トラブルシューティングの定石(原料、押出機、運転条件、制御)を、ステップを追って学習!押出成形プロセスでの多様なトラブルに対する対策技術について、理論と経験の両面から、分かりやすく解説!
◆セミナー名:
押出成形におけるトラブルシューティング
~経験則と理論に基づく的確なアプローチを~
≪1名分料金で2人目無料≫
詳細・申込はHPから
◆セミナー概要:
【セミナー番号】100601
【講師】HPをご覧ください。
【会場】大阪産業創造館 6F 会議室D(大阪・堺筋本町)
【日時】平成22年6月11日(金) 10:30~16:30
【定員 30名
※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
【聴講料】 1名につき49,980円(税込、資料付き)
※2名同時にお申込いただいた場合、2人目は無料でご参加いただけます。
※大学生、教員のご参加は、1名に付き受講料10,500円です。
(ただし、企業に在籍されている研究員の方は除きます。2人目無料適用外です。)
◆講座の内容:
【講座趣旨】
押出成形での品質と生産性(コスト)を左右する主要因として原料、成形装置、運転条件、制御が挙げられる。複雑な押出成形に係わるトラブルシューティング(不良対策)では、人によって出来栄えに大きな差が生じやすい。最小の費用で最大の効果を狙うには、経験と理論のバランスよい的確なアプローチが必要である。
本セミナーでは、これらの要求を満足するトラブルシューティングの定石を、ステップを追って学習する。
なお本セミナーは、平成18年に、好評裏に終了した技術講座「押出成形における不良対策技術」((社)日本合成樹脂技術講座主催,開催数11回,延べ受講者数333名)の内容を発展的に継承するものである。テキストも、最近10年間に、講師が実践・経験した内容を加えるなど、大幅に改訂した。
押出成形プロセスでの多様なトラブルに対する対策技術について、理論と経験の両面から、分かりやすく解説いたします。押出成形での品質と生産性の向上およびコストダウンのために、ぜひ、ご参加ください。
【プログラム】
1.はじめに
2.成形不良を見分ける
2-1.成形不良の分類と代表的不良現象
2-1-1.フィルムシートの成形不良
(1) 寸法・形状の不良
(2) 外観・表面状態の不良
(3) 物性不良
2-1-2.特殊フィルムシート成形での不良
(1) 発砲シートの成形不良
(2) 多層フィルムシートの成形不良
2-2.なぜ不良か?
2-2-1.一次障害
2-2-2.二次障害
2-2-3.三次障害他
3.成形不良の実態を把握する
3-1.成形不良の検査方法
3-1-1.寸法・形状の検査
3-1-2.外観・表面状態の検査
3-1-3.物性の検査
3-2.成形不良の評価尺度(例)
3-2-1.厚さむらの統計処理
3-2-2.厚さむらの周波数解析
3-2-3.比エネルギー消費量
4.成形不良の発生原因を明らかにする
4-1.成形不良現象と発生原因の相関
4-2.成形不良に係わるプラスチックの性質
4-3.プロセス量の監視と記録
4-4.押出機でのプラスチック原料の挙動観察技術
4-5.溶融モデルとサージングの発生原因(ソリッドベッドのブレークアップ)
4-6.運転条件の設定と制御に係わる問題(代表例)
4-6-1.固体輸送部のバレル温度の設定
4-6-2.バレル・ダイ本体の制御温度の変動
4-6-3.CD厚さプロファイル制御の問題点
4-7.不良原因究明手段としてのコンピュータシミュレーション
4-7-1.ミクロ的なシミュレーションプログラム
4-7-2.マクロ的なシミュレーションプログラム
(1)ベント式押出機でのサージングの減衰特性
(2)ギアポンプアシスト型押出機の総合特性
(3)スクリーンのめづまり特性
(4)共押出での流れ特性
(5)PID温度制御
5.成形不良をなくす/重点対策技術[1]:ハード編
5-1.押出機関連技術
5-1-1.二軸押出機
5-1-2.溝付バレル
5-1-3.バリヤフライト型スクリュ
5-1-4.ミキシングエレメント
5-1-5.スクリュ冷却
5-1-6.ベント装置
5-2.発泡シート成形用押出機関連技術
5-2-1.スクリュのフライト形状
5-2-2.スクリュ基部のメントシール
5-3.アダプター・フィルター関連技術
5-3-1.スクリュヘッド部圧力調整器
5-3-2.ギアポンプ
5-3-3.スクリーンチェンジャー
5-3-4.スタティックミキサー
5-4.Tダイ関連技術
5-4-1.流路デザイン
5-4-2.表面処理
5-4-3.リップ出口(エッジ)の仕上げ
5-5.引取装置関連技術
5-5-1.フィルムとロールの密着性
5-5-2.シート成形用ロールの駆動系
5-5-3.シート成形用ロールの湾曲補正装置
5-6.共押出成形装置
5-6-1.フィードブロックとマルチマニフォールド
5-6-2.端部単層化装置
6.成形不良をなくす/重点対策技術[2]:ソフト編
6-1.原料供給量の制御
6-2.樹脂温度制御
6-3.樹脂圧力制御
6-4.バレル・ダイ本体の温度制御
6-5.フィルムシートのMD平均厚さ制御
6-6.フィルムシートのCD厚さプロファイル制御
6-6-1.走査式厚さ計
6-6-2.自動Tダイ
6-6-3.制御方法
6-7.メルトバンクの計測制御
6-7-1.バンクセンサー
6-7-2.バンクプロファイルの制御
7.未来に向って
7-1.究極の押出機
7-2.プロセス制御の高度化/トータル監視制御システム
7-3.その他
(質疑応答・名刺交換・個別相談)