経歴を書くより、有吉佐和子の娘、と言った方が分かり易い。主要著書に「身がわり 母・有吉佐和子との日々」があります。その有島玉青がフェルメールに魅了されて、各国に現存する30数点の作品を訪ね歩いた16年間を振り返って書かれたものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.02 19:59:11
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