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カテゴリ:Movie
イエス・キリストの生涯を描いた映画は多い。戦前の『キリストの一生(1923)』『ゴルゴダの丘(1935)』から『聖衣(1953)』『偉大な生涯の物語(1965)』そして『ジーザス・クライスト・スーパースター(1973)』『パッション(2004)』などなど。しかし物語をストレートに描いている点では、この『ナザレのイエス』が最高・最良であろう。
ストーリーは大体ご存知と思いますが、聖書の記述を忠実に映画化している。もともとは述べ6時間以上に及ぶTVシリーズでしたが、3時間余りに編集され、日本では1980年に公開された。実は公開当時に映画館で観ましたが、キリスト教関係の方が多かった(特にシスターの姿が目立った)のをよく覚えています。私はキリスト教徒ではありませんが、それでも十分感銘を受けましたね。というか、それまで良く知らなかったキリストの生涯のストーリーを、この作品で知ったわけ。当時中学生位でしたか。 そしてこの作品の特徴は、超豪華な出演者による絶妙のキャスティングである。ざっと挙げても、 イエス・キリスト:ロバート・パウエル マリア:オリヴィア・ハッシー マグダラのマリア:アン・バンクロフト ピラト:ロッド・スタイガー ヘロデ:ピーター・ユスティノフ をはじめ、その他にも、ジェームズ・メイソン、フェルナンド・レイ、クラウディア・カルディナーレ、イアン・ホルム、マイケル・ヨーク、アーネスト・ボーグナイン、ドナルド・プレザンス、ローレンス・オリヴィエそしてアンソニー・クイン。 この役ならこの役者しかいない、といわんばかりの見事な配役だ。前に触れた『関が原』に匹敵するかもしれない。 聖母マリア役のオリビア・ハッシー 相変わらず圧倒的な存在感のアンソニー・クイン ロバート・パウエルは『トミー』位しか知られていなかったが、本作でのキリスト役は「聖画から抜け出たよう」と絶賛されたそう。監督はフランコ・ゼフィレッリ。本作の直前にやはりキリスト教関係の『ブラザー・サン シスター・ムーン (1972)』を撮っている。音楽はモーリス・ジャールですが、さすがに控えめ。いつものジャール調はないです。TV映画だったためか少々画像が粗いが、かえってリアリティがあったりします。上映時間は長いが、『パッション』などを観る前に押さえておくべき作品でしょう。 ●お取寄せ1週間~2週間程度ナザレのイエス 完全版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 8, 2005 06:50:57 PM
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