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里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

●秦野×イタリア文化交流 (by リミン)

●第一章【出発!イタリア文化交流フェアへ】
日×伊文化交流ポスタ.jpg

いよいよ出発いたします!
10月16日(金曜日)。奇しくも私の誕生日(あ、関係ないか‥)
思えば、一年越しの計画でした。

イタリア田舎暮らしでアパートを借りていた、
ウンブリア州の小さな町「アメーリア」
そこで出会った素敵な人たち。

市役所のサンタレッリさん、スローフード協会ウンブリア南支部の
モニカさん、そしてスローフード会員でワイン工房を営むザンキ夫妻、
『来年、みんなで一緒に文化交流のイベントをやりましょう』
昨年の秋、そんな約束をして帰国したのです。

アメリア市サンタレッリさんとスローフードTerni支部の皆さん.jpg

あれから一年‥紆余曲折もありました。
あきらめかけたときもありました

やっと、やっと、みんなの思いが形になります。
秦野×ウンブリア スローフードな文化交流フェア
 蕎麦とパスタの手打ち合戦!本場でどっちの料理ショー?!
主催:ウンブリア州アメーリア市  
共催: スローフード秦野支部&ウンブリア南支部
後援: イタリア文化会館


・手打ち蕎麦をはじめ「食」のご案内役は石庄庵の石井貞男。

・竹を使った工芸品、このみち五十年の山の師匠・菅沼一雄。

・木炭画で雨月物語を語る紙芝居‥ブルーベリーの小宮真一郎。
 (黒子‥大槻シモン  ハーモニカ‥勝山稔)

・着物着付けと日本髪のデモンストレーション‥山口県から駆けつける
  花嫁づくりの達人・山本邦子。(今回愛娘をモデルにしての参加です)

・絹と平安文化のご紹介‥伝統の「御殿毬」制作は女優の小林トシ江。

・室町時代から続いた「折形」和紙で包む贈る心のご紹介‥中川璃々。

・協賛:伝統文化とエコロジー‥魅力ある日本のお土産コンテストでグランプリ!
  おなじみ株式会社「「来楽暮」の携帯ストラップの展示と即売会。

・協賛:秦野の誇るスローフード・丹沢銘茶‥わさびや茶園の山口勇。

・協賛:秦野音楽醸造蔵・金井酒造店の「モーツァルト」のご紹介。


その他、秦野市役所、秦野市観光協会等の
たくさんの皆さまのご協力を頂きました。 

イタリアサイドが制作したポスター↑も出来ました。
こんな素敵なポスターが、あの懐かしいアメリアの
町角や掲示板、あちらこちらに貼られているんだ‥
そう思うと感無量の気がします。

それではスローフード秦野、総勢二十名のメンバーで
精一杯頑張ってきます!
行ってまいります☆

●第二章 紆余曲折を乗り越えて‥
 【いよいよスタート!秦野×イタリア・文化交流会】
イタリア交流ポスタ.jpg

私にとっては、いつものウダウダ田舎暮らしとは違い
あまりスローとは言えない1週間でしたが、それだけに
中身がギュッと詰まった感慨深いものがありました。

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リミンブログのカテゴリー‘イタリア田舎暮らし’で
皆さまお馴染みのウンブリア州アメリアの町です。

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練り歩くのは総勢20名のスローフード秦野軍団
いよいよ怒涛?の三日間の始まりでございます。

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一昨年の暮れ「それぞれのクリスマス」でご紹介した
アメリアの聖フランチェスコ教会を皮切りに、
この町の歴史をたどる市内ツアーがアメリア観光課の手配で
用意されていました☆

はだの軍団2_1.jpg

いつもは撮影禁止のはずのジェルマニコ像も
この日ばかりは写真の撮り放題!
礼拝堂に灯りは燈してくれるしで、大サービスでした♪

はだの軍団4.jpg

はだの軍団6.jpg

「イタリアからの嬉しい手紙」でご紹介したアンティークな劇場で、ひと休み。
通訳のマキコ嬢も朝から喋り続けで声も枯れんばかりです‥

はだの軍団7.jpg

●第三章【一番搾りの幸せ】
1日目ラストはオリーブオイル工房の訪問です。
オリーブ工房.jpg

イタリア交流オリーブ工房・実.jpg

サンタレッリさんのお友達が家族で経営する工房で
オリーブの実がオイルになるまでを見学します。

イタリア交流オリーブ工房ブルスケッタ.jpg

ブルスケッタ用のパンを焼く香ばしい匂いに
急にお腹もすいてきました。

イタリア交流オリーブ工房1.jpg

量って、洗って、圧搾する。すべて自動で流れていきます。
が、途中、中身が詰まって‥
オリーブの実が床に散乱するハプニングもイタリア的ご愛敬?

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はい、一番搾りでございます。
私も舐めてみましたが、搾りたてのオリーブ油は、
ちょっとピリッとするというか苦みや渋みを含んでいます。
これが容器の中で時間を経るうちに、だんだん熟成されて
フレッシュさを残したまろやか~な味になっていくそうです。

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ちょうどこの日は、今年一番最初のオイルを絞る日という
ラッキーな日。一番搾りオリーブを使ったお食事会で
幸せな時間が流れます。

イタリア交流オリーブ食事会1.jpg
ワイン提供は、スローフード会員のザンキさんです。

イタリア交流オリーブ食事会2.jpg

●第四章【モノトーンの世界・雨月物語】
 秦野×アメリア文化交流・出展者パンフレット
マエストロ.jpg

そして、トップを飾る出し物は、
上田秋成原作「雨月物語」より
モノクロの世界で表す「菊花の約(チギリ)」
・作画と語り‥小宮真一郎 ・黒子‥大槻シモン 

イタリア交流紙芝居1.jpg

イタリアではリハーサルの時間がとれず、
ほとんどブッツケ本番でやることになってしまい、
少し不安な最終打ち合わせを‥

イタリア交流紙芝居2.jpg

ハーモニカの荒城の月で幕が開く設定ですが、
吹いているのはウチの彼こと中川みのる。

イタリア交流紙芝居3.jpg

蝋燭の揺れるほのかな灯りのなかで、
幽玄の世界が広がります。

イタリア交流紙芝居4.jpg

「雨月物語」は、日本映画の巨匠のひとり溝口健二監督が
ベネチア国際映画祭で銀獅子賞、イタリア批評家賞を受賞して
いるせいもあってかイタリアでもよく知られているようでした。

イタリア交流紙芝居5.jpg
日本の「静の世界」に感動の声が多数寄せられました。

という訳で第1日目は、楽しくも慌ただしい時間が過ぎ、
明日はいよいよメインイベント!
日本VSイタリア「手打ち合戦」です。が、
その前に素敵なサプライズが私達を待っていました。

で、ほんのチョッピリ予告編!
朝一番で私達を出迎えてくれたのは‥なんと、こちらの皆さんでした。
イタリア交流出迎え.jpg

●第五章【そして、佳境に inイタリア☆】
Aイタリア交流旗.jpg

はい、お待たせいたしました。
スローフードなイタリア文化交流会第二日目

Aイタリア鼓笛隊.jpg

朝一番で私達を出迎えてくれたのは、色とりどりな
アメリア市と各国の旗でした。

Aイタリア鼓笛隊1.jpg

伝統的な衣装を着た楽隊・旗手団が
打楽器に合わせて旗を投げ合うパフォーマンス。
SBANDIERATORI(ズバンディエラトーリ)というそうです♪

Aイタリア鼓笛隊3.jpg

イタリアの日曜日の朝10時。
まだ人通りもまばらな市役所前の広場です。
賑やかな楽隊に誘われるようにだんだん観客が
集まってきました。

Aイタリア鼓笛隊2.jpg

ふつうは町の大きなお祭りのときに出演する
アメリア市・SBANDIERATORIの皆さん。
昨年、行われた全国大会では見事グランプリに
輝いたそうですよ。

Aイタリア鼓笛ねぶた踊り.jpg

で、なぜか飛び入りで忍者が踊る!
ねぶたのハネトも踊る!
実は、秦野の祭りには、津軽の「ねぶた」が登場することで
有名になってきているんです。

Aイタリア花束贈呈1.jpg

着付け師&髪結い師匠のお嬢さんが
スローフード秦野使節団を代表して
アメリア市長に花束を贈呈します。

Aイタリア花束贈呈2.jpg

市長を囲んで不思議な軍団?が記念撮影。
我らが秦野市長からお預かりしていった
お手紙もしっかりお渡ししました。

Aイタリア鼓笛隊4.jpg

着物姿の女性は、やっぱり美しい☆
一緒に写真を~と大人気でした!

Aイタリア交流市長の挨拶2.jpg

楽隊に先導されて、みんなで市役所の前に集合。
市長さんは集まった市民の皆さんや新聞社の方に
スローフード秦野を紹介して、秦野市長からの手紙を読み上げてくれました。

Aイタリア手打ち合戦会場.jpg

セレモニーのあとは、いよいよ「手打ち合戦」
イタリア・マンマのパスタ VS 日本の蕎麦
本場どっちの料理ショー!?の始まりです!
会場に誘導してくれたのは、またも楽隊の皆さん。

Aイタリア手打ち合戦やきとり.jpg

で、外の華やかさとは無縁のように‥
会場の台所で黙々とチキンをさばいていたお二人。
ヤキトリの準備です。

テーブル花は、紅白の薔薇の花。
日本の国旗をイメージしたのでしょう。
手打ち合戦を準備してくれたスローフード・ウンブリア南支部の
モニカさんの心遣いに感激しました。
Aイタリア交流卓花.jpg

手打ち合戦の始まりです!
まずは二人のマエストロが固い握手をして‥

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真剣な表情に観客も静かに見守ります。

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日本代表?の秦野「石庄庵」さんの帽子に付いている
日の丸マークが燦然と輝いて誇らしげに見えました。

Aイタリア手打ち合戦モニカ.jpg

楽しくも張りつめた空気が流れています。
真ん中の青い服の女性が、
スローフード・ウンブリア南支部・会長のモニカさんです。

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こちらは、助役のサンタレッリさんと奥さま。
奇しくも今日が「結婚記念日」とのことでした☆
一生懸命、お箸の使い方を練習してました~
Aサンタレッリ夫妻.jpg

今回もワイン提供はスローフード会員のザンキ夫妻。
大好きなZANCHIの赤ワイン♪
おいしい午後をご一緒できて嬉しかったです。

一つのテーブルを囲むと国が違っていても、
言葉が分らなくても、笑顔だけでずうっと前から
友達だった気がしてくるから不思議です‥。

Aイタリア手打ち合戦5.jpg

というわけで、第一部「おいしい午後」が終わると、
第二部は「日本の手仕事、秦野の心」のご紹介。

会場はここから歩いて数分にある元貴族の館です。
イタリア交流展示館1.jpg

●第六章【圧巻!日本の手仕事、秦野の心】
Bイタリア展示館1.jpg

石畳‥路地の向こうに何がある。
何やら秘密めいた?この建物は、
「ペトリニャーニ宮殿」かつての貴族の館です。

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アメリア市の旧市街には、
このような「○○宮殿」と呼ばれる旧貴族や
司教が住んでいた館が残っていて、宮殿巡りツアーを催したり、
オペラなど演奏会の会場として利用しているようです。

今回、文化交流会・第2部「日本の手仕事、日本の心」の
体験教室、展示、デモンストーレーションは、こちらの
ペトリニャーニ宮殿を使って行われました。

Bイタリア交流展示品.jpg

スローフードの美女軍団?も展示に合わせて
着物やハッピ(なぜか忍者まで登場)を用意し
同行した山本さんに和風まとめ髪をお願いしたりと、
早朝から大奮闘いたしました。

Bイタリア交流展示品.2jpg.jpg

奥の舞台のある広間は「着物と日本髪ショー」と
アメリア市主催の歓迎コンサート「オペラ・アリアの夕べ」が。

前広間で各種展示と竹細工の体験教室となりましたが
ちょっと場所が狭くて、思うような演出ができなかったのが
私としては少し残念でした‥

●それでは「日本の手仕事・日本の心」のご紹介!
御殿毬は、あの速報ひとり芝居「土佐源氏」in秦野でもご紹介した
ウチの彼の同級生、小林トシ江さんの作品です。
女優の仕事のかたわら、趣味で始めた御殿毬の世界に魅せられ、
日本の手仕事を伝承しようと、本格的に手ほどきを受けたそうです。
チラシMARI_1.jpg御殿まり(制作/小林トシ江)
Bイタリア展示まりjpg.jpg

毬作りが映画関係者の間で評判になり、日本の伝統工芸品として
お土産に喜ばれて、各国で紹介されるようになっています。

Bイタリア展示まり2ajpg.jpg

続いての「和紙の文化のご紹介」は、
紙大好きのリミンでございます。
「折形」って聞きなれないと思うけど、折り紙の元になった
トラディショナルな贈り物を紙で包む‥<贈る心>を形に表わす
礼法の一つなんです。
チラシ折形_1.jpg詳しくは→折形と折り紙(制作/中川璃々)
Bイタリア展示折形1.jpg

中身が見えるように包むことと、
相手の格に合わせて紙の種類や様式を変えるところが
いわゆるラッピングと少し違うところかな。

Bイタリア展示折形.2jpg.jpg

竹細工体験教室で、最初から最後まで一人黙々と
竹カゴ編みに挑戦していた青年がいました。
チラシBANBU_1.jpg竹細工体験教室(講師/菅沼一雄)
Bイタリア竹細工デモ.jpg

教える師匠も熱が入り言葉の壁を越えて一生懸命に~
最後は鉈や小刀など道具も使いこなしていましたよ。

Bイタリア竹細工デモ1.jpg

さて、どんじりに控えしは、皆さまお馴染み来楽暮さん!
イタリアの携帯はストラップを付ける穴があいてなかったけど‥
チラシKORABO_1.jpg着物で作る日本のお土産 制作/(株)来楽暮
Bイタリア展示こらぼ_1.jpg

なんたって「魅力ある日本のお土産コンテスト」でグランプリ受賞
幸運を招く梅の花は幸せいっぱい縁起もの♪
日本の八百万(ヤオヨロズ)の神サンのご利益だー!
春はすぐそこ、福を呼ぶキーホルダーとして売りました。

Bイタリア展示こらぼ2.jpg

そして、大広間の会場では、
日本髪のデモンストレーションが始まりました。
観客の特に女性たちの真剣な目の色に、どこの国でも
女ごころは同じだな~と思いました。

Bイタリア日本髪デモ1.jpg

美しいですね~やっぱり!
和服と日本髪は日本女性の魅力を最大限に引き出すんですね~
歩き方がまたイイ!
最近目にすることも少なくなった風情に見惚れてしまいました。

Bイタリア日本髪デモ2.jpg

会場にお越しの皆さんに、
どなたか和風まとめ髪をやってみたい方はいらっしゃいませんか?
お声かけすると、次々と手が挙がって~

Bイタリア髪デモ1.jpg

髪の色や各人の個性に合わせて、
違うバージョンのまとめ髪を、手際よくそれぞれ
10分足らずで仕上げてしまう山本邦子さんのセンスに
会場からは歓声があがりました。

Bイタリア髪デモ2.jpg

若い女性には、ブーツやタートルネックのセーターに合わせ
短めワンピース風にと現代的着こなしも提案。
使用したかんざしと櫛はそのままプレゼントで皆さん大喜び!

Bイタリア髪デモ3.jpg

時間の都合もあり、四人ほどで体験デモは
終了させて頂きましたが会場は、ため息に包まれていました。
夕刻からソプラノ+ピアノの音楽会が用意されているのですが‥

出演のソプラノ歌手さんが飛び入りで↓和風まとめ髪に~
バレンティーナさん.jpg
本番の舞台では、ワインレッドのドレスに真珠の髪飾りが揺れ、
それはそれは美しかったのです。
アリアの夕べ.jpg

Bイタリア髪デモ4.jpg

日本人の繊細な文化と、それを受け継ぐ感性に
しみじみ感じ入ったリミンでした。

●終章「私達のイタリアに乾杯!」 
窓辺.jpg

さて、アメリア市とも名残惜しくも別れを告げる日の
午前中、ウンブリア州・スローフード会員であるワイン工房の
ザンキご夫妻を訪問しました。

一年ぶりの再会です!
思えば昨年の秋、ここのマダムのご自宅で
手作りのケーキをご馳走になりながら、
「来年は、秦野支部の会員みんなと来るねー。
そのときには日本とイタリアの文化交流会をやろうね」
そんな約束をしたのです。

無事に約束を果たせた安堵感と喜びが私の心を満たしていきました。
紆余曲折のあったこの一年間が走馬灯のように心をよぎって‥
胸が熱くなりました。

C.ザンキ.jpg

1ザンキ看板.jpg
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ザンキ夫妻は葡萄畑を案内してくれた後、
素敵なワインルームの試飲会でもてなしてくれました。

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日本から持参した秦野のお土産を
お渡ししたらとても喜んで下さって、
「私たちからも皆さんにプレゼントがあるのよ」と笑顔で。

C.ワイン工房ディスプレイ.jpg

スローフード秦野会員の金井酒造店が作っている
モーツァルトを聴かせて醸造した「MOZART」は
まさにお米のワインです。

おなじく会員のわさびや茶園の山口さんの作る
丹沢銘茶とともに、
生産者のザンキさんならきっと喜んでくれる‥と
差し上げました。

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そして私達のために用意してくれたお土産には
きれいな葡萄の葉が飾ってあって‥
心づくしの素敵なラッピングです☆
(中身は最後に‥)

C.ワイン工房お土産.jpg

ワインの香りと温かいもてなしの心に酔いしれて、
アメリアの町ともお別れです。

私たちを乗せたバスは、途中、天空の町を観光しながら
最後の滞在地ローマへと向かいます。

C.天空の町.jpg

昨年、滅びゆく「天空の町チビタ・バニョレッジョ」でご紹介したところです。
ここには、ぜひとも皆さんをお連れしたかったので、
時間もあまり無かったのですが、無理やり予定に組み込みました。

C.ローマ滞在ホテル.jpg

それから、交流会のために忙しく立ち働いた皆さんに
少しでもゆっくり身体を癒して頂きたいと思い
ローマでの滞在も五つ星ホテルをチョイス。

C.ローマ滞在ホテル2.jpg

実は、私と夫も、五つ星ホテルに泊まるなんて贅沢は、
以前スペインのパラドールに泊まった時の一回きり。

ここは、もと貴族の私有地であったボルゲーゼ公園の
広大な敷地に建つアンティークなホテルでした。

敷地の中には、動物園や鳥類館、そして予約をとるのが
大変といわれているボルゲーゼ美術館があります。
すべてボルゲーゼさんの私有財産だったわけですね。

C.ボルゲーゼ1.jpg
ボルゲーゼ美術館

そして、ローマでは予期していなかった
ちょっとしたハプニングがありました。

スローフードウンブリア支部会員の粋な計らいで、
私達は敷地内のボルゲーゼ美術館に招待されるという
オマケまでついたのです♪

また、いつもは中に入らず外から眺めるだけの
バチカンも今回は皆さんと一緒にしっかり巡りました。

バチカンも美術の宝庫ですが、
ここは皆さまの方がよくご存じだと思うので、
レポートは省きます。

私が気に入ったのはこちらの郵便局。
C.バチカン郵便局.jpg
世界最小の独立国バチカン市国
もちろん郵便局にはこの国の切手が売っています。

私も絵葉書を書いてポストに投函。
バチカン市国の消印が押された「神様からの手紙」が
届くように自宅宛てに出しました。

コルシーニ美術館.jpg
コルシーニ美術館

バチカン、ボルゲーゼと周ったあとは、
もう一件コルシーニ美術館にも。

実はこの美術館の館長さんから、うちの美術館で
日本の紙の文化「折形」の展示とワークショップをどうか?という
思いがけない提案もあり、その下見を兼ねて‥と
ここもご招待でした~♪

というわけで今回は短いイタリア滞在でしたが、
文化交流会の他は、なぜか美術館を堪能といった
旅になりました。

しかも何時でも混んでいたり、事前予約が必要だったりと
普段はなかなか足が向かないところばかりでしたので
ご招待はとてもありがたく、お言葉に甘えさせていただきました。

で、その分ゆっくり買い物する時間が無かったので、
お土産はほとんど無し!

でも、帰宅してザンキ夫妻が下さった包みを開けたら
素敵な絵皿が!
葡萄畑の風と光がよみがえります‥

C.バチカン郵便局2.jpg

文化交流の旅で出会った
たくさんの笑顔と握手がよみがえります‥

思い出は心の中で熟成されて
薫り高い芳香の一杯に‥
それぞれの色や香りに仕上がることだと思います。

みんながいつか懐かしく味わう日が来ることを願って‥
私達のイタリアに乾杯!

タウンニュース連載コラム第一回 2010.1.14日号
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タウンニュース連載コラム第二回 2010.1.21日号
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連載コラム第三回
2010年2月4日(木)号
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連載コラム第四回
2010年2月11日(木)号
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