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DOLCE VITA

DOLCE VITA

リパリ諸島

パナレーア

リパリ諸島はシチリア島の北、ティレ二ア海に浮かぶ7つの火山島です。
素晴らしく美しい島々で、絶対にまた行く!と勝手に決めている所のひとつです。
雑誌マリ・クレール ジャポンにリパリ島の軽石の採石場と海の写真が
載っていて、それを見てからここへ行く事ばかり考えていました。
シチリア→リパリ→カプリ→南仏とコースを決めて、政府観光局からもらった
ホテルリストで日本から予約を入れたのですが、ほとんどのホテルが
満室か空いていても1週間単位ならOKでまったく予約が取れませんでした。
リパリ島のほとんどのホテルに問い合わせましたが結局ダメで、それじゃあ
島を変えようと思いなんとなくで選んだパナレーア島のホテルが予約できました。
後から知った事ですが、私たちが旅行に行った時期がバカンスの大移動時期に
当たっていたらしいのです。ホテルを決めずに行けば、その時なら泊まれる
ホテルもあったと思いますが、行き先が小島という事もあって、とりあえず
泊まるところは確保しておこうという事でそのパナレーア島のホテルに泊まる
なりました。

シチリアのメッシーナから水中翼船で、向かったのですが
思っていたよりも駅からその船の発着場までが遠くて1本乗り遅れてしまいました。
荷物を預けられるところもないので、結局その発着場でだいぶ待つ事になって
しまいました。メッシーナは港町とあってやはり少し物騒な感じの街でした。
駅には巡回している警官がいて(今までの経験では物騒な街には、駅に警官が
いるのです)船の発着場の職員は乗ってきた原付バイクをわざわざ中へしまって
ました。ほんの少しの距離を歩いただけですし、いた時間もわずかなので
なんとも言えませんが...
そんなこんなで、やっと船に乗り約2時間、なんか硫黄臭いな~と思っていたら
最初の到着地のストロンボリ島に到着しました。

ストロンボリ島は活火山の島で今も噴火している島です。
船の中から見ただけですが、かなり活発な活動のようです。
でも、ヴァカンスに来ている人たちで賑わっているようでした。
ここは、リパリ島の港に行くと沢山看板が出ている、噴火を見に行くボートツアー(夜)に
行くときれいなようです。今回は時間もなかったので、私たちは残念ながら
行けませんでした。

そして、ストロンボリ島の次が私たちの泊まるリパリ島でした。
日本では全く資料がなく写真も見たことのない島なので、どんなところか
ちょっとドキドキしました。ただ、この日チェックアウトしたタオルミーナの
ホテルのオーナーが”次は何処へ”というので、パナレーアと答えると
パナレーアはとてもいい。ロマンチックな島だと言っていましたが..
港に着くとホテルの電動カート(?)が迎えに来てくれていました。
私たちの他にドイツ人のご夫婦と1人旅の女性の荷物を
載せてくれて、皆でその電動カートについてホテルへ行きました。
ホテルは港のすぐ近くで部屋には入り口にテラスが付いていて目の前は海!
という素晴らしいところでした。島自体もとても素敵で白壁にブルーの窓枠と
ブルーのドアの建物が並ぶこじんまりした感じでした。
早速、散策がてら港の近くのバールへ出掛けましたが
なぜか皆ビールはコロナビールでした。

リパリ

ストロンボリ島のビーチ(左上) 噴煙が上がっているストロンボリ島(左中央)
硫黄の香り・ヴルガーノ島(左下)
芸術家が多く住むというパナレーア島(右側) 港の近くのバール(右下)
パナレーアにヴァカンスに来ているのは若者が多いです。

ここで私たちはとんでもない事に気が付きました。
なんとリラが残り少なかったのです。ホテルで両替できるだろうと
思っていたのですが、ホテルではしていないとの事で
両替は島唯一の銀行でしか出来なく、しかもこの日は土曜日でした。
以前も同じような事を何回かしているので
この時はまだ明日リパリ島へ行って両替かキャッシングが出来るし
食事はカードですればいいやなどと思っていました。
ところが、次の日まず船のチケットを買うのにカードは使えなくて
仕方なく現金で買ったのですが、その船がリパリの隣のヴルガーノ島経由だと
知らずにヴルガーノで降りてしまいました。
硫黄臭い島なので、おかしいなとは思ったのですが...
ヴルガーノ島も活動している火山島でやはり硫黄臭い島です。
島の所々から煙が出ていました。温泉もあります。
一応、この島の銀行へもせめてキャッシングが出来ないかと思い
行ってみたのですが、ATMもありませんでした。
ここであまりに暑いのでバールで一休みしてさらにリパリ行きの
船のチケットを買ったら、なんとリパリからパナレーアに
帰る船のチケットが買えない額しかリラがなくなってしまいました。
さすがにこれはヤバイと思い、リパリに行ってから人に聞いたりして
キャッシングや両替できる機械がないか探しましたが
やっと見つけたそれは壊れていて..。
これでは今日はホテルに帰れないなと思いつつ歩いていると
CHANGEの文字が...そう旅行会社で両替をしていたのです!
しかもヴァカンス真っ最中という事で日曜でしたが営業していました。
これで、一安心の筈でしたが..。実は次の日ナポリまで行く水中翼船が
3日先いっぱいだった為に、来たついでにこの旅行会社で列車のチケットを
取ってもらったのです。シチリア本島のミラッツォまで水中翼船で行き
そこから列車に乗るつもりだったのですが、なんと船の到着時刻が列車の
出発時刻よりも遅かったのです。カプリのホテルは予約してあるし
え~どうしようという感じでしたが、ここで考えていてもしょうがないので
とりあえず、リパリを一通り見て歩きまた。

リパリはとても美しい街でとても賑やかでした。
パナレーアとはまた違った雰囲気で古代の遺構なども残る
とても歴史のある街でもあります。
私の念願だった軽石の採石場はリパリから少し離れたカンネートに
あったので、結局今回は行く事が出来ませんでした。
ただ、船からは見ました。採石場後は本島に真っ白で真っ青な海との
コントラストが美しかったです。

リパリ
港から見た城塞Castello(左側上・中央)
ここには大聖堂(右上)をはじめ数々の時代の建築物や遺構(中央下)が残っています。

その後、パナレーアに戻ってせっかくなのでビーチ(?)へ行きました。
ビーチと言っても歩いていたら、人が泳いでいたので下りて行ったただの岩場ですが..
このビーチまでの道も素敵でした。道が細いので車は通れず
私たちの荷物を運んでくれた電動カートか小型の三輪トラックが
島の足のようですが、それもほとんど通る事もなくとても静かでのどかでした。
トップページの絵もビーチへの道の途中の風景です。
南西にもっといくとミラッツェーゼという岬があって
青銅器時代の遺跡が残っているらしいです。
海はとてもきれいで海中に噴気孔があるからか、なんとなく水温が
高い感じがしました。パナレーアにも温泉があるそうです。
ただ、噂では地面を掘らないと出ないらしいですが...

リパリ
ここでは水着かパレオ姿で歩いている人がほとんどです。

ビーチから戻り、明日どうするかホテルで時刻表と睨めっこして
メッシーナには駅が2箇所あって列車ごとフェリーに乗り込む港の方の駅は
停車時間が長く、そこならミラッツォからタクシーで行けば
列車に乗れるかも..と気が付いてホテルの人にミラッツォから
メッシーナまで車でどのくらいかかるか確認したら
なんとかなりそうなので良かった~。
安心したところで港にあるDA ADELINAというトラットリアへ夕食に出掛けました。
ここで、夫はなんだかよくわからない調理を注文していました。
どうもエイらしいのですが、おいしいと言ってました。
前夜は現金がないので無難な所でホテルのレストランで食事しました。
テラスのすぐ下は海で昼間だったら、きっと素晴らしい眺めなのでしょうが
夜はただ、ただ真っ暗で見えるのは船の明かりのみでした。
でも、お料理はとてもおいしかったです。
この港のトラットリアからの帰り道素晴らしい星空で大感激!
この島は夜がかなり暗いので、もの凄い数の星が見えました。忘れられない星空です。
次の日の朝、私たちが着いた日から毎日朝、夜と黒トラの猫が部屋に
あいさつに来ていたのですが、やはりこの日の朝もやって来ました。(画像右上)
この猫とも今日でお別れかと思うととても淋しくて...

リパリ
私たちの部屋のテラスから見た日の出(左上)シチリアの太陽は強烈でした。
この岩島はバジルッツォ岩scoglio di Basiluzzo。かなり古い映画ですが
”情事”というイタリア映画の舞台になった島です。

私たちが泊まったホテルは
Hotel LA PIAZZA(画像・左下と右下)
98050 Panarea-Isole Eolie-Sicilia
Tel.090-983154 / Fax.090-983003
http://www.italyby.com/piazzapanarea/

部屋は格別きれいと言う訳ではないけど花が咲き乱れる素敵なホテルでした。
ホテルには英語が話せる女性が1人いて、とても親切でした。
他の人たちはイタリア語のみです。
ただ、私たちが泊まった8月は3人1部屋朝食付で1泊約¥37000とちょっと
高めの料金でした。ですが、リパリ・パナレーアのホテルは料金が
高めなのでオンシーズンはこの位はするみたいです。
日本からFAXで予約できます。

ミラツッオ~リパリ諸島、メッシーナ~リパリ諸島、ナポリ~リパリ諸島間
の水中翼船(ALISCAFI)の時刻表はイタリア政府観光局または
SNAVのHPから入手できます。
http://www.snav.it/start.html

ナポリ~リパリ諸島間は片道約4時間30分。列車での移動を考えたら
とても早く到着出来ます。ただ7・8月は1日2便、その他は1日1便で
かなり人気があるらしく前日にはもうすでに3日後でないと取れなかったので
早めに予約した方がいいと思います。

リパリ諸島は行こうと思えばタオルミーナの辺りから日帰りも出来ますが
是非、是非泊まる事をお勧めします。
今回はとても残念なことにあまり時間がなくて
リパリとパナレーア、そしてほんのちょっとヴルガーノを見ただけで
非常に心残りでした。今度はもっとゆっくり他の島々も訪れたいと
思います。

このリパリ諸島の旅行記をリンクして頂いたリパリ島にある"ホテルカラスコ"の
日本語版HPを作成された方のリパリ諸島に関するリンク集にある
ホテル カラスコのHP(日本語)から予約が出来ます。
カラスコは私も1番最初に予約の問い合わせをした素敵なホテルです♪
http://www.bekkoame.ne.jp/~urade/lipari.htm


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