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Mar 22, 2006
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カテゴリ:Movie
Convoy01

コンボイと呼ばれる大型トラックの運転手の話で、この映画が公開された時、映画館の前に宣伝用の大きなタイヤが飾られていたのを思い出す。当時日本でも『トラック野郎』シリーズが人気を集めていたが、アメリカでもそうだったのだろうか。元ネタは大ヒットしたC・W・マッコールの歌「コンボイ」で、確かそれにあわせてストーリーを作ったのではなかったか。歌と言ってもマッコールによるCB無線での語りで、合間に「コンボ~イ」と女性コーラスが入るというもの。数年前までサントラ盤を持っていたが、誤廃棄してしまった。主演はクリス・クリストファーソンで、監督は何とサム・ペキンパー。

ラバー・ダック(クリス・クリストファーソン)はトラック野郎のカリスマ的存在。同じトラック野郎のピッグ・ペン(バート・ヤング)たちと連なって走っていたら、鬼保安官ライル(アーネスト・ボーグナイン)に罰金を取られてしまった。その後、ダックたちがレストランで食事をしているところに、またライルが現れ、とうとう格闘になってしまった。ライルのみならず応援の警官も張り倒したダックたちは逃亡。アリゾナからニューメキシコへ抜けようとする。しかしライルたちは執拗に追跡。連邦警察をも巻き込んだ大騒動となり、ダックたちの元には続々と仲間のトラックが集結し始めるのだった・・・

Convoy02 Convoy03
クリス・クリストファーソンとアーネスト・ボーグナイン
Convoy04 Convoy05

速度超過に集団迷惑運転と、どうみても悪いのはトラック野郎たちで、本来同情の余地はないのだが、一応、警察が罰金で私服を肥やしているという設定。どうも現地ではトラック野郎は人気が高いらしく、アンチ・ヒーローぶりが受けたらしい。しかし終盤になると家は壊すわ、警察署は襲撃するわ、でちょっと行き過ぎ。まあ警察も機関銃や装甲車で対抗しているけど。西部劇だと現実からかけ離れた世界なので、アンチヒーローも違和感はないが、現代だとやはりちょっと抵抗感がある。

主演者はペキンパーの顔見知りばかりであり、クリストファーソン(『ガルシアの首』)、ボーグナイン(『ワイルドバンチ』)、ヤング(『キラーエリート』)そしてアリ・マッグローはもちろん『ゲッタウエイ』だ。

ペキンパーは『戦争のはらわた』(1975)以降仕事がなかったので、このヒット曲にあやかった企画に乗ったのかもしれない。しかしそんな中でも(かなり制約はあっただろうが)ある程度自己主張を通しており、レストランでの乱闘や最後の銃撃戦などでは例のスローモーションを使用。レストランのシーンなぞ、どちらかといえば微笑ましい喧嘩なのだが、それを独特のスローモーションでやっているので、なんかおかしい。

Convoy06 Convoy07

しかし今回久しぶりに観て思ったのは、これはペキンパー版の『北国の帝王』なのだ、ということ。『北国の帝王』はもともとペキンパーが監督する予定だったが、アルドリッジに行ってしまい、ペキンパーは大憤慨。出来上がった『北国の帝王』はナカナカ評判が良かったが、ペキンパーは糞味噌に貶していたという。その果たせなかった企画を、この『コンボイ』を利用して実行したのではないだろうか。ボーグナインを起用したのもその現われなのだろう。

しかし、やはり制約が強かったのか、それとも往時の力は衰えたのか、中途半端な作品になってしまった。そして本作以降は仕事が途絶え、1983年に『バイオレント・サタデイ』を撮っただけ。そしてそれが遺作となってしまった。

監督:サム・ペキンパー
製作:ロバート・M・シャーマン/マイケル・ディーリー/バリー・スパイキングス
脚本:B・W・L・ノートン
撮影:ハリー・ストラドリング・Jr
音楽:ジェリー・フィールディング
主題歌:C・W・マッコール


1978年・アメリカ  /  118 分  /  評価:3.0点  /  子供:△

Convoy08
ジェネオン エンタテインメント コンボイ





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Last updated  Mar 22, 2006 09:28:11 PM
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