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里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

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2009年01月31日
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土佐源氏1.jpgPhoto,1
その土地、その場所が自分の檜舞台記・坂本長利

1月30日、雨降る金曜日の6時半、
閑静な住宅街の中にある、一軒の瀟洒な家に、
なぜか続々と人が集まった。

土佐源氏2.jpgPhoto,2

このお宅でいったい何が始まるのか?!
冷たい雨に濡れて凍えそうな身体に床暖房の暖かさが嬉しい。
辺りを見回すと、シンプルな台座の上に大きなロウソクが一本。

土佐源氏3.jpgPhoto,3 

どこからともなく聞こえてくる不思議な音楽と、
部屋中に満ちている伽羅の匂いにも似た香りに
期待はいやがおうにも高まっていく。

土佐源氏4A.jpgPhoto,4

大勢の(70人近い)人々が集まっているのに、
場内はとても静寂な空気で、そして期待の昂揚感に満ちていた。
ここは東京・等々力、住宅街の画廊「スペースS」の別館。

土佐源氏.jpg
俳優・坂本長利のひとり芝居「土佐源氏」を見ようと集まった人たちだ。

あんた、よっぽどの酔狂もんじゃの、
         乞食の話を聞きにくるとはの


土佐源氏」(とさげんじ)
土佐・梼原村の橋下の粗末な小屋に住む盲目の老人、
若い頃は牛の売買をする博労(ばくろう)だったが、
村の秩序の外で、村人たちに蔑まれながら生きてきた。

極道の末に失明し、流れ流れて、今じゃ物ごいで暮らす日々。
ボロのように何も残さず、ひっそり消えていく男の一生とは‥

その女遍歴の中に微かに光る一片の「人間のこころ」の温もりを、
老人の語り言葉そのままに、俳優の坂本長利が、1967年の初演以来およそ40年にわたり、たった一人で演じ続けている。
坂本長利は、今年、劇中の老人と同じ八十歳を迎えるという。

この話は民族学者の宮本常一氏が、日本各地を訪ね、
1200軒以上の民家に宿泊しながら土地の伝承を聞き、
書きとめていった実話のひとつだ。
※著書「忘れられた日本人」(岩波書店)で読むことができる。

地元では原作よりも坂本長利さんが演じる一人芝居の方が
有名だとの声もあるそうだ。

公演回数も今回のギャラリー公演が1108回目となるそうで、
この日は、奇しくも宮本さんの命日であったという偶然に、
主催したスタッフの方々は、とても驚いていらした。

こちらが今回の素晴らしい舞台を主催した、
ギャラリー「スペースS」オーナー安藤壽美子さんと、
ドイツ・ハム&ソーセージの店「DA DA CHA」オーナー小池保さんの
お二人です。
土佐源氏5.jpgPhoto,5

終演後も、ある種の衝撃と鳥肌が立つような感動とで、
しばし身動きもできず、あちらこちらで深い溜め息がもれる。

土佐源氏5B.jpgPhoto,6

スタッフの皆さんは、
息つく暇もなく懇親会の準備に‥

土佐源氏6.jpgPhoto,7

土佐源氏6B.jpgPhoto,8

土佐源氏7.jpgPhoto,9

「坂本長利さんを囲む集い」の風景。
嬉しい新たな出会いもありました。

土佐源氏8.jpgPhoto,10

この方が俳優の坂本長利さん。
舞台でみせる鬼気迫るエネルギーがどこに潜んでいるのかと、
不思議に思えるほど物静かな方でした。
土佐源氏の坂本長利.jpgPhoto,11

『秦野にもいらして頂けますか?』と伺ったら
『必ず伺います』とおっしゃって下さって、近いうち必ず、
我が町・秦野での上演をひそかに心に決めた夜でした‥。

※画像は一部は「ぜんさん」こと
太田氏よりお借りしました。
雨の中、車での送迎もとても助かりました。
ぜんさん、ありがとう~☆ 





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最終更新日  2010年03月19日 15時14分22秒
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