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2006.05.19
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 K君は期末テストが近づくと独り言が増える。彼はアスペルガー

症候群と診断されていた。トイレに入っているときや、周りに誰も

いないときに特に顕著だ。彼は、小学校までは「オウム返し」が

多かった。L君も独り言がすごい。L君はオウム返しは少なかっ

たが、くるくる回るのが好きだったらしい。今ではその症状は取

れて来たが、残滓はあるものだ。時々「くるくる回り」をする。

 独り言も、オウム返しも、「くるくる回り」も同じメカニズムで生

じるようだ。K君の場合は、何か心配ごとがあり不安に陥って

いるときに見られる。L君は恐怖を感じたときに生じるようだ。

二人ともこうしたことをすると現実感が薄れ、恐怖感や不安感

が和らぐらしい。

 言葉で「止めなさ」と言っても効き目はない。何よりも安心感

を与えるようにすると、黙っていてもこうしたことを止めることが

多い。安心感を与える工夫をすることだが、それが見つからない

ときには、例えば好きな話題を差し向けるのもいい。本人たちが

「くるくる回る」ことをしなくてもいい「安心感」を与えることだ。

 何しろ、二人とも、こうした状態になっている心的なものを理解

されず、学校ではバカにされたり、いじめられたりしてきている。

そのために、反復的・常同的行動が激しくなっていた。

 ところが、研究所では彼らの強迫的行動を他の子どもたちが理

解しているので、二人に何も非難めいたことは言わない。そうすると、

頻度は少なくなってきた。しかし、今でも、時々思い出したようにする

ことはある。彼らへの理解がいかに大切かである。理解のないとこ

ろでは彼らは生きずらくなる。






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最終更新日  2006.05.19 14:38:21
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