昨日の株式市況と本日の投資情報戦略
昨日の株式市況と本日の投資情報戦略22日の日経平均株価は前日比256円高の17,419円、TOPIXは同23ポイント高の1,731ポイント。東証1部の売買代金は概算で2兆8,691億円、売買高は21億6,576万株。騰落銘柄数は、値上がり1,453銘柄、値下がり206銘柄、変わらず72銘柄。NYダウはが前日比13ドル高の12,461ドルで取引を終えています。為替相場も118円近辺で推移しています。米国のFOMCでは、事前に予想されたとおり政策金利が据え置かれ、声明文では利上げへの含みを持たせた表現を修正し、利下げ含みのコメントが出たことでポジティブに受け取られました。また、サブプライム大手が破産したものの、相場への影響が限定的でした。米経済の懸念材料となっている、サブプライム問題が終息に向かっていることや、世界同時株安の発端となった中国市場が利上げ発表後も上昇し、高値を更新したことで先行きに対する不透明感も払拭されてきました。これらを受けた22日の東京市場は、全面高の展開となりました。本日の東京市場は、海外での不安要因が薄れてきたことに加え、為替相場が118円台、昨日発表された公示地価の全国平均が、16年ぶりに上昇となるなど相場の下支え要因が相次いでおり、堅調に推移すると思われます。新興市場は、直近公開銘柄を中心に大きく上げる銘柄が目立ちました。ただ、業績悪化で売り叩かれていた銘柄は、20日には大きく反発したものの、昨日は早くも息切れしている銘柄が散見されています。業績が悪い銘柄への投資は、下落率も大きかっただけに大きな戻りへの期待も大きくなるのですが、昨日の相場を見ている限りでは、過度な期待は寄せない方が無難かと思われます。ただ、新興市場全体に引きずられる形で下げている銘柄や直近公開で需給関係の良好な銘柄については、乱高下が予想されるものの上昇していくと考えられます。本日の戦略チャート面でも、5日安値16,532円、14日安値16,628円をダブルボトムとして底値を確認した形となっています。4月相場に向けて日経平均は、下値を固めながら18,000円を目指していく展開を想定しています。好業績銘柄が循環物色されながら、相場は下値を切り上げていくと考えておりますので、その押し目やもみ合い離れを狙っていきます。