「陵子の心霊事件簿」篠原千絵先生
「陵子の心霊事件簿」 著者 篠原千絵こちらは小学館フラワーコミックスから1988年に発売された全4巻の単行本です。小学生の時にこの漫画を読んで震え上がり、篠原先生が大好きになりました。あらすじ高校生の陵子が飼っていた白猫ポウがある日突然お風呂場で死んでいるのが見つかる。陵子は嘆き悲しみ庭の夾竹桃の木の下にお墓を作ったが、ポウの死体は掘り返されポウそっくりの白い猫が陵子の家に迷い込んでくる。それからというもの陵子は次々と悪霊に付きまとわれるようになったのだった。以下ネタバレ含みます結局ポウの肉体には拓という青年の霊がとり憑いており、彼は自分の肉体を探すためポウの体に乗り移り、霊の声が聞こえる陵子に協力を求めに来たという。最初はポウを殺した犯人だと思い警戒する陵子だったが、悪霊から救ってくれるのはポウ(拓)しかいないと思い知らされ、協力し始める。という流れで展開します。霊媒体質の陵子と霊に立ち向かうことの出来る拓のラブロマンスも同時に描かれています。特に終わりに近づくにつれて二人の関係の方が重視されていくような感じでした。ですので私は前半の方が好きです・・なぜなら霊の怖い描写や話がてんこ盛りなので!狙われまくりの陵子に近づく霊たちは本当に怖い顔をしてるし、怖い登場の仕方するし、呪い殺す気満々です。あんなに霊に狙われたら・・生きる気力失いますね・・。篠原先生は霊との絡みの演出がとても上手いです。ページをめくるのが怖い。でも続きが早く知りたい!と思わせる作者様でした。後半は拓の肉体の事やストーリーの核心に迫る話でそれはそれで興味のあるものでした。ストーリーとしては「名探偵コナン」が黒づくめの男達の話に近づくようで近づかない、そして関係のない事件ばっかり解いてるのと同じで、終盤まではほとんど拓に関係のない霊たちとの話が続いています。でも一話一話良く出来ていて、好きです(^^)篠原千絵先生は他にも「闇のパープル・アイ」「海の闇・月の影」「蒼の封印」「天は赤い河のほとり」などの名作も生み出してらっしゃいます。ドラマ化されたり、文庫本で再出版されたりしています。ちゃんと全巻読んだのは「陵子~」だけなので、いつか古本で大人買いたくらんでます。「陵子の心霊事件簿」 古本168円(全4巻) 古本文庫316円 新品文庫630円(全2巻)「闇のパープル・アイ」 文庫古本295円 新品文庫590~610円(全7巻)「海の闇、月の影」 古本168円(全18巻) 新品文庫590円(全11巻)「蒼の封印」 古本168円(全11巻) 新品文庫570~590円(全7巻) 「天は赤い河のほとり」 168~579円(全28巻 文庫~2巻まで)