いつもの　たぬき

　ピッカン幼稚園に一匹の羊がおります。名前は　くーちゃん。みんなの人気者で　お当番を決めてお世話しています。今日のお昼過ぎのことでした。近くの農家のおじちゃんが亡くなったんだけど、
遺言のことで　大騒ぎになっているとのこと。そのおじちゃんは羊を飼っていて　自分が亡くなったら　長男に１/２　次男に１/３　そして　三男に１/９を与えるって書いてあったそうだ。しかし、羊の数は１７匹。どうしたものか　悩んでおりました。元はと言えば　くーちゃんもおじちゃんとこからいただいたものだから　なんだか他人事ではありません。
　あそびすと先生は「くーちゃんをちょと貸してあげましょう。」「えー！イヤダ、絶対にいやだ。」rain27ちゃんは泣き出しました。それでも、りきちゃんと　どーもくんでくーちゃんを連れて行きました。rain27ちゃんは　まだ泣いています。「大丈夫よ。くーちゃんすぐ　帰ってくるから。」
　さて、ここは農家。「ねー！、先生が１匹貸してあげるって！」
すると　どうでしょう。長男さんには　１８/２＝９匹　次男さんには　１８/３＝６匹　そして　三男さんには　１８/９＝２匹　と分配できました！しかも、ちゃんと　くーちゃんも帰ってきました。めでたし　めでたし。りきちゃんと　どーもくんは　お礼にと　お菓子をいっぱいと小豆の入った袋をもらいました。　「やったー！」「なんだかわからんけれど　いいことをすると　いいことがあるんだ！」ところが　どんなお菓子かなと思った二人。ちょっとのはずが　全部食べてしまいました。「わーどうすんだよ！」「こうなったら　この小豆を大きくするしかないな。」「なんかと　交換しようか。」「売るんだよ。」「値段わからんじゃないか！やっぱり物々交換しよう。」
　二人は　こっそり羊を幼稚園に戻すと　商売上手なエイちゃんを呼び出しました。
　さあ　わらしべ長者の物語が始まる気配です。

「この小豆をなんかいいもんにしてね。」エイちゃんのわらしべバトンのはじまりです。
　うまく交換できたら　誰かに　渡しちゃいましょう！最後には　立派なものを　ピッカンに
　持ち帰ってきてください。