『ウイズ』(1978)
「オズの魔法使い」(1939)のリメイクというよりは、同名のブロードウエイミュージカルの映画化。ストーリーはほぼ同じですが、音楽は全く異なり、オール黒人のキャストが特徴。監督はシドニー・ルメットで、音楽はチャーリー・スモールズのオリジナルをクインシー・ジョーンズがアレンジ・監修しています。そして主な出演者は、ドロシー:ダイアナ・ロスかかし:マイケル・ジャクソンブリキマン:ニプシー・ラッセルライオン:テッド・ロス悪い魔女:メイベル・キング良い魔女:リナ・ホーンウイズ:リチャード・プライヤーオリジナルミュージカルに出ていたのはテッド・ロスだけで、後はモータウン勢を中心にベテランで固めています。さて映画版の音楽ですが、クインシー・ジョーンズの力の見せ所、錚々たるミュージシャンが集結しています。録音メンバーは総勢120人以上にもなりますが、ちょっと有名なところでは、tp:Clark Terry, Joe Wilder, Randy Brecker, John Faddis tr:Urbie Green, Eddie Bert, Bill Reichenbachsax:Pepper Adams, Phil Bodner, Micheal Brecker fl:Hubert Laws, Jerry Dodgion, Frank Wessg:Steve Khan, Eric Galekb:Dave Grusin, Bob James, Dick Hyman, Richard Teeb:Ron Carter, Milt Hinton, Anthony Jacksonds:Harvey Mason, Steve Gadd, Grady Tateperc:Mel Lewis, Bill Summers, Ralph Macdnald後年の"バック・オン・ザ・ブロック"もそうですが、とにかく大勢集めます。そしてクインシー自身もチラッと出演。テーマ曲"Ease On Down"は「欽ちゃんの仮装大賞」でおなじみの曲。そしてクインシーが作曲を担当した映画『マッケンナの黄金』の曲が隠し味として使われています。それにしても、マイケル・ジャクソンはこの頃が一番楽しそうに見えたりします。